
左写真は豪出身の実業家マードック、右はトランプ氏と孫ソフトバンク社長 (12月6日 NY)。
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ソフトバンク孫氏の最新の話題は次期米大統領と会談したことです。 ここまで 時の人と会談を重ねると、孫氏は投資家 企業人の枠を超えて、どちらかというと政治家に近い存在なんじゃないのかと考えてしまいますね。
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『米に 5.7兆円 投資 孫正義氏、トランプ氏と会談 雇用5万人創出』(12月7日 日経/NY) __ 孫氏は各国の要人と相次ぎ会談している … 14年10月 印モディ首相に “10年以内に 1兆円 をインドで投資する” と表明。 16年7月 英メイ首相に “3.3兆円 で買収した ARM の英国内の雇用を5年以内に2倍にする” と表明。 9月 サウジ副皇太子と “10兆円 規模のファンド設立” で合意。 韓国朴槿恵大統領に “10年以内に韓国で 4500億円 を投資する” と表明。 12月 米トランプ氏に “4年以内に 5.7兆円 を米国で投資する” と表明。
『米アップルがソフトバンクの 10兆円 基金に出資か 最大 1100億円、米紙電子版報じる』(12月13日 産経) __ 米紙ウォールストリート・ジャーナル (電子版) は12日、ソフトバンクグループが主導する最大 10兆円 規模のファンド (基金) に、IT 大手アップルが最大 10億ドル (約 1150億円) を出資する方向で協議していると報じた。
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兆円単位で投資、何万人の雇用を創出となると、私はズブのシロウトなんですが、一体どうやって資金を集め、多くの人々に仕事を与えるのか、となると とてもじゃないですが 数人のチームではできないでしょう。 何十人、何百人ものスタッフが必要なはずです。
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今年一番のソフトバンクの話題は、9月の 10兆円 のファンドです。 先の注目は、英国の半導体設計企業を 3.3兆円 で買収という7月報道でした。 次の投資先は孫さんの頭の中でまだ固まってない?と思っていたら、韓国で、米国で動きました (韓国の件は今迄知りませんでした)。
過去 巨額投資といわれたのは、2006年の 1.7兆円 の英ボーダフォン買収、2013年の 1.8兆円 の米スプリント買収です。 前者の買収は成功し、ソフトバンクは日本国内第3の通信事業社となり、更に 発表されたばかりの米アップル社の iPhone を日本市場で独占的に取り扱い、これも成功しました (スプリント買収はまだ結論が出ていません)。
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『ソフトバンクがサウジと 10兆円 巨大ファンド、先端技術投資を加速』(10月14日 ロイター/東京/ドバイ)
『ソフトバンク:テクノロジーファンド創設、10兆円 規模に拡大も』(10月14日 ブルームバーグ)
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次々に企業を買収して大きくなっていった実業家として真っ先に思い出すのは、豪企業のマードックです (別名 マードック帝国ともいわれますが)。 孫氏が率いるソフトバンクは “孫帝国” とはいわれません。 後述の⁂などのことがあるので、マスコミはそう書かないと想像します。
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ウィキペディアから __ ルパート・マードック (Keith Rupert Murdoch 1931〜9 は、オーストラリア系米実業家。 メディア・コングロマリットのニューズ・コーポレーションを所有することから世界的なメディア王として知られる。 21世紀フォックス及びニューズ・コーポレーションの株主、代表取締役という立場でテレビや新聞、映画、雑誌、音楽産業、インターネットなどを中心とした世界に散らばるメディア企業を率いている。 純資産 77億ドル。
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形態は全然違いますが、あたかも 戦国時代の群雄割拠状態から抜け出てきた織田信長や、多くの小国が独立していた近代のドイツ圏の中から周りを次々に従えていったプロイセン帝国をも想像させます。
