世界の化粧筆の60%のシェアを持つという化粧筆メーカー・白鳳堂が季刊誌「ふでばこ」を出版している。「化粧筆という、ひとつの道具のメーカーとして、道具の文化やものづくりのあり方を、自分たちで探り、考え、発信してゆきたいという想いでつくり始めた雑誌です。」と雑誌作りへの思いが述べられている。いま20号。20号の特集は「タカキ」といってもご存知の方は少ないと思いますが「アンデルセン」という名前のパン屋さんならご存知と思います。このアンデルセンの企業理念とその具体的な展開を100ページにわたって特集し、「食の大切さを一企業、というか一人の人の理念によって作られてきた61年の歴史と文化」を通して「パンのある食卓を通して幸せ」を紹介している。ちょっと一味変わった特集です。。「千總」「絹」「針仕事」「朱」などきものに関わる特集号も出されている。
「刑事・加賀恭一郎が、日本橋人形町を歩く」とベストセラー作家・東野圭吾の人気シリーズの最新作、本日発売!と今朝の朝日新聞に全頁広告。東野圭吾の作品は、殺人事件がからむミステリーですが、事件の解決よりも、事件に関わる人々の人間模様を細かく描き、どこか山本周五郎の作品に共通する人の情や業といったものを感じます。きっかけは娘が「本を買ってきてくれる」と頼まれたことから。読書家とはいえない娘がブ厚い文庫本「白夜行」を読むんだ~、と興味引かれたのが始まり。以来関心をもち、読み始めてすっかりハマってしまった。好きな作家の1人です。新参者、人形町が舞台となれば、買うしかない。どんな風に人形町が描かれ、この町をロケーションとしてどんな物語が紡がれてゆくのか、ワクワクです。
しかし村上春樹の1Q84もそうですが、この新参者も発売前にすでに3刷決定、20万部突破だそうです。本も売り方が変わってきたことを感じます。水天宮の角の本屋・PISMOでは店の前に台を組み、出版社か取次店の担当が「東野圭吾の人気シリーズ最新作、本日発売!人形町が舞台です!」と声をからしていた。
もう25年以上のお付き合いになるYさん。仕事も随分とご一緒したが、ゴルフ、麻雀、飲み会と多い時には毎日のようにつるんでいた。さすがにこの10年はお互いに仕事に専念してきたが、昨日共通の友人Aさんから「Yさんが不治の病にかかり、いまは日常生活に支障がないので、当時の仲間と一緒に今生の別れにゴルフと麻雀をやりたいとの本人の希望なのでなんとしても参加して」との電話。びっくりしたが二つ返事でOK。というのも1週間前のパーティの席で久しぶりに会った方からYさんの話を聞き、会ったら、といわれたばかりだったので、指名できたなら「ゆかねばなるまい」と即答。しかし電話を置いてから考えたらゴルフなんて10年もやっていないし、ゴルフ道具もすべて捨ててしまい、なにもなし。ズボンから一式用意しなけれゃ… でも、そんなことより、会ったらなんていおう。どんな顔しよう。