備前の古社を訪ねる(備前国内神名帳の研究)

備前の由緒ある神社を巡礼する

コラム169.備前国の磐座拾遺(その8・最上稲荷奥之院)

2009-05-12 20:53:48 | Weblog
最上稲荷奥之院一乗寺(さいじょういなりおくのいん いちじょうじ)。
場所:岡山市北区長野495。いわゆる「最上稲荷(妙教寺)」(高松稲荷)から歩いて行く方法もあるが、備前国一宮「吉備津彦神社」参道口付近(「中川橋」交差点)から北西に向かう県道61号線(妹尾御津線)(途中、式内社「宗形神社」(岡山市)の横を通る。)を約7km進むと「最上稲荷奥之院」の案内板があり、「龍王山」山頂まで自動車でも行ける。数台分の駐車スペースあり。
「最上稲荷」は、最上稲荷教総本山「妙教寺」、最上教総本山「龍泉寺」、日蓮宗「一乗寺」という別組織の3つの寺院から成っている。このうち、最上稲荷奥之院を名乗る「一乗寺」は「龍王山」(286m)の山頂にある。山頂には題目石が林立しており(写真上・中)、どれが磐座かわからない状態。
備前国と備中国の境は、この「龍王山」を縦断しているが、山頂の少し南が国境線らしい(このため、「一乗寺」は備前国側、「妙教寺」(岡山市北区高松稲荷)と「龍泉寺」(同下足守)は備中国側となるようだ。)。「吉備の中山」を国境にしたように、「龍王山」も国境となっていることにも、それなりの意味があったのだろう。


深草縁夫(へりおす)さんの「日本すきま漫遊記」HPから(最上稲荷奥の院):http://www.sukima.com/14_sanyou01_03/13okunoin.htm


写真上:山頂の霊場入り口にある鳥居。ただし、扁額は「最上位経王大菩薩(法華経が最上の経典であることを神格化したもの)」や「八大竜王」など仏教の神仏名となっている。


写真中:題目石が林立しているが、台石のどれかが磐座?


写真下:中心から少し離れたところに「地主神」が祀られている。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