シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

期待できそうな新譜です

2013年11月18日 | 音楽界よもやま話
07年10月7日シャンテサラ2投稿分__

ウェブで、興味を引く DG 10月新譜が2点出ていました。 2010年からウィーン国立歌劇場音楽監督の就任が決まっているメスト指揮による第九と、バーデン・バーデンでのオペラ・ガラです。

クリーヴランドで5年目を迎える指揮者の CD が初登場というのもあまりに遅い気がしますが、それが今どきの CD 業界の事情なのでしょうか? クラシックの人気曲はもう録音しつくされて、大きな話題なしに 新録音を発売しても経費の回収が見込めそうもないとなったら、レコード会社も企画せず録音もしない、録音しても凍結するのでしょうか?

確かに、シロウトの私が見渡しても、カラヤン バーンスタイン ショルティ クライバー没後の指揮者界で大きな話題を呼ぶカリスマ指揮者は__いません。 カラヤンが生前 後継者と呼んだアバド メータ 小沢らにふさわしいのはマエストロという呼び名ですね。 同世代のマゼールはもう過去の人かと … 怒られちゃいそうですが。

活躍中のラトル バレンボイム ムーティなどの次世代指揮者も、聴衆を熱狂させるカリスマかと考えると これもどうもピンときません。 要するに、太陽が沈んだあとは、月しか残っていないのかも … これも怒られそうですが。

さて、フランツ・ウェルザー・メストの手持ち CD はオルフの三部作のうち「カトゥリ・カルミナ」と「アフロディテの勝利」(ミュンヘン放送管 95年録音 EMI) ですが、曲が最も有名な「カルミナ・ブラーナ」に比べると 似たものですし、オルフの二匹目 三匹目のドジョウ狙いの曲に聞こえ、感動は乏しかったですね。

クリーヴランド管の録音では、前の常任ドホナーニィによる第九、第七、第五 CD (TELARC 85年、87年)、ブゾーニのピアノ協奏曲 (TELARC 89年) を持っていますが、何度も聞く気が起きません。 ドホナーニィは昔 ウィーン・フィル シリアとの「サロメ最後の場面」「ルル」組曲 (DECCA 74年) LP は良かったのですが …

また その前のクリーヴランド管常任マゼールとのプロコフィエフ バレー音楽「ロメオとジュリエット」録音 (DECCA 74年) は良かった … いかん、話しがどんどん外れてしまった。 セヴァランス・ホール全体写真 (冒頭写真中央の上) で見ると、意外とせまいホールですね。 大オーケストラ向きというよりは、中規模オーケストラに丁度の大きさかと。 独唱陣と回りの楽員との間もキツキツです。

独唱陣のうち バスのパーペ以外は米国人のようですし、ソプラノのブルーガーゴスマンは、第九録音のソプラノでは初の黒人歌手かと記憶します。 試聴室でメストの第九から第四楽章のみ聞きました。 少し早めの演奏でしたが 良かったですね。 今後を期待しましょう。
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独の温泉保養地バーデン・バーデンでのガラ (冒頭写真の下段部分) の出演歌手が、ネトレプコ ガランチャ ヴァルガス テジエ、アルミリャート指揮の南西ドイツ放響と、歌手陣にドイツ系がいないのと、指揮者もイタリア系、曲目は伊仏のオペラからだけというのもちょっと不思議な気がします。

普通なら地元の好むドイツ系曲目を挟むのが通例ですが、プロデューサーは全く無視したのか、それとも連日 他のコンサートで聴衆が聞き飽きているから、全く別趣向でガラの演目を決めたのかも知れません。

今年の夏録音がもう新譜で出ますから、編集制作は超特急ですね。 しかも CD / DVD 同時発売です。 写真を見て、ネトレプコはもう貫祿余裕の表情、ガランチャは少し硬い微笑、男性陣二人はこれから期待の歌手と読みました。

曲目リストを読むと、CD は12曲、DVD は20曲収録されていますが、最後は__やっぱり「乾杯の歌」でした。 みんなこれを歌いたいんですね、そして満場の聴衆から拍手喝采を浴びたいんですね。 いつも、どこでも同じですね。 ラテン系の曲は血が煮えたぎりますが、静かな感動を呼ぶドイツ系の曲は ガラ最終曲目には向かないのかも知れません。
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The Cleveland Orchestra‘s Live Recording of Beethoven’s Ninth   Measha Brueggergosman, soprano  Kelley O‘Connor, mezzo-soprano  Frank Lopardo, tenor
Rene Pape, bass  The Cleveland Orchestra Chorus
The Cleveland Orchestra / Franz Welser-Moest

Recording : Cleveland, Severance Hall, 1/2007 (live recording)   CD : DG 477 7132
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Anna Netrebko, Elina Garanca, Ramon Vargas, Ludovic Tezier,
SWR Sinfonieorchester Baden-Baden und Freiburg / Marco Armiliato
Recording : Baden-Baden, Festspielhaus 7/2007 (Live recording in collaboration with IMG Artists & Suedwestrundfunk)   CD 477 7177 (DVD 073 4377)

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以上

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