シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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売れなかっただろうカラヤン60年代末録音から

2020年05月14日 | カリスマは死せず
上左から ストラヴィンスキー「交響曲 ハ長・弦楽のための協奏曲・サーカス・ポルカ」(69年)、R. シュトラウス「オーボエ協奏曲・ホルン協奏曲2番」(69・73)、The Legend (バッハの Vn 協奏曲集 66)。 下左から ストラヴィンスキー「ミューズの神を率いるアポロ」(72)・バルトーク「弦チェレ」(69)、ブラームス ピアノ協奏曲2番 (67)、ドヴォルザーク チェロ協奏曲 (68)。
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『カラヤン大全集』の60年代末期に録音した中に、印象に残らないものが幾つかあります __

まず ストラヴィンスキーの交響曲やバレエ音楽「ミューズの神を率いるアポロ」などです。 私も3大バレエ音楽を聴いて、他のストラヴィンスキー作品にはどんな音楽があるのかと、幾つかの CD を購入してみましたが … はっきりいって “どれも面白くありません”。

例えば __ 花火、サーカス・ポルカ、木管楽器のための交響曲、弦楽のための協奏曲、幻想的スケルツィオ、カンタータ「星の王」、バレエ音楽「妖精の口付け」「プチネルラ」「カルタ遊び」など。

3大バレエ音楽の中でも 「火の鳥」全曲は冗長に感じ、組曲だけで十分と思いますね。
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次に R. シュトラウスの協奏曲ですが、BPO の奏者が演奏した上記の2曲 (コッホの「オーボエ協奏曲」とハウプトマンの「ホルン協奏曲2番」) も、あまり面白いものではありません。 ケンペがドレスデン管弦楽団と録音した管弦楽曲全集 (EMI) にも、ホルン協奏曲1~2番、オーボエ協奏曲、クラリネット・バスーンと弦楽のための協奏曲、ヴァイオリン協奏曲などが収録されていましたが、今一つでした。

冒頭に並べたジャケの曲が全て面白くない曲ばかりだといっているのではなく、一般的に面白いとはいえない曲もカラヤンは録音していたといいたいのです。

上段右の「バッハの Vn 協奏曲集」(独奏はフェラスとシュヴァルベ) の曲・演奏はよかったですよ。 また 下段のブラームス ピアノ協奏曲2番(独奏はアンダ) とドヴォルザーク チェロ協奏曲 (独奏はロストロポーヴィチ) も名演だと思います。

曲が良ければ面白く聴けますが、曲が良くないと いくらカラヤン指揮の BPO でも面白く聴けません。
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それと 気づいたのは、上段のR. シュトラウスとバッハの協奏曲集ですが、ジャケに使われたのはカラヤンの写真ばかりです。 レコード・CD 会社は、これらの録音をどうやって世の中にアピールしようかと考えて 独奏者の写真を使わず、御大のを使った方が効果があると判断したのが想像できますね。

普通 協奏曲のレコード・CD のジャケは当然 独奏者の写真です。 それが売り物なのですから。

今日はここまでです。

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