シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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EV シフトは踊り場か

2024年03月09日 | テクノロジふ~ん

米販売推移と充電ステーションに繋がる風景 (※2と※3から)。

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「欧州は2035年までに全ての新車を EV などのゼロエミッション車 (ZEV 排出ガスが発生しない車両) にする、日本も35年までに全新車を電動車にする」など、数年前から各国が、自動車の EV シフトを勧めてきていましたが、この冬における ある事態を受けて、どうも雲行きが変わってきたように感じています。

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「世界で EV シフト破綻の兆候、HV 拡大 やはりトヨタの判断は正しかった」(3月3日 Business Journal ※1)

「アメリカで EV 販売失速、トヨタの HV がテスラの EV を逆転」(3月4日 読売新聞 ※2)

「結局、豊田章男会長の未来予測が正しかった」(3月4日 President Online ※3)

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ある事態とは __ 1) 充電に何時間も掛かる 2) 充電ステーションが満杯だと 充電そのものすら受け付けて貰えない 3) 走行距離が仕様通りに伸びない 4) 充電池が発火する事がある 4) 補助金を受けても高価で、下取り価格が安価 __ などです。

 

元々 EV 車の充電に何時間も掛かるのは分かっていた事とはいえ、ガソリン車の給油が数分に比べると、あまりにも差があり過ぎです。 また 充電ステーションはガソリンスタンドに比べて、まだまだ圧倒的に少ないでしょう。

 

そうなると 遠出して、充電池の電気残量が減ってきても、充電ステーションがない地域だったらどうしようもありませんし、冬場に暖房を我慢して充電ステーションを探し回り、結局見つけられずに 乗り捨てせざるを得ないなんて最悪のケースもあるわけです。

 

冬になると 充電池の性能が劣化して、さらに暖房で電気を使うともっと走行距離が減るそうです。 ですからカタログでうたっている距離はアテにならないらしいです。

 

数年前にも スマホのバッテリーが発火するという事故が相次いでありました。 EV 発火事故は中国で発生しているとの報道が多いように感じています (もっとも 中国では色んなモノが発火・爆発するという報道が時々ありますから、あまり珍しい事ではないのかも知れません)。

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「中国で電気自動車が炎上爆発、24時間内にまた炎上」(2019年4月29日 Record China ※4)

「韓国で恐怖の火災事故。 現代自動車の EV が衝突3秒で炎に包まれ運転手ら死亡」(2022年6月15日 MAG2 NEWS ※5)

「日本進出で話題、BYD の EV が購入7日で自然発火」(2022年8月17日 Record China ※6)

「中国では売れず、ドイツでは燃え … テスラ時価総額760億ドル蒸発」(3月7日 中央日報 ※7)

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以前 豊田章男会長が述べていましたが、EV のエネルギーの源が火力発電所であるとしたら、燃料を燃やして電気を発生させているのだから、EV はゼロエミッション車にならない、という発言がありました。

 

そうした EV 車の事態を受けてテスラ株が下落しているようです。 やはり 以前から指摘されていた充電池の課題は依然として解決していないと見做さざるを得ません。 充電池以外のモーター走行などは問題なく、むしろエンジンよりもモーターの方が部品点数が少ないと評価されています。

 

けれど 充電池の発達が遅いのです。 重量も課題で、たくさん積むと車体重量が重くなるし、少なくすると走行距離が伸ばせないなどジレンマを抱えたままです。 アップルが EV 開発をやめて AI 開発に専念すると発表したら、アップル株価が上がったのは 株主が EV をどう評価していたかが想像できそうですね。

 

私が生きているうちには 全面的な EV 時代が訪れる事は期待できないようです。

 

今日はここまでです。


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