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シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

半島は半島自身の運命を決められない

2017年11月03日 | 半島は近代国家?
図は11月3日付け日経新聞から。 訪問日程は韓国が2日以外は全て3日。
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来週 超大国のトランプ大統領がアジアを歴訪し、日 韓 中 ヴェトナム フィリピンの5カ国を訪問します。

最大のミッションは “朝鮮半島問題の解決” でしょう。 歴訪したからといって すぐに解決できるものではなく、その道筋をどうやってつけるかということにあると推測します。

過去の米大統領は、朝鮮戦争以後 休戦としたままで、問題解決を先送りしてきました。 その間に 北朝鮮は核兵器を開発し、大陸間弾道ミサイル (ICBM) まで手にするようになり、米国の先送り政策が裏目に出てしまいました。

いつでも 最貧国 弱小国の北朝鮮など一捻り (ひとひねり) で叩き潰せると たかをくくっていたため、ズルイ北朝鮮は核開発を止めると装っては援助を引き出し、裏では核開発を続けていたのです。

おかげで米国が気づいた頃には 叩き潰そうにも、下手をしたら叩き潰す瀬戸際に ICBM を米国にぶち込むまないとも限らない 厄介な存在に今頃気づいたというわけです。

いわば コバエだと思っていたら、いつの間にか太ったオオバエになってしまい、ハエたたきで叩き潰したら 内容物が飛び散って、それが叩き潰した本人に飛散してしまいかねない、そんな危険な状況です。 しかも その内容物がタオルで拭うだけで済まず、服や皮膚まで犯す “酸” かも知れず、ここまで想像すると、映画「エイリアン」の宇宙生物みたいな厄介者ですね。
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百年前も朝鮮半島を巡って、中露日が取り合いをした "アジアの火薬庫" ともいえる地ですが、半世紀後の第二次大戦後にも米ソ (米中) がこの半島で戦争し、結局 休戦となりました。 そしてまた半世紀が過ぎ、危ない兵器を手にした北朝鮮が近隣諸国の平和を脅かし、他国にいる北朝鮮指導者の兄弟を殺害し、果ては核実験を繰り返したり、ICBM 実験をしたりしています。

米国も遠い地球の裏側のことと問題先送りしてきたわけですが、もう そうもいっていられなくなりました。 北朝鮮の刃 (ヤイバ) が米国にまで届くかもしれないからです。

この半島で対峙する北朝鮮と韓国は、日本が戦後 半島から撤退した後 ソ連と米国によって作られた国です。 自力で独立したわけではないため その成立過程もあやふやで、韓国はアメリカが “ほれ!” と朝鮮半島の南半分をプレゼントしたようなものです。 何も持ってなかった人にいきなり土地がころがりこんできて、土地経営を始めたようなものかもしれません。

そのせいか 韓国そのものがこの半島問題の解決に寄与しているかと分析すると、"その能力はない" と断定せざるをえません。 北朝鮮は半島問題の元凶 (げんきょう) ですが、その存在そのものが中国によって保証されていることを踏まえると、中国が北朝鮮の運命、もっというと半島の運命を握っているといえます。 
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「北朝鮮危機に “何もできない” と嘆く文在寅大統領」(10月12日 朝鮮日報) __ 文大統領は、韓国に解決できる力はなく、また何らかの合意を引き出す力もないと述べた。
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では 中国は半島問題をどうしたいのか __ 韓国による統一は望んでいません (韓国駐留の米軍と直接対峙するため)。 北朝鮮による統一は、北朝鮮そのものの経済力からして無理です。 従って現状維持が一番望ましいということらしいのです (中国による 南シナ海の人工島建設から、米国の眼を反らす為にも …)。

ですから 米国から半島問題の解決のため ああしろ こうしろと注文されても、中国はこれ迄のらりくらりとしてきたのです。 けれど トランプ大統領の登場によって、米国は問題先送りを止め、一気に解決しようという行動に出ているようです。 それは北朝鮮周辺にたびたび軍事力を差し向け、圧力を掛け始めていることからも窺 (うかが) えます。
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「もし”第2次朝鮮戦争” が起きたら」(11月2日 AFP=時事) __ ソウル市民の犠牲者は初日で 6万5000人に
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米国も尻に火がついて、ほって置けなくなっているのです。 しかし武力で解決となると、人的被害が大きく それは避けたいのが本音でしょう。 だから中国を通じて圧力を掛けているのです。
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そうしたことを色々と考えると、韓国も北朝鮮自身も半島問題の解決能力はなく、米中で決めるしかない、というのが実情でしょう (敗戦国の日本も全く関与できません)。 ただ トランプ大統領と親しい安倍首相は色々と知恵を授けているようにも思えます __ もともと トランプ大統領は政治家ではなかったですし、米国に雇用を増やすといって当選した いわば政治シロウトですから。

大統領の韓国訪問に日程を割いても、意味がなく むしろ日中に時間を割いてじっくり半島問題を話し合いたいという思惑が透けて見えるようなアジア歴訪計画ですね。 さて どう進展するか …

以上

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