シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

まとわりつくストーカー

2013年11月08日 | 事件事故の多い世
左図は逗子ストーカー殺人事件で、元教員が被害者の住所を知った経緯 (毎日新聞)。 右は読売新聞。 写真は波乗りするサーファー男。
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昔 私が現役だった頃、まだストーカーという言葉もなかった時代 こういうことがあった。 会社で机に向かって PC を操作していたら、うしろに人の気配がして振り返ると、そこに別セクションの後輩が 50cm くらいの距離で立っていて、”笑顔” で黙って見下ろしていたのだ__「あっ 気が付かれましたかぁ?」__半分ふざけているのだ。

私は笑いながら いってやった。「あなたね、男の私だから まだいいけど、女のうしろに同じようにそっと立たないほうがいいよ。 ギャアッと大声を出されるか、怒られるぜよ」
「ええ この前、同じ部署の若い女のコにいわれちゃいました … そんなに私にまとわりつかないで下さいって」と、”地のニコニコ顔” で自虐ネタを披露するのだった。 元々 悪気はないのだ。
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最近 注目が集まるストーカー事件。 昨年の逗子ストーカー事件では殺害と最悪の事態になった。 ごく最近も三鷹市で女子高生が刺殺された事件があった (ストーカー被害で警察署に相談に行った日に彼女は刺されてしまった)。 犯人はどちらも 以前 “交際していた男” だ。
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「苦情電話装い威圧、情報奪う 不正取得容疑の探偵」(11月7日 朝日新聞) _ ※追加1へ
「調査会社から入手=被害者住所伝えた探偵―逗子ストーカー殺害事件」(11月6日 時事通信) _ ※追加2へ
ウィキペディアから__逗子ストーカー殺人事件とは2012年11月に神奈川県逗子市で発生した殺人事件 (※追加3へ)。
「ストーカーになりやすい人は 過保護で育ったか孤独感強い人」(10月29日 NEWS ポストセブン) _ ※追加4へ
「高3女子刺殺事件 犯人を凶行に駆り立てた “劣等感と絶望”」(10月17日 女性自身) _ ※追加5へ

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上記の2件とも 女性に交際を断られたことで、逆恨みしてストーカー行為を繰り返し、あげくの果てに殺人を犯すという反社会的 自己破滅的な事件です。 殺人は勿論 許される行為ではありません。 事件を起こす前に そうならないよう、容疑者はなぜもっと前向きに考えなかったのだろうか__この失恋を教訓に、次の交際はもっと長続きするようにしようとか、交際を断られるということは自分に何か落ち度があったのだろうと なぜ反省しないのだろうか?

恐らく “考えようとしない人たち” なのだろう。 考えるようだったら ストーカー事件を起こさないだろうし、そもそも交際中の相手に気に入れられるよう努力しているはずだ。 (被害者の女性には少し酷ないい方になるが) 女も交際する相手をよく見て、早いうちに “交際するに値する男” かどうか (ストーカー行為を起こすような男かどうか) 吟味して応じるべきだ。

カッコイイ男から声を掛けられて 安易に有頂天になるなとまではいわないが、いい気分になって眼が曇ってしまうことがないよう 女も男を見極める “審美眼” をよく鍛えておかなくてはならない。 写真のように こけずに波乗りをやってのけるサーファー男はカッコイイが、それ以外の資質・性格もよく見なくてはならない。 絶対ではないが、記事4に見分け方が載っている。
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男なら女に振られたくらいで、未練たらしく いつまでも振った女にまとわりつかず、自分にぴったりの別の女を探しに行けっちゅうもんじゃないかね。 女がよりを戻すことは普通ありえず、無理無理元へ戻っても 女が嫌ってるのは変わらないだろうから、また すぐに破綻するのは眼に見えてるって。

