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シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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中国人の頭の中 … 世界は中国のもの

2014年05月31日 | 政治家 政治屋?
左図は各国が主張する南シナ海領有権 (ウィキペディアから)。 右写真はフジテレビから。 右下図は日経から。 
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中国の挑発行為が止まりません。

昨年1月末 東シナ海において中国人民解放軍海軍の江衛 II 型フリゲート「連雲港」が、海上自衛隊の護衛艦「ゆうだち」に対して火器管制レーダー (射撃管制用レーダー) を照射した “中国海軍レーダー照射事件” が記憶から消えないが、今度は中国戦闘機が自衛隊機に異常接近した。

ジェット機が 30~50m にまで接近すれば、ちょっと手元が狂ったり気流が乱れれば、あわや衝突という事態になりかねないことは、日中双方のパイロットは分かっているはずだ。 それを知っていながら あえて異常接近し、後で中国側は日本に抗議する __ 予想できる行動と発言だ。

昨年11月に中国が「防空識別圏」を設定した時から、日中の自衛隊機・戦闘機が接近することは予想できた。 なぜなら 中国が設定した “防空識別圏の一部” が日本の防空識別圏と重なっていたからだ。

2001年4月 中国海南島東南の南シナ海上空の公海上で、中国国内の無線通信傍受の偵察活動をしていたアメリカ海軍所属の電子偵察機 EP-3E と中国人民解放軍海軍航空隊所属の J-8II 戦闘機が空中衝突する事故が発生したことがあるが、中国軍機が墜落しパイロットが行方不明になりました。
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「体制維持に必死の習政権、天安門25周年前に悪あがきか 中国機異常接近」(5月27日 産経新聞) __ ※追加1へ
「防衛相 “常軌逸した行動” 中国軍機、自衛隊機に異常接近」(5月26日 日経) __ ※追加2へ
「中国戦闘機が異常接近=自衛隊機に、東シナ海上空―防衛省」(5月25日 時事通信)
「中国軍機異常接近 小野寺防衛相 “常軌逸した行動” と強く非難」(5月25日 フジテレビ系・FNN)
 「中国、逆に抗議 “日本が侵入し中露演習を妨害”」(5月25日 読売新聞/北京)
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中国がここ20年余りで経済発展し、中国国内が色々な意味で豊かになったのは素晴らしいことです。 しかし 中国人や軍人の頭の中まで豊かにしたかどうかは別問題だ。 カネがフンダンに出回れば、それは軍隊にも行き渡ることになり、20年前の感覚のままで最新鋭の武器 戦闘機を手にすることにもなる。
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一方で 世界中で中国人観光客がどう受け入れられているかどうか? 中国国内と同じ感覚で国外に出て同じ行動をすれば、賞賛されるとは限らない。 むしろ 非難の眼が向けられることが多いといった報道ばかりが眼につく。 中国人自身にしてみれば 必ずしもハッピーではないのかも知れない。

すると これを快いと感じる中国人は少ないだろう。 中国軍人の心境はどうだろう。 これを想像してみると 中国軍が、周辺地域で世界で尊敬される存在だろうか? いや そうではないだろう。 それは中国軍人自身も感じているだろう (もっとも 世界最強の米軍が世界中で全面的に尊敬されているかというと、これまた必ずしもそうではありませんが …)。

すると もっと中国軍・中国軍人を尊敬してもらいたいという行動に出るだろう。 しかし それが非軍事的 つまり平和的な行動なら問題ないが、軍事行動ないし軍事行動に限りなく近い行動になると、これが問題になる。

それが レーダー照射事件であり、中国軍機異常接近事件であり、海南島事件だ。 もっというなら今 南シナ海で中国軍とヴェトナム軍がにらみ合っている事件もだ。
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左地図上の 中国が主張する南シナ海領有権、通称 “赤い舌” の範囲はどう見てもおかしい。 中国本土外の遥か南の海域、しかも他国の沿岸近辺までを含んでおり、ここまでが中国領だといっているわけだが、この考えを拡大したものが、昨年の習近平主席の米国でのオバマ大統領との会談での言葉だ__”太平洋には両国を受け入れる十分な空間がある”。

これは いいかえると、”太平洋を西半分は米国が管理し、東半分は中国が管理する用意がある” と、明確にいい切っているのと同じことだ。 ここで米大統領が肯定しなかったのは当然だが、ちょっとでも言質を与えたら、中国は公然と日本を含む東太平洋でやりたい放題の行動に出たかも知れない。

