うに丼のメニュー (※1から)。 右はハワイのとんかつ定食 (※3から)。
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最近 オープンした商業施設「豊洲 千客万来」での高額の海鮮丼が売れているという報道が相次いでいます。 もちろん お客は主に来日外国人で、日本人は手頃な千円以下の食事を選んでいるそうです。
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「2万円越え うに丼も」(2月16日 FLASH ※1) __ (豊洲 千客万来の) ラーメン 5500円、うに丼2万2000円には驚きました。
「豊洲・千客万来、7千円の海鮮丼が外国人に売れまくり」(2月19日 Business Journal ※2)
「”1500円に見える” とんかつ定食、ハワイでは …」(2月20日 毎度なニュース ※3) __ 44ドル+20% チップで約 8000円でした。
「飛ぶように売れる “インバウン丼”」(2月21日 Bloomberg ※4)
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去年秋に 小樽に行った時も7千円の海鮮丼があり、観光地価格なんだろうけど 一体誰が食べるんだろうと思いましたが、来日外国人むけなんでしょうね。
冒頭右のとんかつ定食に8千円払うアメリカ人観光客にしてみれば、日本で食べられる 本場ものの7千円の海鮮丼なら高くないという感覚なんでしょう。
私も1ドル百円を切っていた頃に 米国出張で見た 多くの商品価格は高いとは思いませんでした。 為替の影響は大きいです。
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一方で 国内ラーメン価格が千円を超えられるかどうかという記事もあります。 食材コストそのものは安いと思いますが、食材以外の店舗のテナント料・人件費などの固定費が掛かり、それで千円を超えた販売価格を設定したいのだが、客の入り具合・他店競合との兼ね合いで踏み切れないというラーメン店が多いのでしょう __「”ラーメン1杯 1000円超え” はありか?」(2月17日 ダイヤモンド・オンライン ※5)
私は年金暮らしですから、千円超えのラーメンは無理です。 自宅で袋ラーメンに野菜など具材を使って食べていますから、食材費のみの2~3百円です。 千円ラーメンを食べるのは都心に勤めるサラリーマンでしょう。 私も都心のオフィスに勤めていた頃のランチは、ワンコインかツーコインでした。
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日本人の平均年間所得が4百万円台の半ばでは、平均的な一般サラリーマンが出せるランチ代はせいぜいツーコインでしょう。
去年辺りから物価が徐々に上がってきましたから、サラリーマンの所得も上げるような政策が取られて然るべきです。 一方で 円安などで業績が好調な企業も増えてきていますから、企業経営者も賃上げを真剣に考える時期に差し掛かっていると想像します。
諸外国は、過去 30年間 “物価上昇 → 賃上げ → 物価上昇 → 賃上げ” のサイクルがうまく働いて、平均年間所得も上がり、それなりに経済がうまく回っています。 日本だけですよ、30年も経済が停滞 つまり “賃金が停滞” しているのは。
ある意味 バブルによって発生した “百兆円もの不良債権” による不況を起こさなかったのは立派だともいえますが … 結局のところ、財務省・日銀・国会議員が景気浮揚のための積極政策を取ってこなかったといえるのではないでしょうか。
不良債権といえば 中国のそれは、ざっと3千兆円だそうですが、近平ちゃんはどう処理を考えてるんでしょうか? 世界恐慌を引き起こさなければいいのですが …
今日はここまでです。