
上左からベートーヴェン (’97~’02)、ブラームス (’91)。 下左からグリーグ (’93)、フランクなど (’93)、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ CD (’90~’91)。
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オーギュスタン・デュメイ (V) とマリア・ジョアン・ピレシュ (P) によるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集を聴きました。 1997年から2002年にかけて 英国ロンドンとポルトガルで録音されたものです。 ロンドン録音以外に なぜポルトガルでの録音かというと ピレシュがポルトガル出身 (・在住?) だからでしょう。 デュメイはフランス出身です。
この2人は DG でそれまでにも有名なヴァイオリン・ソナタ集を録音しています。 冒頭の CD は全て私が保有しているものです (気に入ったから蒐集したんですが)。
90年代だったか、この2人で来日した渋谷公会堂の演奏会にも行きました。 ブラームスのヴァイオリン・ソナタがメインで、期待通りで良かった記憶があります。
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前置きが長くなりましたが、私が注目したのはベートーヴェンの2番第2楽章です。 なぜ これがというと、その “哀愁調のメロディ” がどこか日本のメロディを連想させるのです。 他 7番もいい演奏です。
もちろん 有名曲の5番『春』・9番『クロイツェル』も好演奏です。 少しメタリックっぽい弦の音色も好ましく 保有する楽聖 VS 中で 最高の音質です。
蛇足ですが __ この CD デザインは、デュメイのソナタ・シリーズの中で、一番 良くない です (冒頭のジャケを見比べたら分かると思います)。 演奏・録音がいいだけに “玉に瑕 (たまにきず)” です。 ジャケ担当のセンスがイマイチの人だったのでしょう。 それまでのデュメイ盤のデザインが良かっただけに残念です。
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それと 購入して家でよく見たら、解説書が抜け落ちてました。 そういえば 購入した新宿ディスク・ユニオンの値札表示に「解説書に … ムニャムニャ」と何か書いてあったようでした (もう “遅かりし 由良助” ですが)。 また 3枚用プラケースの1つの CD を固定するツメの3分の1ほどが折れて無くなっており固定できなくなっています (超格安だったのはこれらが理由だったか?)。 でも幸いにも CD は “無傷” でした。
もっとも ズーカーマンの同全集 (Sony) は最初から解説書なしとありますから、解説書があろうがなかろうが、演奏評価には無関係です。
これで 保有するベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集は、ムター(DG)、クレメル (DG)、樫本 (EMI/Warner)、ズーカーマン (Sony)、シュナイダーハン (DG) に加え、6種類になりました。 次に欲しいのは庄司紗矢香 (DG) のです。
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ヴァイオリンソナタ第2番 イ長調 作品12-2 は、ベートーヴェンが1797年から1798年にかけて作曲したヴァイオリンソナタ。 全3曲ある「作品12」の中で最初に作曲されたと考えられている。 第2楽章は下降音階と付点リズムが特徴的な物悲しい楽章。
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デュメイはピレシュには90年代の初頭に初めて出会い、試しに弾いたベートーヴェンのソナタで、音楽に対する方向性が全く同じであることに感激し、その後共演を重ねている。 フランクのソナタ、ブラームスのソナタ、モーツァルトのソナタなどの録音を残し、シャープで知的なピレシュのピアノとエレガントなデュメイのヴァイオリンによる絶妙の共演は評価が高い (ウィキから)。
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今日はここまでです。