独り合点(ひとりがてん)

きもの業界をステージとした、ビジネスと生活スタイル、および近況。

当たり前のコトを丁寧に

2011-06-20 | 自学実践塾

6月の自学自習塾は、話題の次世代呉服店、目白の花邑、花想蓉でした。実際に営業している実店舗で、しかも店主自らが講師になって頂いての勉強はかなり希有。このような機会は滅多にないことですし、普通の経営者なら「敵に塩」は贈らないだろうと思うのですが、お二人のお客さまのために真っ当なお店が1軒でも多くなれば、そして後継者にしっかりと自分が得てきたモノや想いを伝えたい、という使命感、きもの熱がいわば企業秘密に当たるようなこともズバズバ、随所に織り込みながら、熱く語って頂きましたが、塾生も先ず、経営者のきものへの想いの熱さに、かき立てられるモノがたくさんあったようです。帰りの車中から「今日は面白かったです(^^)おかげさまで、頭の中がスッキリしてきました。」というメールを頂きましたが、興奮冷めやらぬ様子が手に取るように伝わってきます。2つのお店に共通していることは、日々の活動がしっかりと計画通り、着実に積み重ねて実行していること。例えば、花想蓉は3ヶ月先まで計画がしっかり組み立てられ、お客さまに紹介できるように案内状など「伝える」準備できていること。「計画遅れにならないことが大事」と。また驚いたのは、お客さまはお店を選ぶ、しかし「お店もお客さまを選ぶ」ことの大事さ。時には確実にお買上げされるだろうお客さまも断る。お店とお客さまが育て、居心地のいいお店を守るために。このことは様々な工夫があるのですが、コンセプトを実際のお店に日々の経営に反映させるための努力と工夫は、花想蓉でしか学ぶことが出来なかったと思います。2期生は、こういう学びが出来たこと、すごくラッキーだと想いました。私にしても、コンセプト、コンセプトとはよく言いますが、ブランディングの厳しさを実感した、今年一番な衝撃の出来事でした。

自学自習塾は、様々な商品知識も学びますが、一番大きな特色は、後継者たちの「きもの熱」を高めること。それも確かな知識や技術、知恵を学び、裏付けられてのきもの熱。きものを着る人により添った「着る人目線」の呉服店になって欲しい、と言う願いを込めて開講しています。早くも2期3回目が終わり、次回は問題の多い「草木染め」を学びます。

 


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