
上左・中央写真は Butler Vacuum 18W II、上右は “CUBIC kit”。 下左はオルトフォン社 Ta-Q7、下中央は Carot One の ERNESTOLO EX (エルネストーロ EX)。 下右は JADE Soleil 。
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プリに真空管を、メインにトランジスタを採用した “ハイブリッドアンプ” が増えてきています。 以前にも英国製ハイブリッドアンプを購入し、数年聴いていましたが、どうもハイブリッドアンプというよりは、”オールトランジスタ” アンプくさい音質で、あまり真空管の味がしないなぁと思っていた矢先、オーディオ店で新たなハイブリッドアンプを展示してあるのにぶつかりました。
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設計は米国、製造は台湾の Butler Vacuum 18W II (25W+25W/8Ω) 真空管ハイブリッド・アンプです。 試聴すると 狭い帯域、少し粘っこい音質は真空管の味がしています。 プリ メインとも真空管にすると、どうしても発熱が大きくなり、メインの真空管の寿命も短くなります。
プリのみに真空管を採用しても増幅しないので劣化が少なく 寿命を気にする必要もありませんし、メインにトランジスタを採用すれば これも寿命を気にする必要もありませんから、こうしたスタイルのハイブリッドアンプの人気が出ているのでしょう。 標準価格 50,000 円 (税別)。
難点は外観デザインです。 どうにも無骨そのもので、キュービック形であまり凝ったデザインではないですね。 以前使っていた英国製ハイブリッドアンプは、名前がコクーンというくらいですから、楕円の形を多用した独特の外観デザインで気に入ってました。
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他にも デンマークのカートリッジメーカーとして有名なオルトフォン社も Ta-Q7 というハイブリッドアンプを出しています。 デザインはいいのですが、5W×2 (4Ω) と出力が小さく、小音量で聴く用途向きですね。 定価 42.800円 (税別)
イーケイジャパンは、真空管ハイブリッドアンプキット “CUBIC kit” を出している。 出力は 6.5W+6.5W (8Ω) で、これならほぼギリギリ実用に耐えうる内容かと思います。 販売価格 31,320 円 (税込)。
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ハイブリッドアンプには プリ部に真空管1本というスタイルが多いですが、草分けはイタリアの OpenItem 社キャロットワン・シリーズのエルネストーロ EX という 外形がオレンジ色の小型アンプだったと思います。 その独特で斬新な色使いは、さすが イタリアと思わせるものでした。
私も触手が動いたのですが、価格が 49,800円 という高さ、電源スイッチと音量ツマミが一体型という古くさいヴォリュームノブにひっかかるものを感じて、結局 手を出しませんでした。
JADE Soleil はもろ、キャロットワンのコピー品でしょう。 20W+20W (8Ω) と手頃ですが、これまた 5万円 というコピー品らしかぬ値付けで、どう見ても 2万円 以下の外観です。 外観デザインではキャロットワンより落ちますね。 ちょっと オモチャっぽいですね。
結局 バトラー製を購入しました。 ネットで検索すると、半額やら、8,000円 を切る価格までありますが、あまり安すぎるのは考えものだと思いましたね。 トラブった時にどう対応するのか、全く予想がつきませんし、そもそも “激安価格” というのは どこかで手抜きをするか怪しい所からの横流し品かも知れませんからね __ 交通事故にあったら元も子もありません。 ちゃんと 行きつけのオーディオ店で “適正価格” で購入しました。
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その行きつけのオーディオ店がなくなったら、困るのは私です。 実家に帰ったとき 午後3~6時に入り浸るサロンがなくなるのですから。 適正価格は “サロン代こみ” だと思っています。 それにしても 行くと、必ず常連さんが4人くらいは集まっていますね。 不思議なもので、3時以前に行くと 違うメンツがいます。 時間帯によって集まる人種が違うようです。
その常連4人は不思議なもので、年齢が似通った人たちばかりで、好みもある程度近いようです。 類は類を呼ぶ、というものですね。 お一人などは、家に立派なステレオ再生装置をお持ちなのですが、大きな音を出すと 妻から苦情が出るそうで、家では専らヘッドフォンで聴いているのだそうです。
集まってくるのは、それぞれ ご事情がおありのようで、聞くともなしにお話しを聞くと 家庭環境など物理条件が良くても、じっくりと音楽を聴く環境とはまた違うようです。 独り身なら 好き放題にしてやりたいようにできるのでしょうが、実生活はなかなかそうも行かず__と、オーディオ店に入り浸る理由をみんなお持ちです。
オーディオ店社長の温かい配慮により、毎日居座らせてもらい、同好の士の憩いのサロンとなっています。 私の住む関東郊外にもあるといいのですが。 やはり 採算上、金にならない客はできるだけ排除したい、というのがオーディオ店経営者の多くの共通認識なのでしょう。
サロンを提供するにも ある程度コストがかかりますから、誰かが負担しなくてはなりません。 サロンに集う同好の士が半年毎に百万円のオーディオ製品を購入できるか、と考えるとなかなか難しいと考えざるを得ません。
もっとも 以前 車を購入したディーラーの前を通りかかると、いつもスポーツ紙を広げている客がいるので ディーラーに訊くと、「いや ああいうお客がいると、店が賑わっているように見えるのでいいんです」という返事でした。 なるほど そういう考えもあるのか、と思いました。 今 そのディーラーは廃業して、店舗は別のお店に代わっています。