いわゆる 混沌状態から抜きん出て一大勢力となる背景には、必ず個性的な人物がいます。 古代ギリシャ世界から中近東までをまとめあげたマケドニア政治家・軍人のアレクサンダー大王が、プロイセン帝国をドイツ帝国として打ち立てた政治家のビスマルクが、実業家には豊田 佐吉、本田 宗一郎、盛田 昭夫などがいます (それぞれ トヨタ、ホンダ、ソニーの創業者)。 最近では ユニクロ創業者の柳井 正や、日本電産創業者の永守 重信ですね。
少し前には、西武鉄道グループの元オーナー堤 義明、ホリエモンこと堀江 貴文がいましたが、もう過去の人です。
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ウィキペディアから __ 堤 義明 (つつみ よしあき 1934〜) は、日本の実業家。 西武鉄道グループの元オーナー。 父は西武グループの基礎を一代で築き上げた堤康次郎であり、兄は元西武百貨店会長・小説家の堤 清二 (辻井 喬)。 フォーブス誌で一時は総資産額で世界一となったこともあるが、西武グループの度重なる不祥事の責任を取って一線を退き、その後にインサイダー取引疑惑で有罪判決を受けた。
堀江 貴文(ほりえ たかふみ 1972〜)は、日本の実業家、著作家、タレント、YouTuber。 愛称はホリエモン。 2004年のライブドア事件 (証券取引法等に違反) で懲役2年6ヶ月が確定、2013年 刑期満了。
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堤氏が全盛だった頃には、全国の多くのリゾート関係者が西武鉄道詣でし、系列のプリンスホテルに進出を願うといった風でした。 事実 堤氏が決断して進出したリゾート地では集客が増え、その勢いは “眼を見張る” といった趣きでしたが、日本経済が伸び盛りだったからかも知れません。
今の日本経済はバブルが弾けて横ばい続きですから、国外に眼を向けないと 多くの企業は先行きが不透明、早くいうと “じり貧” です。 ですから 国内だけを相手にビジネスを続ける企業は伸び悩み、伸びているのは国外に市場を求めている企業だといってもいい過ぎではないでしょう。
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さて 本題の孫 正義氏 (そん まさよし 1957〜) ですが、ウィキペディアによると 1979年 シャープに自動翻訳機を売り込んで得た資金 1億円 を元手に、米国でソフトウェア開発会社の「Unison World」を設立。 インベーダーゲーム機を日本から輸入。
1981年 福岡市に事務所を移し、コンピュータ卸売事業の「ユニソン・ワールド」を設立。 そして「日本ソフトバンク」を設立。 1996年 米ヤフーとソフトバンクの合弁でヤフー株式会社を設立 __ 95年のインターネットの普及を契機に事業を始めたことが分かります。
1996年 衛星放送プラットフォームの運営会社としてジェイ・スカイ・ビー (J スカイ B) をルパート・マードックのニューズ・コーポレーションと折半出資により設立、マードックが会長、自らは社長に就任 __ この辺りは何をやっているのか分かりませんでした。
2001年からヤフー株式会社と共同で ADSL 接続サービスの Yahoo! BB の提供を開始。 以降、それまでの PC ソフト卸、PC 出版から通信に本業の軸足を移す。 2004年には日本テレコム株式会社を買収。 2006年 ボーダフォン株式会社を買収します __
私は2002年からボーダフォンのガラケーを購入し、その後スマホに切り換えて今に至るまで同じ系統の通信事業者 つまりソフトバンクにやっかいになっています。 2010年前後には ADSL 接続で Yahoo! BB も利用していましたが、数年前にフレッツ光に切り替えました。
2011年に東日本大震災が発生すると、孫は義援金として個人で 100億円 および2011年から引退するまでソフトバンクグループ代表として受け取る報酬の全額を寄付することを表明した … (⁂)
__と、これまでの孫氏の経歴からは インターネット普及期に事業を始め、その後 通信事業を拡大、次々に関連企業を買収して2006年のボーダフォン買収後は、兆単位の事業買収を続けています。
その間 失敗した事業や失敗した買収があったかどうかは知りませんが、今に至るまでトータルでは黒字を続け、今や お金持ち国のサウジアラビアもソフトバンクに資金を融資し、孫氏の事業拡大にあやかって投資のリターンを得たいと持ちかけてきているようですね。
そして 今月のトランプ氏との会談は驚きましたね。 ついこの間の 安倍ートランプ会談が霞んでしまったようにも見えます。 ただ 孫氏の数々の大型投資は、英ボーダフォン買収は成功したとはっきりいえますが、それ以降の大型投資はまだ結論が出ていないので、ここで結論めいたことを書くこともできません。
