見るともなしに見ていたNHKの「欽ちゃんのワースト大脱出作戦」。続編かと思ったら、もう10回も続いている名物番組と聞き驚いたが、前回紹介されていた「Jリーグで最も観客が少ないワースト」のJ2の水戸ホーリーホックがまた紹介されていた。前回は1万人プロジェクトを実施し、6,000人を動員したが、その後また伸び悩み、なんとかワーストの汚名を返上しようと、今回も脱出請負人の元日本代表・小倉隆史がいった「町に出て、選手を身近に感じてもらう」を実行。さらに子供と接することの大事さを伝授され、ワールドカップで試合休止期間中の短期間に25回のイベントに選手たちが出席。その結果、再開後の初戦に今までの約2倍の7,000人の動員に成功したと番組で報告されていました。
この番組を見ながら思い出したのが、M呉服屋。店長さんは、企画力と行動力に優れ、「小さな旅」とタイトルした歌舞伎観劇や名所とグルメの旅、夏休みには子供を対象にした織物体験、ゆかたの仕立て、着付け教室、店内での音楽祭や写真展などなど、年間に30回近くのイベントを実施している。又毎日の接客のお茶菓子も話題性のある物を用意するなど、毎日がイベントで、「きもの」にも「売る」コトにも直接ではなく、和の世界でつながっているスマートさがある。イベントの回数でも、その質、そして子供をきちんと巻き込んでいることでも、ファンを拡大する王道を進んでいる。しかも15年以上も。
水戸ホーリーホックの例でもわかるように、呉服業界でもどこでもファン作りの王道は、「子供」×「イベント」です。最近ツィツターで「きものジャック」が行われていますが、とにかく何か行動を起こすコトが大事。みんなでトライしてみませんか。