ストーカー行為を繰り返す男は “先の見通し” が悪い。 それをよく自覚して、他人に迷惑をかけないで生きていってもらいたい。 三鷹事件の容疑者は21歳とまだ若いのに、これで一生を棒に振ってしまった。 よく反省して 娑婆に出てきたら、二度とストーカー行為をしないで欲しい。
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冒頭 昔話で取り上げた後輩も当時 30をいい加減越えて独身だったから、そうやったりして半分ふざけて 結婚相手を社内で探していたのだろう。 結局社内では見つからなかったようで、その後 暫くして40を越えて、どういうツテで知り合ったのか 中国人の若い美人女性と結婚したと2人で並んだ写真付き葉書で連絡してきた (やっぱり ”地のニコニコ顔” で映っていた)。 今は娘さんの写真付き葉書を送ってくるから、うまく行っているのだろう。 良かったね。

以上


※追加1_ 巧妙な手口や脅しで、短時間で情報を吸い上げる。 探偵業者による個人情報の不正取得事件は、プライバシー情報を取引する闇市場の広がりを浮き彫りにした。

「それ、さっきいっただろ」「こっちは料金払ってんだ」 ガス会社のカスタマーセンターの音声記録には、契約者を装う小浜博敏容疑者 (59) の怒気を帯びた声が残っていた。 電話口で職員がひるむと、間髪入れずに「画面、ちゃんと見ろよ」「名前の漢字も確認させろ」とたたみかける。 わずか3~4分で、契約者の氏名を聞き出していた。

こうした手法は、業界では電話調査を略して「電調 (でんちょう)」と呼ばれている。 まず 公的機関などの窓口に住民や顧客を装って電話。 依頼を受けた際に把握した氏名や住所の一部などをちらつかせ、正規の問い合わせと信じ込ませる。 そのうえで、会話の中から家族構成や番地などを引き出す。

関東地方のある業者は、「クレームを装って威圧すれば 電話1本で簡単に引き出せる」と打ち明けた。 郵便局や宅配業者になりすます手口もある。 電話番号がわかっていれば、「道に迷った。 届け先を確認したい」と電話し、家人から住所を聞き出すという。

小浜容疑者は探偵歴20年以上といい、盗聴対策のプロとしてマスコミにもたびたび登場。 2000年には警視庁の警察官から犯歴情報を買い取った容疑で逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けていた。

経営する探偵事務所のホームページには、「電話番号 (名字あり) から住所 30,000円」「住所・氏名から車ナンバー 33,000円」「旧住所・氏名から転居先住所 (2年以内) 40,000円」など、129種類にも上る調査項目と料金が並んでいた。
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※追加2_ 神奈川県逗子市で昨年11月に起きたストーカー殺人事件をめぐり、被害者の三好梨絵さん=当時 (33) =の住所を元交際相手の男=同 (40) =に知らせた千葉県八千代市の探偵業者が「東京都目黒区の調査会社に住所を割り出してもらった」と警察に説明していることが6日、捜査関係者への取材で分かった。
 
愛知県警は同日、千葉県のガス会社から別の個人情報を不正に入手したとして、不正競争防止法違反 (営業秘密侵害) 容疑で目黒区の調査会社の実質的経営者小浜博敏容疑者 (59) ら2人を逮捕した。 小浜容疑者は容疑を認めているという。
 
捜査関係者によると、三好さんの逗子市の住所についても、小浜容疑者らが同市役所から不正に聞き出した疑いがあり、経緯を調べている。
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※追加3_ 概要
2012年11月6日、神奈川県逗子市のアパート1階居間でフリーデザイナーの女性が刃物で刺殺され、東京都在住の元交際相手の40歳男性の犯人が同じアパートの2階の出窓にひもをかけ、首吊り自殺した。

経緯
2人は2004年頃から交際したが2年ほどで別れ、被害女性は08年夏に結婚し逗子市に転居したが、元交際相手の加害男性には新しい姓や住所は隠していた。 10年4月頃に被害女性の結婚を知った加害男性から嫌がらせメールが届くようになった。 メールは次第にエスカレートし、11年4月には「刺し殺す」などと被害女性を脅すメールが1日に80通から100通送りつけられたため、女性はその旨を警察に相談し、同年6月に脅迫罪容疑で加害男性が逮捕される。 同年9月に懲役1年・執行猶予3年の有罪判決が確定。 同年7月にはストーカー規制法に基づく警告が出され、同年9月には被害女性の家に防犯カメラが設置された。

