神が宿るところ

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犬岩(千葉県銚子市)

2014-07-05 23:08:26 | 名石・奇岩・怪岩
犬岩(いぬいわ)。
千葉県銚子市犬若。「千葉科学大学本部キャンパス」から南に約300m、「犬若町青年館」という建物のところに「犬若と義経伝説」という説明板が立てられている。そこから海側に歩いて、直ぐ。駐車スペースあり。
千葉県銚子市の南東部の海岸に何故か源義経に関わる伝説がある。まず、「外川(とかわ)漁港」と「犬若(いぬわか)漁港」を隔てる場所に「千騎ヶ岩(せんがいわ)」という、標高約18m、周囲約400mの岩礁がある。かつては海岸から100mほど沖にあったというが、現在では堤防で繋がって、歩いても行ける。往古、この岩礁はもっと高く、大きな洞窟があったとされ、義経が兄・頼朝に追われて奥州に逃げる途中で、手勢1千騎をその洞窟に隠したとされるところから、その名がある。硬質砂岩でできており、千葉県最古(2億1千年~2億4千年年前)の地質時代の岩石であるとされ、千葉県指定天然記念物となっている。
また、「千騎ヶ岩」の北西側には、2つの耳を立てたような岩がある。これを「犬岩」といい、その横の岩を「若岩」といって、合わせて「犬若」という地名になったとされる。義経が「千騎ヶ岩」に隠れている間に愛犬の「若丸」が平家の亡霊に取り付かれ、奥州に逃れる旅に連れて行くことができなくなった。残された「若丸」は主人を慕い、七日七晩啼き続けて「犬岩」になったと伝えられている。なお、関東平野最東端の岬である「犬吠埼」の名も、この犬の吠える声が、そこまで届いたことによる、という。


写真1:「千騎ヶ岩」



写真2:同上。岩に開いた穴が印象的。


写真3:「犬岩」


写真4:同上
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