シロウトはただ 眼を見張って注視するだけです。
以上
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ソフトバンク孫氏の最新の話題は次期米大統領と会談したことです。 ここまで 時の人と会談を重ねると、孫氏は投資家 企業人の枠を超えて、どちらかというと政治家に近い存在なんじゃないのかと考えてしまいますね。
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『米に 5.7兆円 投資 孫正義氏、トランプ氏と会談 雇用5万人創出』(12月7日 日経/NY) __ 孫氏は各国の要人と相次ぎ会談している … 14年10月 印モディ首相に “10年以内に 1兆円 をインドで投資する” と表明。 16年7月 英メイ首相に “3.3兆円 で買収した ARM の英国内の雇用を5年以内に2倍にする” と表明。 9月 サウジ副皇太子と “10兆円 規模のファンド設立” で合意。 韓国朴槿恵大統領に “10年以内に韓国で 4500億円 を投資する” と表明。 12月 米トランプ氏に “4年以内に 5.7兆円 を米国で投資する” と表明。
『米アップルがソフトバンクの 10兆円 基金に出資か 最大 1100億円、米紙電子版報じる』(12月13日 産経) __ 米紙ウォールストリート・ジャーナル (電子版) は12日、ソフトバンクグループが主導する最大 10兆円 規模のファンド (基金) に、IT 大手アップルが最大 10億ドル (約 1150億円) を出資する方向で協議していると報じた。
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兆円単位で投資、何万人の雇用を創出となると、私はズブのシロウトなんですが、一体どうやって資金を集め、多くの人々に仕事を与えるのか、となると とてもじゃないですが 数人のチームではできないでしょう。 何十人、何百人ものスタッフが必要なはずです。
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今年一番のソフトバンクの話題は、9月の 10兆円 のファンドです。 先の注目は、英国の半導体設計企業を 3.3兆円 で買収という7月報道でした。 次の投資先は孫さんの頭の中でまだ固まってない?と思っていたら、韓国で、米国で動きました (韓国の件は今迄知りませんでした)。
過去 巨額投資といわれたのは、2006年の 1.7兆円 の英ボーダフォン買収、2013年の 1.8兆円 の米スプリント買収です。 前者の買収は成功し、ソフトバンクは日本国内第3の通信事業社となり、更に 発表されたばかりの米アップル社の iPhone を日本市場で独占的に取り扱い、これも成功しました (スプリント買収はまだ結論が出ていません)。
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『ソフトバンクがサウジと 10兆円 巨大ファンド、先端技術投資を加速』(10月14日 ロイター/東京/ドバイ)
『ソフトバンク:テクノロジーファンド創設、10兆円 規模に拡大も』(10月14日 ブルームバーグ)
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次々に企業を買収して大きくなっていった実業家として真っ先に思い出すのは、豪企業のマードックです (別名 マードック帝国ともいわれますが)。 孫氏が率いるソフトバンクは “孫帝国” とはいわれません。 後述の⁂などのことがあるので、マスコミはそう書かないと想像します。
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ウィキペディアから __ ルパート・マードック (Keith Rupert Murdoch 1931〜9 は、オーストラリア系米実業家。 メディア・コングロマリットのニューズ・コーポレーションを所有することから世界的なメディア王として知られる。 21世紀フォックス及びニューズ・コーポレーションの株主、代表取締役という立場でテレビや新聞、映画、雑誌、音楽産業、インターネットなどを中心とした世界に散らばるメディア企業を率いている。 純資産 77億ドル。
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形態は全然違いますが、あたかも 戦国時代の群雄割拠状態から抜け出てきた織田信長や、多くの小国が独立していた近代のドイツ圏の中から周りを次々に従えていったプロイセン帝国をも想像させます。
