備前の古社を訪ねる(備前国内神名帳の研究)

備前の由緒ある神社を巡礼する

82.立河神社

2008-06-14 22:57:05 | Weblog
立河神社(たちかわじんじゃ)。
場所:岡山市東区草ヶ部1747。県道220号線(沼瀬戸線)を「草ヶ部公民館」のところで西に曲がり、狭い道に入る。200mほどで右折(北へ)、更に200mほどで到着。当社には駐車場はないが、西側に「大池」があり、その脇あたりに駐車スペースが多少ある。
当社には次のような伝説がある。かつて立川村(現・赤磐市立川。山陽自動車道「山陽」IC周辺で、草ヶ部の北にある。)に「立川大明神」を祀る社があったが、ある時、砂川が氾濫し、社が流された。下流の岡山市東区谷尻(草ヶ部の北隣)の「大明神」というところに流れ着いたが、草ヶ部の村民が発見したので、これを草ヶ部に祀り、いつしか「立河神社」となったという。
草ヶ部は今では葡萄の名産地だが、条里制の跡が残っていることで知られている。伝説の真偽はともかく、当社の祭神はいずれも水神であること、谷尻の大明神というところは草ヶ部への用水路の水門のある場所であること、「立河」がもとは「立川」であるなら「たつかわ」であり、やはり水神である「龍」(たつ)に関係があるのではないかということなど、非常に面白い話である。
ちなみに、赤磐市立川の氏神は現在「国分寺八幡宮」であるという。

岡山県神社庁のHP:http://www.okayama-jinjacho.or.jp/cgi-bin/jsearch.cgi?mode=detail&jcode=13005

「わたしの花畑(おおいけ新聞)」のHPから:http://www7a.biglobe.ne.jp/~nakanishi/no12.pdf
当社の「波渡り」伝説のほかにも、面白い話が読める。


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