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アサノヤブックスと『speedometer. “afterglow -残照-“ release party』の感想。

2023年08月30日 01時23分00秒 | 音楽
8月26日土曜日の夕方。
僕が4年ぐらい前まで近鉄奈良線とは線路の幅が違うことを知らなかった近鉄南大阪線の土師ノ里(はじのさと)駅に降り立ちました。
土師ノ里と言えば、実は何十年か前、河内国分に本社があった某写真屋(写真現像店)に勤めていた時に土師ノ里駅前にも店舗が一時期あり、1日だけ応援に行ったことがありました。店の裏の窓から見える古墳の濠が印象的でした。

そして、最終目的地は「アサノヤブックス」という場所。



2021年6月に開業された、ざっくり言えば古民家を利用した古本屋さんなんでしょうけど、それだけではない魅惑的なスペースです。
このお店の店主が今日のメインキャストである、speedometer.(スピードメーター)さんこと高山純さんです。

アサノヤブックスには開業当初から行きたかったのですが、このブログの読者の皆様にはご存知の通り、ほぼ同時にきた母の肺がんと新型コロナの影響でいわゆる「自主ロックダウン(仕事以外で在住市外に出ない)」をしていたので、ずっと我慢していたのです。
この5月、いろいろ議論はありますが一応コロナ禍は明けやっと来ることができたのです。
実際に来てみて、やっぱり予想どおりに魅惑的であり、そして予想以上に素敵な場所でした。
築160年以上の日本家屋に素敵な貴重本の数々。芸術作品、シンセ色々、気になったもの諸々。







(タテ位置写真ばかりですいません。)

そんな「和」のスペースで行われた、「speedometer. “afterglow -残照-“ release party」。
まず、
speedometer.さんのお名前をいつ知ったかは覚えていなくて申し訳ないのですが、でもかなり以前から知っている記憶です。
ルビオラさんはハラカミさん絡みで。
ヤベミルクさんやイルリメ(鴨田潤)さんはGEBOさんから教えてもらっていた記憶があって、結構ハッキリしているんですが、speedometer.さんは、気がついたら知っていた、という感じです。それだけお名前をいろんなところから聞いていたのかもしれません。
で、AUTORA(アウトラ)に参加されているということを知って、レイ・ハラカミ生誕祭「広い世界」で初めて生で聴いて、静然と卓のボタンを押す姿と、そこから出てくる音がカッコいいこと。
AUTORAの「エキゾミュージック」には本当にYMOぐらいに脳みそ掻き回された感があります。ちなみに、このブログで展開しているシリーズ「思い出す音楽」のその32とその33はAUTORAの曲です。
その後、slomos(スロモス)名義での作品を聴きます。
ジャケットの沖縄の「象のオリ」思わせる建造物の写真が自称社会派の僕の心をつかみます。
AUTORAと似ているところと違うところ、高山さんのソロの雰囲気を感じながら聴きました。

少し前置きが長いですが、今回20年ぶりと言われているアルバム「afterglow -残照-」。
リリースが前日でしたので、タイトル曲しか聴かずに他のは会場で初耳しようと思っていました。
そして、リリースパーティーが始まって、まずは個人的には初見のmetome(メトメ)さん。垢抜けた音の展開。ノリノリです。
次にイルリメ(鴨田潤)さん。ところどころにコミカルな音の展開を入れてくるのが好きですね。終わった後の動きもちょっと面白かった。
で、メインキャストの前にトイレに行っておこうと行って戻ってきたら始まっていたという…。
speedometer.さんはいつものキャップにたかじんさんを思い出させるグラサンでいつものように静然と機器を操作。
その後ろの障子で、catchpulse(キャッチパルス)さんのVJ。障子のマス目をうまく利用した映像の展開に心の中で静かに唸る。
演奏されている和室二間(6畳間×2で12畳ぐらいだったでしょうか)のこじんまりした空間で、こじんまりした人数の観客(僕含有)が静かにそして微少に音楽に合わせて体を動かしている。
このオツな感じが良いです。至福です。平和です。

(撮影時、AF補助光照射しており申し訳ありませんでした。後悔。深謝。)

和室の雰囲気とまわる扇風機の音が子供の頃の夏休みに行ったおばあちゃんの家の雰囲気を思い出させ、そのシチュエーションで好きな音楽を聴いているという不思議な感覚。何とも言えません。

今回のアルバムについてはもっと聴きこんでから感想とか書いたほうが良いような気がします。おそらくアルバム制作のきっかけも想像しながらそれも含めて、これまでの長きのいろいろな蓄積を籠めている感じがすごくするからです。
ビジュアルであるフォトブック買ったのですが観ていると、森山大道氏、中平卓馬氏らの「プロヴォーグ」や藤原新也氏がそのジャケットを撮影していたEP-4の「リンガ・フランカ1」、さらに言えば、その絡みでペヨトル工房の「夜想」まで想起してしまう僕の頭はイってしまっているクチでしょうか。
でも、音楽はまずは優しさと希望を感じています。

それと、当日早い目に土師ノ里に行って土師ノ里とアサノヤブックスを堪能しようと思っていたのですが、かなり暑かったので熱中症になるのも嫌だったので、イベント優先にしました。
なので、もう少し涼しくなってからゆっくりとじっくりと土師ノ里とアサノヤブックスを堪能する日をつくりたいと思っています。

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