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3代目おけいはん。神農幸さん。~大阪的広告考。その9。~

2006年11月25日 23時59分00秒 | 大阪的広告考。
ひっさびさの「大阪的広告考。
今回は、京阪電鉄の「おけいはん」。

関西人にはお馴染みの京阪電鉄の「おけいはん」。
6年前に初代、水野麗奈さん(淀屋けい子役)が登場してから、2代目、江本理恵さん(京橋けい子役)に代わり、今月、ついに3代目が登場した。
起用されたのは、東京のZAK CORPORATION(ザックコーポレーション)に所属する、神農 幸(じんの さち)さん(森小路けい子役)。今回、「おけいはん」では初めての京都出身のお嬢さんである。
先週あたりから、キダ・タローと出演しているCMが放映されているが、残念ながら、これを書いている現段階で、CMを拝見できるサイトはない。(来月上旬に、こちらで拝見できるのではないでしょうか。)

思えば、京阪電鉄は10年前ぐらいからであるだろうか、急にCMを作るのがうまくなった。
もう随分昔になるが、京阪モール・バーゲンセールのCMで、キレイな外国人女性が大阪人男性のほっぺをつまみながら、なまった発音で「来ない人は、ツネツネ。」と連呼していたのは、未だに覚えている。
しばらく、京阪モールのCMは面白くインパクトがあり注目され続けていたが、現在は、むしろ、この「おけいはん」に力を注いでいるようだ。

初代おけいはんが登場した時は、京阪モールのCMの面白さも踏襲しつつ、最初ということもあり、CMの放映回数も多くインパクトも感じたが、2代目は予算不足だったのか、それほど放映回数も多く感じずインパクトも薄かった。
できれば、3代目には、長い期間で多くCMに出てきてもらって大きなインパクトを残し、ある程度定着してもらいたい。というのは、今まで、いまいち人が変わりすぎている印象があるからだ。

個人的に思うに、このように芸能人を用いて企業のマスコットキャラクターに起用する場合、その企業のイメージというものがそのマスコットキャラクターによるところが大きくなり、ある程度の認知とそのための定着が必要となるのではないか。したがって、そのマスコットキャラクターを務める人がころころ変わるのでは、企業イメージを維持発展させるうえで意味がないと思うし、コストパフォーマンス的にもどうなのだろうか?と思う。
たとえば、短くても5年続ければ、どうだろうか?5年間季節ごとぐらいにCMを定期的に流せば、それなりに固い認知度を得られるのではないか。そこで初めて確立された企業イメージを得られるのではないだろうか?
そういう意味では、初代の頃は、かなりのCMなどのインパクトがあったから、成功と言える部分が大きかったはずだ。起用されていた水野麗奈さんも普段、街などで「おけいはん」と呼ばれることを嫌がっていたフシがあったぐらいだ。でも、それぐらいハマリ役であったし、初代に水野麗奈さんを選んだのは正解だったと思う。

ついでに言わせていただくと、それでも水野麗奈さんは水野麗奈さんである。
実は、僕は「おけいはん」をやる前から、なぜか水野麗奈さんを知っていた。(タイプな美人は、すぐその名前を調べるのだ)だからかもしれないが、本質的な「芸能」というものをわかっている観客と本物のファンは、どのような仕事をしても「水野麗奈さんは水野麗奈さん」ということを理解している。なので、そういう客だけを相手にしていけば良い。プライベートで買い物している時に、何も言わずにケータイのカメラを向けてくるようなヤツは無視していれば良いのだ。

今後、神農幸さんにも、このようなこともあるかもしれないが、ぜひとも、長く「おけいはん」を続けていただいて活躍してもらい、この関西での活躍が東京にまで伝え聞こえるようになり、将来の発展につながるよう期待している。

随分、語ってしまったが、今回は実際にお見せできる広告が現段階ではインターネット上にないので、少々、文章多めにした。また、2代目になってからのいまいち中途半端感のある「おけいはん」に関して、中途半端を続けると、このようになる、という京阪電鉄に対するアドバイス的な意味もある。(未だ関西の不景気感は拭えないんですから)

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