“21世紀建築の革命家の2人である、総合芸術家フランクゲイリーの言葉”
1. 1927年生まれの彼はずいぶん前にこういう言葉を残している。彼はもう一人の建築の革命家である、イラン人の女性総合芸術家の建築家ザハ・ハデイットと同様に、20世紀建築のレジェンドとはまったく異なる、空間における視覚言語を確立した。
20世紀の建築は3人の天才建築家である、スイスとフランス国籍のル・コルビジェとドイツとアメリカ国籍人のアーマー大学後のイリノイ工科大学建築科ミース・ファンデル・ローエ、そしてアメリカ人のフランク・ロイド・ライトの3人が世界の建築を形作ったと言える。
ゲイリーはル・コルビジェ、ミース・ファンデル・ローエ、フランク・ロイド・ライトが天才的な建築革命家と認識している。
ゲイリーは現在92才である。話は飛ぶが、クリント・イーストウッドは89才である。有名な歌手のトニー・ベネットは93才なので同期とも言える。
若い頃のマイアミやビバリーヒルズでの金持ち迎合主義の、まがい物のアールヌーボー様式ペントハウスから、決別するためにパリに遊学した。そこで彫刻家や詩人と深い交友関係を持ち、その後の自分だけのアバンギャルドな造形言語を追求する事を決意した。日本文学からの影響も大きいが自由な空間造形という至高をめざしたと言える。
2. ザハとゲイリーに共通するのは、20世紀建築の巨人達はコルビジェはレジェやブラックという当時前衛画家のスタイルを学び、それらを超克する自由な空間造形言語を構築したと言える。
20世紀のミースはギリシャローマの美学や自由な前衛美術精神が、後のロンシャンの教会などの極めて彫刻的な建築へと昇華し、ライトもまたギリシャ彫刻やアメリカ独自の大自然からの様式を融合し、日本画や庭園などの独自な視覚言語を自分なりに昇華したと独自様式と云えるのではないか?個人生活ではとんでもない行動の人で世間を震撼させて逃避行もしたが….
3. ゲイリーのアブダビやザハの北京国際空港はいずれにせよ、二人ともいままで見たこと間ない建築を、”自由”に造形している精神がコアコンセプトで存在している。クライアントに迎合や時流に乗るといった商業主義やマーケテイング精神はそこにはない。それは権威主義とは対極なとてもあっぱれな生き様とあなたは思いませんか? 自分の命は一度しかないのだから、かっこつけても意味がない。



※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます