「美には2つある、”構造的な想像力の美”と”詩的想像力の美”」
こういうとあれなのだが、月を見てそこへロケットで人間を送り未知の世界を徹底的に探検して征服して調べ尽くすことで、次の目標へと進む世界観と、そこにうさぎやあるいは中秋の名月には、庭園の池に写る月を眺め歌を詠むという世界観は
とても異なるが、どちらも異なるロマンを感じる。20世紀建築におけるフランクロイドライトの落水莊やグッゲンハイム美術館の曲面と天井からの自然光や、コルビジェのロンシャンの教会もともに有機的であり彫刻的であり、ミースファンデルローエのコートハウスの完成イメージにおける、ギリシャ彫刻のニケ像など….
ライトは熱心な日本画のコレクターであり、おおいなる音楽愛好家でもあった。
旧帝国ホテルの依頼を受けて調査のために来日した時のくだりに、京都の老舗の旅館の周り回廊の離れにある、檜の風呂に入った時に窓を開けたら、そこに見事な月
が夜空に浮かんでいる絵画の様子に、心底感動し日本画持ついにしえの頃からの価値観である伝統建築における、木と紙と土という簡素な建築素材に秘めた永劫の美学を
学んだとあるエッセイに書いてあった。だからライトの建築の完成ドローイングは
ひときわその画面の比例も又、縦長であり、横長であり美しい背景の雲の配置と
植栽などと建築が一つに調和し、Birds Eyeという日本古来の俯瞰図の手法が
取り入れられて美しい水彩と多色の色鉛筆で美しく完成のイメージがみずからの手
で描かれているのは、ミケランジェロと同じように自身の手でイメージを細部と全体を想定したのだろう。彼はみずからの工房である、砂漠のような荒野の中のタリアセンと名付けた大きなアトリエで、世界からきた若い弟子達と音楽を常に流し自分たちでも演奏して自身の建築へのインスピレーションとした.
自分たちでも演奏して自身の建築へのインスピレーションとした。
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