独り合点(ひとりがてん)

きもの業界をステージとした、ビジネスと生活スタイル、および近況。

いろいろあって…

2010-12-17 | 日々雑感

今週はジェツトコースターのように素敵なことと、ちょっと落ち込むようなことが交互に訪れ、少々バテ気味。今日も落ち込んで外出から帰ってくると、嬉しい手紙。今年出会った呉服屋さんの中でもベスト5に入る素敵なお母さんと息子さんのお二人で経営されている呉服屋さんらしい呉服屋さん。きものの知識、経験も店の姿勢も、佇まいも、何から何まで素敵なプロ中のプロのお店。しかも呉服店には珍しくパッケージまでもブランディング出来ている秀逸さです。手紙の中には「お客様には啓蒙の気持ちを込めて息子が一生懸命お話しをしております。少々うるさがれる方もおりますが、これも呉服屋の努めだと思っております。」「苦しいときですが曲がった道には進みたくありませんので、出来る限り頑張ります。」など、輝くような言葉と共にこちらを気遣う言葉がちりばめてあります。人柄がにじみ出てくる心温まる手紙に癒されてしまいました。宮沢賢治ではありませんが、こういう手紙を書ける人になりたい。


自学自習塾(5)第1回目、開催!

2010-12-14 | 自学自習塾

素敵な呉服屋さんづくりを目指して、先輩はじめ、きものを素直に楽しんでいる人に学ぶ自学自習塾、いよいよスタートしました。13時から、わずかな休憩をはさんで、6時間ぶっ通しの勉強。講師の熱い言葉に、時間が経つにつれ、塾生もきもの熱が高まって、炎のようにエネルギーがめらめらと燃えているかのように見える。若いことの素晴らしさは、「もうやりました」「やっても」などやらない理由や屁理屈を言わない、素直さ。塾が終わってからも、もっと聞きたい、話したいと、11時まで。明るい兆しが見えた、1回目です。


普段きもの考(16)普段きもの仕立師②

2010-12-13 | きもの
「明日は、ちょっと目立ったきもので来ましょう」という言葉通り、竜太さんは写真のような派手なきものでアレコレのイベントに登場。でも悔しい?ことにこれが似合う。かっこいいんだな。だいたい男性できものを着ている人はスタイリッシュで、好みはともかく、結構完成度が高く、見ていて楽しい。本日のきものは洋服地のデニムを仕立てたものだそうです。自分で仕立てができるから随所に仕立ての工夫がある。それにしても実に楽しそうに仕事をしているのも、きもの新世代の大きな特色の1つ。この「楽しさ」が波動を広げ、きもの熱になっているように思う。

きものの季節がやってきた!

2010-12-12 | きもの

久しぶりに新宿のブックファーストに。本棚にきもの本、振袖本が一斉にディスプレーされている。華やかな雰囲気ですが、一時に比べきものが表紙を飾る新年号が少なくなったような気がします。しかし、25’ansが「振袖、晴れ着の本」を出したそうですが、どうも時代の気分が変わってきたようです。またきものセレブが復活するかも。そんな気配を感じます。


普段きもの考(15)普段きもの仕立師①

2010-12-11 | きもの

イベントや企画を実施する面白さは”人との出会い”。今回のアレコレのイベント、収支は惨敗でしたが、すっーと一筋の道が見えたような、視界がさっーと開かれたよな感じがした2日間で、もう面白くて、面白くて仕方がない。いろんな人との出会いがありましたが、そのうちの1人が写真の竜太さん。肩書きは「きもの生活研究家」。初めて出会った普段きもの専門の仕立屋さん。晴れ着を仕立てる人はいっぱいいるが、「僕みたいに木綿やウールなど普段きものを専門に仕立てている人はいないでしょ」と。確かに。しかも「24時間きもので暮らしている仕立て師も僕くらいで、着なきゃ着やすい仕立てなんかできない」との言葉にはもう「うんうん」。さらに出来るだけ多くの人に気軽に着て欲しいからと、思いきった仕立て値段。「自ら着て、仕立てる」、着る人の顔を見て仕事をしたいと、着る人目線の仕立屋さんが、いた!ちらっと懐から顔をのぞかせている手ぬぐい、実はポケットなんですね。楽しさ、遊び心がある。嬉しい限りで、きものの次世代が芽吹き始めた、そんな思いです。

そういえば「現金掛値なし」など斬新な商法で有名な「越後屋商法」。改めて考えてみたら、越後屋商法の根本は、いままでの上顧客だった武士など富裕層から「庶民」に大転換したことにあると思い至りました。歴史に学ぶとしたら、戦後60年のきもの需要を支えてくれた客層から、「着る人」に大転換することにより、これからきものは大きく花開くのではないでしょうか。その兆しを先読みし、試行錯誤を重ねてきた様々な次世代が、どうやら準備が終わり、配役も揃い、いよいよ表舞台に登場してきそうな勢いです。竜太さんも、そんな1人ではないかと感じます。


12月だぁ~~

2010-12-10 | 日々雑感
2つのビックイベントが終わった。しんどいけれど、やればやった以上のもの、いいものがドサッ~とついてきた。このいいものをどう活かすか、熟成中です。いまは新しいHPを年内に立ち上げるため、悪戦苦闘中。しかしhtmlやcssなど技術系を覚えても、やはり中身がしっかり構築できないと意味がない。いま小学生から英語を学び、楽天やユニクロでは社内はオール英語で、英語を覚えなければ国際人になれない、仕事ができないような勢いだが、いくら言葉を覚えても中身がなければ意味がないのでは。社会人はとにかく、小学生は英語をやるより、読書をして、日本語を覚えなきゃ、肝心の中身ができない。最近つくづく思うのは、漢字、ひらがな、カタカナを使いこなす日本人の感性は、すごい。言葉を知らなければ思考ができない。言葉によって思考が養われてくると思うので、日本人の日本人たる由縁は、日本語にあるのではないか。そんなことを思うのですが、Webは英語ができると随分楽ですね。思うようにアップできないで、30分も悪戦苦闘して、スペル間違いなんて、結構凡ミスを繰り返している。学生時代、もう少し英語しっかりやっていればよかった、と思う昨今です。学校に通う途中の銀杏並木もすっかり真っ黄色で、眩しいくらい。卒業まであと2週間。さて、もうひと頑張りするか。