以上
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プリに真空管を、メインにトランジスタを採用した “ハイブリッドアンプ” が増えてきています。 以前にも英国製ハイブリッドアンプを購入し、数年聴いていましたが、どうもハイブリッドアンプというよりは、”オールトランジスタ” アンプくさい音質で、あまり真空管の味がしないなぁと思っていた矢先、オーディオ店で新たなハイブリッドアンプを展示してあるのにぶつかりました。
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設計は米国、製造は台湾の Butler Vacuum 18W II (25W+25W/8Ω) 真空管ハイブリッド・アンプです。 試聴すると 狭い帯域、少し粘っこい音質は真空管の味がしています。 プリ メインとも真空管にすると、どうしても発熱が大きくなり、メインの真空管の寿命も短くなります。
プリのみに真空管を採用しても増幅しないので劣化が少なく 寿命を気にする必要もありませんし、メインにトランジスタを採用すれば これも寿命を気にする必要もありませんから、こうしたスタイルのハイブリッドアンプの人気が出ているのでしょう。 標準価格 50,000 円 (税別)。
難点は外観デザインです。 どうにも無骨そのもので、キュービック形であまり凝ったデザインではないですね。 以前使っていた英国製ハイブリッドアンプは、名前がコクーンというくらいですから、楕円の形を多用した独特の外観デザインで気に入ってました。
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他にも デンマークのカートリッジメーカーとして有名なオルトフォン社も Ta-Q7 というハイブリッドアンプを出しています。 デザインはいいのですが、5W×2 (4Ω) と出力が小さく、小音量で聴く用途向きですね。 定価 42.800円 (税別)
イーケイジャパンは、真空管ハイブリッドアンプキット “CUBIC kit” を出している。 出力は 6.5W+6.5W (8Ω) で、これならほぼギリギリ実用に耐えうる内容かと思います。 販売価格 31,320 円 (税込)。
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ハイブリッドアンプには プリ部に真空管1本というスタイルが多いですが、草分けはイタリアの OpenItem 社キャロットワン・シリーズのエルネストーロ EX という 外形がオレンジ色の小型アンプだったと思います。 その独特で斬新な色使いは、さすが イタリアと思わせるものでした。
私も触手が動いたのですが、価格が 49,800円 という高さ、電源スイッチと音量ツマミが一体型という古くさいヴォリュームノブにひっかかるものを感じて、結局 手を出しませんでした。
JADE Soleil はもろ、キャロットワンのコピー品でしょう。 20W+20W (8Ω) と手頃ですが、これまた 5万円 というコピー品らしかぬ値付けで、どう見ても 2万円 以下の外観です。 外観デザインではキャロットワンより落ちますね。 ちょっと オモチャっぽいですね。
結局 バトラー製を購入しました。 ネットで検索すると、半額やら、8,000円 を切る価格までありますが、あまり安すぎるのは考えものだと思いましたね。 トラブった時にどう対応するのか、全く予想がつきませんし、そもそも “激安価格” というのは どこかで手抜きをするか怪しい所からの横流し品かも知れませんからね __ 交通事故にあったら元も子もありません。 ちゃんと 行きつけのオーディオ店で “適正価格” で購入しました。
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その行きつけのオーディオ店がなくなったら、困るのは私です。 実家に帰ったとき 午後3~6時に入り浸るサロンがなくなるのですから。 適正価格は “サロン代こみ” だと思っています。 それにしても 行くと、必ず常連さんが4人くらいは集まっていますね。 不思議なもので、3時以前に行くと 違うメンツがいます。 時間帯によって集まる人種が違うようです。
その常連4人は不思議なもので、年齢が似通った人たちばかりで、好みもある程度近いようです。 類は類を呼ぶ、というものですね。 お一人などは、家に立派なステレオ再生装置をお持ちなのですが、大きな音を出すと 妻から苦情が出るそうで、家では専らヘッドフォンで聴いているのだそうです。
集まってくるのは、それぞれ ご事情がおありのようで、聞くともなしにお話しを聞くと 家庭環境など物理条件が良くても、じっくりと音楽を聴く環境とはまた違うようです。 独り身なら 好き放題にしてやりたいようにできるのでしょうが、実生活はなかなかそうも行かず__と、オーディオ店に入り浸る理由をみんなお持ちです。
オーディオ店社長の温かい配慮により、毎日居座らせてもらい、同好の士の憩いのサロンとなっています。 私の住む関東郊外にもあるといいのですが。 やはり 採算上、金にならない客はできるだけ排除したい、というのがオーディオ店経営者の多くの共通認識なのでしょう。
サロンを提供するにも ある程度コストがかかりますから、誰かが負担しなくてはなりません。 サロンに集う同好の士が半年毎に百万円のオーディオ製品を購入できるか、と考えるとなかなか難しいと考えざるを得ません。
もっとも 以前 車を購入したディーラーの前を通りかかると、いつもスポーツ紙を広げている客がいるので ディーラーに訊くと、「いや ああいうお客がいると、店が賑わっているように見えるのでいいんです」という返事でした。 なるほど そういう考えもあるのか、と思いました。 今 そのディーラーは廃業して、店舗は別のお店に代わっています。
以上