早稲田建築AO入試 空間造形力エキスパートコーチ 高橋順一の日記:合格最短の秘密

国内外美大デザイン全科受験指導歴32年約千名累計合格89.9%
洋々早稲田建築AO入試エキスパート16年コーチング

「パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展」

2018-01-05 15:38:49 | 早稲田建築AO受験マスタ−コーチの秘密

「パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展」

 きのう、東京駅から5分ぐらいにある、「日本近代建築の父」と言われる、ジョサイア・コンドルが1894年(明治27年)に建築した、レンガ造りの「三菱1号館美術館」を230万個のレンガを使用して、2010年に復元した現在は美術館として企画運営されています。ここは、床、外壁、意思の窓枠、屋根裏構造、レンガ壁構造、暖炉、鉄骨階段、石の中央階段、カフエなど旧式の建築様式と現代の設備が組合わされているとても雰囲気の溢れる空間が見所でもあるからです。

 今回の展覧会も20代の女性が一人で熱心に作品を見入っているのが印象的でした。

 ➡今回は19世紀末のアールヌーボー期のパリが背景の舞台ですが、画家ボナールやロートレック、モーリス・ド二などの活躍で芸術の域まで高められたリトグラフ(石版画)や木版画など刷りの行程や、版画集、挿絵、屏風、油彩、楽譜、ゴッホの浮世絵コレクションなど、美しい革新的なレイアウトや色彩感覚は見る人を19世紀時代の雰囲気都イメージが手に取るように体感できます。

 専門的には構図構成法にみられる、さまざまな挑戦的なコンポジションがみてとれます。

そしてタイポグラフィと組合わせも、とても感覚的な画面の余白とのリズムや調和が感じられます。

現代のイラストレーションとの相違をさまざまな発見できると思います。デジタルではなかなか出すことができない雰囲気や画家が描く一本の線の美しさのテイストがそこに存在しているのが分かります。

 印刷やコンピューター画面ではなかなか見えない部分が発見できます。

  1. まず版画作品では紙質の違いがあります。 
  2. つや消しの色とつや出しの色、
  3. 浮き出し効果(エンボス)の美しさ 
  4. 画面の左右の比例、横長と縦長のコンポジション 
  5. 既成の工業用の紙のサイズ比例とは異なる比例(コンポジション)
  6. 作品のサイズ・当時のポスターは現代の小野路ようなサイズのポスターではなく、大型のリトグラフ(石版画)で、縦が6メートルとか大きなサイズがあります。飯田橋にある凸版印刷の印刷美術館で現物があるので、是非一度ご覧ください。

▶「パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展」

 開館時間:10時より18時・入館は閉館30分前まで

  会期:2017年10月18日より2018年1月8日(月)

 休館日:月(但し1月8日は開館)

 入館料:一般1700円 高校・大学生1000円 小中学生 500円 

 

 

 


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