ほしいコメは高いまま、そうなる気がします。

小泉農水大臣の備蓄米“6月上旬には5キロあたり2000円台”の目標に…街の声「可能だったらやってほしい。買い物も楽になる」

上にリンクしましたニュース記事にもありますように、昨日、小泉新農水大臣が都内のスーパー（ライフ深川猿江店）と米穀店（見る限り個人事業者主の店舗でしょうか）を視察されたとのことです。

また視察前には、悪天、じゃなかった楽天グループの三木谷社長と面会したとのことです。

順を追って書きますと、まずは江藤前農水大臣の「コメは買ったことがない」発言は僕もありえないと思いました。確かに所管する大臣として問題発言です。

しかし、その後に、小泉進次郎が就任すると聞いて、まず思ったのは「この人も何か、もっと酷いことを言わないか？」ということです。

この人は普段から記者の質問に、答えになっていない、もしくは訳の分からない返答をする人で、以前から「進次郎構文」などと言われています。

つまり不誠実なんですね。それは誠実さがないということです（←こんな感じですか？早速実践）

ただパフォーマンスだけは精力的にやっているようです。

冒頭にリンクしたニュース記事にも「小泉劇場」と書かれているように、上っ面の行動だけはしっかりとやります。（もちろん、ほめていない）

昨日のスーパーと米穀店への視察で、「コメ離れ」への危機感は持ったようで、「相当、大胆なことをやらなければ状況は変わらない」と発言。

「随意契約」で備蓄米を小売店などに直接、安く売り渡し「5キロあたり2000円台」を実現することを目指すようです。

このニュースを観て思ったのは、2000円台になるのはあくまでも「備蓄米」だけです。

他のお米も安くなるかわかりませんが、別のニュースで、ある専門家が店頭で価格の二極化が起きる、と推測しているように、僕も結局のところ、2000円台になるお米はおそらく2000円台にできるお米（の品種）になるだろうし、他のブランド米や普段消費者が店頭でよく購入されているお米、つまり僕たちがほしいお米については高いまま、あるいは今後さらにもっと高くなっていくのでは？と思っています。

なので、少なくとも誤解してはならないのは、お米が5キロあたり2000円台になるのではなく、5キロあたり2000円台のお米が市場に出回るだけの話です。（進次郎構文みたいな）

また、悪天、じゃなかった楽天のミキタニに備蓄米をネットで直接販売してほしいと要請し、それに応じる意向を示したとのことですが、楽天がどう売るのでしょう？

別のニュースではミキタニがこの件ではほぼ儲けることはしない旨の発言をされているようです。

しかし、僕は過去のTBSの件からミキタニの人間性を他にもいろいろな情報筋からの話もあり疑っているので、楽天市場を利用しない人間でわからないのですが、楽天市場は楽天が他の小売店にネット上での販売する場を提供していると理解していて、そうすると楽天が直接販売するとは考えにくく、それをすれば楽天市場のお米の販売をしている小売店が困るでしょうし、またそのような楽天市場でお米を販売している小売店に楽天が備蓄米をいったん卸すのであれば、楽天は在庫が売れ残る心配がないです。

これだけでも、悪天、じゃなかった悪巧みですが、さらに玄米を精米機とセットで売ると聞いて思わず、「ちゃんと精米機で儲けようとしているじゃないか！」と口を突いて出てしまいました。

このあたり、非常にミキタニイズムでミキタニっぽく相変わらずです。

ニュースの中で「いい企みじゃないよね」と発言している男性の方、非常に賢明な方です。

ということで、僕は今回のお米に関する小泉新農水大臣による様々な施策（お米の小泉劇場）は、お米の市場を現状維持どころか、もっと複雑なものにしてしまうのではないか？との懸念、危惧があります。

つまり、5キロあたり2000円台のお米、それは備蓄米で、これまで以上に出回るでしょうが、他のお米は逆に買いにくくなる可能性さえあり、僕たちが欲しいお米は高いまま、あるいは今後さらにもっと高くなり買いにくくなる可能性があるのでは？と個人的に推測しています。

そして、お米の市場がそのような状態になっても小泉新農水大臣は5キロあたり2000円台の備蓄米を出回らせたことを中心に、政治としてやるべきことをちゃんと果たした、仕事をした、とするのでしょう。

生活者の危機に漬け込み、ミキタニの悪巧みも相まって、こちらも相当の悪巧みではないでしょうか？

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