シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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メッシへの中国からの反感はどこから

2024年02月20日 | スポーツは面白い

左は香港でファンに手を振るメッシ選手 (※1から)。 右は香港の風景からのようで、(印刷?か投影?で) メッシ選手の姿が映っています (※2から)。

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香港でサッカーの国際親善試合 (インテル・マイアミ対香港選抜) が行なわれ、出場を期待されていたサッカー界のスーパースター リオネル・メッシ選手がベンチに座ったままでピッチには登場しませんでした。 健康上の問題を抱えていたとされています。

 

数日後 同じチームが来日し、ヴィッセル神戸との対戦ではメッシ選手が途中出場して会場を沸かせましたから、中国と日本へのメッシ選手の対応が違うと、香港と中国本土からは激しい反発が巻き起こりました。

 

(9万円を超えるという?) 高い入場料を払った香港ファンからは、大ブーイングが巻き起こったのですが (※1)、日本では記者会見もし、途中出場ながら不調を感じさせないプレーを見せたことで、中国のファンから「中国蔑視だ」と怒りが再燃しました。

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「メッシ出場せず、”金返せ” の大合唱」(2月5日 RecordChina ※1)。

「メッシにボイコットされた中国の激怒の中身、プライドだけでなく、香港浮揚の国策『盛事経済』を出鼻で踏みにじられる」(2月16日 現代ビジネス ※2)。

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そういう 香港と中国本土のファンの怒りも理解できない訳でもないですが、感情的すぎるとも思います。

 

スポーツは健康であってこそ 出場・披露できるものですし、もし 無理をして出場したとして、不甲斐ないプレーしかできないとなったら、やはり期待していたファンには不満しか残らないでしょう。

 

「何だ あのメッシがあの程度のプレーしかできないのか?」「高いカネ払ってきたのに損した」などのネガティブな発言しか出なかったものと想像します。

 

だから 興行というものは元々 “水もの” なんです。 コンサートでも期待していた有名人が出場できないこともあるのです。 ですから 選手や出演者は、体調を試合やコンサートに合わせて万全に整えているものです。

 

メッシが中国と日本を区別したというのは、お門違いというべきでしょう。

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この「不満」「ブーイング」、そして香港政府の対応にも裏事情があるとする記事が __「現地メディアの多くがブーイングしたり、不満を書き連ねた紙を手にチーム関係者を待ち構えている様子を流す際、香港人ではなく、”(中国の) 新疆から12時間かけてきたのに” という中国人ファンや、見るからに明らかに西洋人のファンたちの映像や写真を使っている。 香港では “政府” に対して不満や不平を漏らそうものなら、すぐに保安局長が出てきたり、警察が動き出す。 中国人にとって 権利を主張するのは難しいが、”カネ” という実質的な価値観でその不満を表明するのは許されると認識されている」(2月10日 ダイヤモンド・オンライン ※3)

 

記事※2の執筆者の石 平氏 (中国出身) は、「”傷つきやすい” ことを特徴とする現代中国人の過剰な “ナショナリズム感情” と、コンプレックスの裏返しとしての過剰な “民族自尊心” ではないのかと解説しています。 また 香港政府が『盛事経済=盛大なるイベント経済』という計画だったものが、メンツ丸潰れとなった、独裁下の中国と香港による “政治利用” にメッシが背を向けたと捉えています。

 

“14億人もいてもサッカー弱小国” 中国と、”世界が独裁国家と見る” 中国人の置かれた立場にも複雑な思いがありますね。

 

今日はここまでです。


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