備前の古社を訪ねる(備前国内神名帳の研究)

備前の由緒ある神社を巡礼する

コラム22.瓶井山禅光寺(安住院)

2008-07-26 21:03:43 | Weblog
瓶井山禅光寺(みかいさん ぜんこうじ)。本坊の安住院(あんじゅういん)と子院の普門院(ふもんいん)がある。岡山市内の住人でも、「禅光寺」では通じず、「安住院」で通用すると思う。真言宗善通寺派。本尊は千手観世音菩薩。
場所:岡山市中区国富3-1-29 (安住院)。国道250号線沿いにある岡山東郵便局の西約250mのところに案内看板があり、そこから南に約550m。駐車場あり。途中、通称「赤門」という仁王門がある。

当寺と八幡雄島宮のことは既に書いた(コラム15:2008年7月6日記事など)。

コラム21.銘金山観音寺(金山寺)

2008-07-26 20:32:53 | Weblog
銘金山観音寺遍照院(めいきんさん かんのんじ へんじょういん)。通称:「金山寺」(きんざんじ)。天台宗の寺院で、本尊は千手観音。
場所:岡山市北区金山寺481。地名は、「かなやまじ」と読む。
金山寺については何度も書いているが、報恩大師開基の「備前48ヶ寺」根本道場として、一時は備前国寺社総管とされた。
神社との関係でいえば、現在は存在しない「金山神社」を(多分)鎮守としていたのだろうと思う。かつて金山寺は金山山頂にあり、現在、そこには「妙見宮」がある。近くに磐座もあり、(多分)「金山神社」もそこにあったのだろう。
しかし、金山寺は康治元年(1142年)に現在地に移された。その北西、徒歩約400mのところに「八幡宮」(通称「金山八幡宮」)がある。由緒不明だが、あるいは金山寺の移転とともに山頂から移ってきた元「金山神社」だったかもしれない。ちなみに、「岡山県神社誌」(昭和56年4月)によれば、「金山八幡宮」の祭神は仲哀天皇、応神天皇、神功皇后だが、境内の摂末社は住吉神社、鹿島神社、四御神神社、火之神神社であるという。この「火之神神社」が、ひょっとしたら「金山神社」の後身かもしれない。
さて、「金山妙見宮」と「金山八幡宮」のどちらかが「金山神社」に改号したら、備前国内神名帳に載る「金山神社」が再興された、ということになるのだろうか。

岡山市のHP(金山寺):http://www.city.okayama.okayama.jp/museum/kinzanji/shiseki.html


写真上:金山寺山門


写真中:金山の磐座?


写真下:金山八幡宮