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シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

社会人の婚カツ5 “何にも出ませんよ”

2016年05月30日 | トホホなマイラブ他
中央は平安美人、両側は猛獣のトラとオオカミ。
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30年位前 都内ターミナル駅でのこと。 電車に乗るために改札口へ小走りで歩いていました。 その辺りは利用者が交錯してぶつかったりすることも多いのです。 クロスした若い女性 (A嬢) とすれ違い様、大きく振った私の手とA嬢の手が強くぶつかってしまいました。

一瞬 怒られるかなと思いましたが、A嬢はチラッと振り返り私に顔を向けると、(怒り顔ではない) 普通の表情で 「い っ た ぁ ~ い」と大きな “甘えるような声” を出しました。 私はびっくりして一瞬 立ち止まりましたが、何もいわず そのまま通り過ぎました。

「ゴメン」くらいいえば良かったと思っています。 これを後輩にいったら、「あっ その女の人は○○さんに気があったんですよ」とお愛想をいってましたが。
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都内のある会員制クラブでのこと。 そこは男女の交流をうたう親睦クラブでした。 主に年頃の男女が集う、いわば “婚カツ” の場だったのです。

20代後半の週末のある日 そのクラブに出かけ、ビル内のクラブ室の壁に貼ってある催しもののプログラム表を見たりしてビルを出てきました。 ビルを出る際 エレベーターの扉が閉まる直前に乗り込んできた若い女性がいました。 知らない女性 (B嬢) でクラブ員のようでした。

そのまま 最寄り駅に向かい、JR 線に乗り込み、誰も座っていない7人がけの椅子の端に座りました。 座ってすぐ眼をつむり、電車が動いて暫くして眼を開けると 隣にいつのまにか若い女性が座っています。 彼女は無表情で眼を開けて真っ直ぐ前方を見ています。

他の5席は空いているのに、わざわざ私の隣にくっ付いて座っているのは、なぜかなとイブカシく思いましたが、そのうち さっきクラブのビルのエレベーターに乗り込んできたB嬢だったとやっと気が付きました。

B嬢もクラブに入会して “婚カツ” をしていたところに、私が眼に入り、電車にまで半ば追いかけて来て 後から一緒に乗り込み、思いきって私の隣にわざわざ座ったようなのです。 傍からみたら、知り合い同士に映ったことでしょう。

私は声を掛けようかどうしようか迷ったまま、そのまま時間が過ぎていきます。 B嬢は私から声を掛けられるのを待っています __ 結局 声を掛けることなく、数分後 私は乗換え駅で電車を降りました。 今から思い返すと、”惜しかった” ですね。 ウブだった頃の話しです。
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1回り年下の女性 諸星さん (仮名) は、昔職場で同じフロアでした。 違うチームで、隣のシマの一角に座っていたのですが、私の向かい側だったので、表情がよく見えました。 その頃は30過ぎだったと思いますが、少し恰幅がよく 顔にいつも吹き出物が幾つかある “平安美人調の顔立ち” でした。

時々その眉が八の字になって 顔がユガンで泣き顔になっていました __ どういう “ゆがみかた” もしくは表情かというと、「誰も … 私に “声を” 掛けてくれないんだヮ … グスン」といった類いのものです。 早くいうと “売れ残り” で、同僚女性が次々とコトブキ退社してしまい 取り残されていたのです。

私は女性にはなるべく褒めるようにしていますが、この女性にはどう褒めたらいいか困りました。 愛嬌にはほど遠い雰囲気が漂ってましたからね。 まさか「諸星さん きれいですよ」なんていったら、「あんた 私を バ カ にしてんのっ!」なんていい返されて、ブッ飛ばされそうなくらい “いつも怒り顔か不満顔” だったのです。

それ以前 私と諸星さんがお互い他部署にいた頃 彼女に頼んだ処理が早かったので、同じ部署での会議あとのパーティでの時 それを引き合いに出して褒めました __「あなたは 対応が早いんだよね」と。 ところが、想像に反して返ってきたのは、”ブスッとした仏頂面” と「褒めても 何にも出ませんよー」という 面倒臭そうないい回しでした。

“私の想像” というのは、軽いお礼か「大したことじゃありません」という謙遜か、それともフフフッと笑うだけかと思っていたのです。 恐らく あまり褒められた経験がないか、母親によくそういわれるのだろうと想像しました。 これでは、男も近づかないだろうなぁと思ったものです __ 普段の顔が愛嬌ある笑顔でもなく、褒めても “ブスッとした仏頂面” では …
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私の担当窓口営業だった金融関係企業の女性 南野さん (仮名) が、7年も担当していたので最後の頃には30歳を超えていました。 お仕事はよくやってくれましたが、窓口で対面で話すとき 笑顔も愛嬌もどちらかというと少ない女性だなと思っていました。

なかなか結婚する気配がないので、「寿XXはまだですか?」とか、(ときどき夏期や冬期休暇を取って海外旅行を母親と楽しんでいたようで) 来週旅行すると聞くと「新婚旅行ですか?」などと お愛想をいってみたりしたのですが、「父がまだ勉強しろと行ってますので …」とか、「いいえ どうしてみんな そう訊くんですか」など応えていましたが、そうした時にも あまり笑顔がないのが気にかかっていました。 普通は「そうだったらいいんですが … ゥフフ」などいって 女性は笑顔で反応するものです。

また 上記の諸星さんの事例を話し、「私は後輩男性にも、”女性には出来るだけ褒めるように” といっていますよ」というと、南野さんはすかさず「そうですよー、もっとどんどんいって下さい」といってましたから、南野さんは “男から褒められたかった、声をかけられたかった” のが分かったものでした。

南野さんには ”もっと愛嬌を振りまくようにした方がいいですよ” ともいいたかったんですが、さすがに そこまでいうのは控えました。 愛嬌を振りまく女性としての魅力がないとも受け取られかねないですからね。

笑顔や愛嬌が少ないのは、(私の推理ですが) 何かコンプレックスがあるのです。 例えば 過去 失恋して傷ついたとか、中高生の時 男性から器量のことでひどいことをいわれたとか、それらがトラウマとなって素直に笑顔を見せられないのです __ 笑顔を見せたら、またひどいことをいわれるのではないかと恐れているのかも知れません。 南野さんに確認しようもないのですが。

最後は本店に異動して所属部署が変わると引き継ぎの電話で聞いたので、「じゃ 行った先で “新たな出会い” があるかも知れませんね」というと、「はい あり …」と南野さんはいいかけて、すぐに「… そうですね」といい直すのを聞くと、ホンネはいい直す前で ”新たな出会い” を期待して転部したのが分かったのです。 本店で似合いの男性を見つけたかな。
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”男も近づかない” で思い出したのですが、何年か前 30歳を超えた女子レスリング選手が、家を出て独り住まいを始めるというネット記事がありました。 マイクを向けると「彼氏が欲しい」といって “舌をペロッと出した” と記事にはありました。

これを読んで そうでしょう、父親が “アニマルXX” といわれるような おっかないプロレスラーですから、あれじゃ男も娘さんにはなかなか近づかないだろうと納得したものでした。  近づいて もし “番犬か猛獣” のような父親に見つかったりでもしたら、「なにィ お前が娘の彼氏か? 気合いを見せろっ!」なんてドヤされかねないと思ったものでした。

以上

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