そうでなくとも、今の中国の東南アジア近海での行動は “やりたい放題” に限りなく近い。 これを黙認し続けると、いずれ中国は “世界は中国のもの” という段階までエスカレートしない保証はどこにもないのだ。

日本政府の毅然とした対応を望みたい。

以上


※追加1_ (前半略)  今回の挑発行為をどう見るべきか。

中国事情に詳しい評論家の宮崎正弘氏は「偶発的なものではないだろう。 国内外で追い込まれた習政権による『政治効果を狙ったショー』の可能性がある」といい、こう続ける。

「南シナ海の領有権をめぐり、ベトナムやフィリピンと対立したことで、アジアでは中国への強い反発が起きている。 オバマ米大統領も『尖閣は日米安保条約が適用される』と明言した。 国内では、習政権の腐敗撲滅運動に対し、江沢民元国家主席率いる上海派の猛反撃が起きている。 習氏は、プーチン露大統領に接近して中露軍事同盟の演出をしている。 国内外に向けて、強がっているのではないか」

前出の佐藤元空将は「中国は『戦争モード』に入ったと見るべきだ。 習政権が、周辺諸国との衝突を演出して、生き残りを図ろうとする可能性は高い」といい、こう分析する。

「習政権は内政も経済もガタガタで、ウイグルで爆弾テロが続発するなど、手腕に批判が集まりつつある。 共産党内の権力闘争も激しくなっている。 こうなると、中国では伝統的に国民の関心を外部に向けようとする」

ここで気になるのは、来月4日が「天安門事件25周年」というタイミングだ。 世界の主要都市では、集会やデモが予定されており、世界が「中国の大虐殺事件」に目を向けることになる。 その前に、東シナ海などで軍事衝突を起こし、自国が被害者のように振る舞うつもりだったのではないか。

佐藤氏は「中国は、日本かベトナム、台湾など、弱いところを突いてくる。 自衛隊は、中国軍の動きについて映像などの証拠を残し、慎重に行動すべきだ。 日本の政治家は『平和ボケ』というべきか、集団的自衛権の神学論争をしているが、現実の脅威をよく見るべきだ」と語っている。
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※追加2_ 24日に東シナ海の公海上空を飛行していた自衛隊機2機に中国軍の戦闘機が数十メートルの距離まで接近したことを受け、小野寺五典防衛相は25日、「常軌を逸した行動だ」と中国を厳しく批判した。 現場は日本と中国の防空識別圏 (ADIZ) が重なるエリア。 偶発事故の危険性が浮き彫りとなり、不測の事態を防ぐ手立てが急務となっている。

安倍晋三首相は24日夜に防衛相から報告を受け、「引き続きしっかりした態勢をとってほしい」と指示した。 政府は同日夜、外交ルートを通じて中国に抗議した。

中国軍機が自衛隊機に異常接近した現場は日中中間線の周辺で、尖閣諸島から北方向に約 200キロ~300キロメートルの位置。 中国軍の SU27 戦闘機2機が午前11時と正午ごろ、海上自衛隊の画像情報収集機 OP3C と、航空自衛隊の電子測定機 YS11EB にそれぞれ約 30~50メートルの距離まで接近。 空対空ミサイルを装備した戦闘機が自衛隊機の後方に回り込んだもようだ。

警戒監視が目的の外国機への接近は「数百メートルが常識的」(自衛隊幹部) で、数十メートルの近さは異例。 防衛相は25日、記者団に「このように接近する中国戦闘機の航行はいまだかつてなかった。 特異な例なので公表した」と語った。 自衛隊機は「通常の警戒監視の任務で航行していた」といい、東シナ海での中国とロシア海軍による合同軍事演習を監視していたようだ。

相手側の防空識別圏内であっても公海上なら警戒監視は問題ないと防衛省幹部は語る。 中国機はミサイルを搭載しており、「かなり緊張感をもって対応していた」と防衛相は危機感を示した。 接近された自衛隊の航空機はプロペラ機で、「マッハの速度を出せる戦闘機からはとても逃げられない」(自衛隊幹部) という。

議員外交などで日中関係の改善を探る動きが双方から出てきたタイミングだけに、政府は中国側の意図をつかみあぐねている。 防衛省には「政府の指示なしに現場の判断で戦闘機が突発的に動いた可能性もある」(幹部) との見方もある。 防衛省は東シナ海上空での警戒監視を継続する方針。 政府はかねて海上での衝突を未然に防ぐ「海上連絡メカニズム」の構築を中国に呼びかけている。

以上

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