2012年3月下旬から4月上旬にかけて、被害女性は計1089通に上る嫌がらせメールが加害男性から送りつけられたため、警察に相談するも、メールには「結婚を約束したのに別の男と結婚した。 契約不履行で慰謝料を払え」などと書かれていたが、警察は違法行為に該当しないとして立件を見送っていた。 4月上旬以降はメールが届かなくなり、被害女性から警察に「静観したい」との申し出を受けたが、自宅周辺で頻繁にパトロールを実施。

また 加害男性は2011年6月の逮捕前及び同年9月の有罪判決後から Yahoo! 知恵袋で複数のアカウントを使って400件にもわたって質問をし、被害女性の居住地域や殺害に関する情報を収集しようとしていたとみられている。 事件直前の12月11月に探偵事務所に被害女性の居場所を調べてほしいと依頼して、探偵事務所から所在確認の連絡を受けたことが判明している。

嫌がらせが収まっていたこともあり 被害女性は借りていた防犯カメラを返却したが、その直後の2012年11月6日に殺人事件が起こった。 事件直前に付近のコンビニの防犯カメラに、段ボール箱を持ちながら買い物をする加害男性が映っていたことや 被害女性の玄関先に持ってきた段ボール箱を放置していたことから、加害男性は被害女性や近隣住民に怪しまれないよう運送業者を装って犯行に及んだ可能性がある。 加害男性は無施錠だった1階窓から侵入して犯行に及んだとみられている。 同年12月28日に被疑者死亡として不起訴処分となった。

問題点
1) 被害者の個人情報の漏洩__被害女性は結婚して名字が変わっており、加害男性から逃れるために住所を引っ越していたが、2011年6月に神奈川県警が脅迫罪の逮捕状を執行する際に、記載された被害女性の結婚後の名字や転居先の市名などを読み上げていた。

加害男性は逮捕前の2010年12月までの段階で被害女性が逗子市在住であることを把握していた可能性が高いことが判明しているが、逮捕状執行の際に被害女性の結婚後の名字や正確な居住住所を知ったことで殺人事件につながった可能性がある。

ただし この事件の教訓を受けて、後のストーカー事件において被害女性の名前を伏せて顔写真を添付した逮捕状を執行することで、被害者の実名を伏せた事例があった。 その一方で 刑事訴訟法第256条で「公訴事実は、訴因を明示してこれを記載しなければならない。 訴因を明示するには、できる限り日時、場所及び方法を以て罪となるべき事実を特定してこれをしなければならない」と規定されており、「被害者名も含めて審理の対象を特定するのは刑事訴訟法の基本原則であり、刑事訴追するにあたって 被害者の実名を被疑者に完全に伏せることは被疑者の防御権の行使が制限される」という司法関係者・学者の意見もあり、起訴の段階では起訴状に被害者の実名を記載しないことで 被害者の実名を被疑者に知らせないことについて被疑者の防御権という問題が浮上している。

この問題が注目された後に別の類似事件において、起訴状で被害者について実名を伏せるために「携帯のメールアドレスが○○@○○〇〇だった女性」「旧姓表記の被害女性」「○○ (量販店の店舗名) に勤務する××という名字の男性」で対応したケースもあったが、カタカナ表記という形で完全秘匿には至らない形で実名表記になったケースがあったり、強制わいせつ事件の被害児童の氏名を匿名にした起訴状に対して東京地裁が検察に対して修正を命じて、「母親の実名と続柄」という形で母親が実名表記になったケースがあったり、法廷で被害者を匿名にした起訴状を朗読した後で被害者の顔写真を被告に示すケースが有ったりなど 試行錯誤が続いている。

2) ストーカー規制法の不備 … 割愛
3) 保護観察中の「特別順守事項」の不把握 … 割愛
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※追加4_ 警察庁調べによれば、現在 ストーカーの実に半数以上は かつてか今の交際相手だ。 安全生活アドバイザーで女性の防犯に詳しい佐伯幸子さんは、ストーカーになる男性には、こんな傾向があると話す。

「束縛が強く、愛されることに飢餓感を持っています。 たとえば “相手の一日の行動を事細かく聞いてくる” “初対面の相手に自分のつらい過去などの身の上話をする” “相手によくカマをかける” などの特徴があります」