いわゆる 混沌状態から抜きん出て一大勢力となる背景には、必ず個性的な人物がいます。 古代ギリシャ世界から中近東までをまとめあげたマケドニア政治家・軍人のアレクサンダー大王が、プロイセン帝国をドイツ帝国として打ち立てた政治家のビスマルクが、実業家には豊田 佐吉、本田 宗一郎、盛田 昭夫などがいます (それぞれ トヨタ、ホンダ、ソニーの創業者)。 最近では ユニクロ創業者の柳井 正や、日本電産創業者の永守 重信ですね。
少し前には、西武鉄道グループの元オーナー堤 義明、ホリエモンこと堀江 貴文がいましたが、もう過去の人です。
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ウィキペディアから __ 堤 義明 (つつみ よしあき 1934〜) は、日本の実業家。 西武鉄道グループの元オーナー。 父は西武グループの基礎を一代で築き上げた堤康次郎であり、兄は元西武百貨店会長・小説家の堤 清二 (辻井 喬)。 フォーブス誌で一時は総資産額で世界一となったこともあるが、西武グループの度重なる不祥事の責任を取って一線を退き、その後にインサイダー取引疑惑で有罪判決を受けた。
堀江 貴文(ほりえ たかふみ 1972〜)は、日本の実業家、著作家、タレント、YouTuber。 愛称はホリエモン。 2004年のライブドア事件 (証券取引法等に違反) で懲役2年6ヶ月が確定、2013年 刑期満了。
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堤氏が全盛だった頃には、全国の多くのリゾート関係者が西武鉄道詣でし、系列のプリンスホテルに進出を願うといった風でした。 事実 堤氏が決断して進出したリゾート地では集客が増え、その勢いは “眼を見張る” といった趣きでしたが、日本経済が伸び盛りだったからかも知れません。
今の日本経済はバブルが弾けて横ばい続きですから、国外に眼を向けないと 多くの企業は先行きが不透明、早くいうと “じり貧” です。 ですから 国内だけを相手にビジネスを続ける企業は伸び悩み、伸びているのは国外に市場を求めている企業だといってもいい過ぎではないでしょう。
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さて 本題の孫 正義氏 (そん まさよし 1957〜) ですが、ウィキペディアによると 1979年 シャープに自動翻訳機を売り込んで得た資金 1億円 を元手に、米国でソフトウェア開発会社の「Unison World」を設立。 インベーダーゲーム機を日本から輸入。
1981年 福岡市に事務所を移し、コンピュータ卸売事業の「ユニソン・ワールド」を設立。 そして「日本ソフトバンク」を設立。 1996年 米ヤフーとソフトバンクの合弁でヤフー株式会社を設立 __ 95年のインターネットの普及を契機に事業を始めたことが分かります。
1996年 衛星放送プラットフォームの運営会社としてジェイ・スカイ・ビー (J スカイ B) をルパート・マードックのニューズ・コーポレーションと折半出資により設立、マードックが会長、自らは社長に就任 __ この辺りは何をやっているのか分かりませんでした。
2001年からヤフー株式会社と共同で ADSL 接続サービスの Yahoo! BB の提供を開始。 以降、それまでの PC ソフト卸、PC 出版から通信に本業の軸足を移す。 2004年には日本テレコム株式会社を買収。 2006年 ボーダフォン株式会社を買収します __
私は2002年からボーダフォンのガラケーを購入し、その後スマホに切り換えて今に至るまで同じ系統の通信事業者 つまりソフトバンクにやっかいになっています。 2010年前後には ADSL 接続で Yahoo! BB も利用していましたが、数年前にフレッツ光に切り替えました。
2011年に東日本大震災が発生すると、孫は義援金として個人で 100億円 および2011年から引退するまでソフトバンクグループ代表として受け取る報酬の全額を寄付することを表明した … (⁂)
__と、これまでの孫氏の経歴からは インターネット普及期に事業を始め、その後 通信事業を拡大、次々に関連企業を買収して2006年のボーダフォン買収後は、兆単位の事業買収を続けています。
その間 失敗した事業や失敗した買収があったかどうかは知りませんが、今に至るまでトータルでは黒字を続け、今や お金持ち国のサウジアラビアもソフトバンクに資金を融資し、孫氏の事業拡大にあやかって投資のリターンを得たいと持ちかけてきているようですね。
そして 今月のトランプ氏との会談は驚きましたね。 ついこの間の 安倍ートランプ会談が霞んでしまったようにも見えます。 ただ 孫氏の数々の大型投資は、英ボーダフォン買収は成功したとはっきりいえますが、それ以降の大型投資はまだ結論が出ていないので、ここで結論めいたことを書くこともできません。
シロウトはただ 眼を見張って注視するだけです。
以上