独り合点(ひとりがてん)

きもの業界をステージとした、ビジネスと生活スタイル、および近況。

キモノの郷・京都、丹後の職人展

2011-11-19 | 自学実践塾

写真は新作、男の着物「のざらし」

今週の水曜日、5~6年ぶりに丹後に自学自習塾の塾生と一緒に行ってきました。高速道路も部分開通し、以前より楽になったとはいえ、それでも京都市内から片道2時間半。「東京に行く方が近いかも…」なんておっしゃっていましたが、確かに。今回は丹後でも先進的に取り組んでいる(株)ワタマサさんの若専務のご案内で最新鋭の織物工場始め、数ヶ所を見学。夜は京都に戻り、ちょうど丹後の求評会の準備で出てきていた青年部の方と、藤井絞(株)の藤井社長と意見交換会。あっという間の2時間で、最終に乗らなければならず、心残りでした。慌ただしい1日、いや2日でしたが、大変心熱くなる2日でした。追々丹後のことなどはこのブログで紹介してゆきますが、京都、丹後と問わず共通しているのは「モノ作りへの熱い情熱」と「職人達の後継問題」。きもの市場が縮小が続く今、俗に食える人数が決まってゆくから、当然離職や廃業もある。経営者自らを削り、経費を詰め、そして泣き泣き職人を、という量産体制のツケを父親世代と共に若手が苦労している。しかし、現状に悲観していない。むしろ量産体制の中で、効率化や生産性を優先し、分業してきたために、1つ1つについてはプロだが、全体を見通して、プロデュースしてキモノを作る人が”不在”だった、というのは京都も丹後も一致した意見。だからいま、草稿デザインはじめ、1つ1つの工程を自社の中に取り戻して、一貫生産できるように徐々に態勢を作り替えているそうです。そんな丹後の若手が、意欲的に今回取り組んだのが「男のきもの」。残念ながら京都の求評会では見ることができませんでしたが、何と来週23日から28日まで、日本橋高島屋・8階ホールで「キモノの郷―京都、丹後の職人展」でもお披露目するそうです。自ら着る丹後の若手が、男のキモノはつまらないものしかない!の風評を吹き飛ばすような、意欲作を揃えたそうです。ぜひ、見に行き、感想を言って下さい。キモノ談義大歓迎だそうです。(株)ワタマサノ渡邊専務、青年部会の会長・養父(やぶ)さんをつかまえてください。

 

 


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