精神科医の町沢静夫さんは、育った環境も判断する基準になると話す。
「過保護に育てられ、全能感を持っているタイプと、逆に親から冷たく育てられ、孤独感が強いタイプがストーカーになりやすい」

こうした男性たちは、いつストーカーに豹変するかわからない。 今回取材した多くの専門家たちは、少しでも彼らを「おかしい」「なんだか怖い」と思った時点で、親や警察、学校に相談することをすすめる。

ストーカー規制法では、無言電話や自宅周辺をうろつくなどといった行為を繰り返した者を1年以下の懲役などに罰することができる。 家に入られたら住居侵入罪が、郵便物を持ち去られたら信書隠匿罪や信書開封罪が適用されることも。 たとえ ストーカー規制法が適用されなくとも、他の法律で裁けるケースもあるので、警察に行けば、それに応じた対応をしてもらえる。 その際に必要なのは物的証拠だ。

「相手に関する記録はすべて保存しておいて、具体的な証拠を持っていくことで、警察に事態を理解してもらいやすくなります。

例えば メールであればプリントアウトしておく。 着信があれば、その画面の写真を撮っておく。 もしくは “何月何日に着信があった” というように、メモを取っておく。 そして、簡単でいいのですが、自分や相手の家族構成、知り合った時期や経緯、そのつきあい方、何回くらい会ったか、などをメモで書いておくことも大切です」(佐伯さん)

警察官がその資料を見たら、おおよそのことがわかるようにしておくということだ。 そうすることで警察官に、置かれている状況の切迫さも伝わり、より早く、より的確な対応をとってもらえる可能性が高くなる。
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※追加5_ 10月8日 東京都内の私立高校3年生で、女優としても活動していた鈴木沙彩さんが刺殺された。 帰宅したところを、自宅に潜んでいた池永チャールストーマス容疑者 (21) に襲われたのだ。 自宅から路上に逃げ出した鈴木さんを容疑者は追いかけ、首、肩、腹部に何度もナイフを突き立てたーー。

容疑者は、鈴木さんの元交際相手だった。 池永容疑者は日本人の父とフィリピン人の母との間に生まれた。 父を亡くし生活は苦しかったという。 京都市内にある実家は築34年の古いマンションで、池永容疑者は家計を助けるために高校時代から近所のスーパーで、アルバイトをしていた。 高校卒業後には一時期、自衛隊に入隊していたという報道もある。

池永容疑者と鈴木さんは2年前の’11年10月ごろフェイスブックを通じて知り合い、交際を開始。 容疑者が夜行バスに乗って、東京の鈴木さんに会いに行っていたという。 その際 鈴木さんの自宅にも遊びに行ったことがあったようだ。 容疑者の母 (46) は事件翌々日の10日、文書で次のようにコメントした。

「鈴木さんとの交際がトーマス (容疑者) の自慢でしたが、昨年の夏ごろには別れ話があり、落ち込み悩んでいました」

鈴木さんの家庭環境は池永容疑者とはかなり異なっている。
「(鈴木さんの) 祖父母や、お母さんも画家だったと思います。 ご実家は近所にたくさんの土地を所有している資産家です。 鈴木さんは一人娘で、本当に大事に育てられたのです」(鈴木さんの自宅の近所の住人)

母子家庭のハーフ青年と資産家で女優活動もしているお嬢様、その交際がきしみ始めたころ、フィリピン人母は容疑者に「あなたと彼女では 立場が違いすぎるのだから、そっと彼女の夢を応援し 彼女の気持ちを尊重してあげなさい」と忠告したという。 いったい何が、彼を卑劣な殺人者に変貌させたのか。 立教大学教授で精神科医の香山リカさんはこう分析する。

「裕福で、美しくて、有名人とも交流していて ……。 そんな鈴木さんとの交際は、池永容疑者にとっては “人生の全て” のように感じられ、彼女と別れることは自分を失うような絶望感を生じさせたのではないでしょうか。 別れを切り出されたとき、そうした感情が彼女への強い憎しみになったのだと思います」

以上

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