シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

カ州と夕張市が同じだって?

2009年07月03日 | 金融危機いつまで
写真上はシュワルツェネッガー知事。 下は景気悪化と住宅市場の混乱で、マイホームの夢をかなえたレプリーさんの家。 イラストはサンノゼ・マーキュリー紙。
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金持ち国アメリカの代表 西海岸のカリフォルニア州が赤字? 北海道の夕張市と同じなんて信じられない。
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「米カリフォルニア州が財政非常事態を宣言」(ロイター / サンフランシスコ 7月1日) _ ※追加1へ
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「カリフォルニア財政危機に関するわかりやすい説明」(masayangの日記 6月14日) _ カリフォルニア財政危機に関するわかりやすい説明
San Jose Mercury: California Budget 101: Making sense of the state's financial meltdown
・ 上記記事の最後のほうに、「なぜ、こうなったのか? どうすればいいのか?」の解説がでている (※追加2へ)。
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「米国の州財政が急速に悪化 金融危機で税収落ち込み」(47NEWS 08年11月1日) _ ※追加3へ
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「隣り合う家族にそれぞれの明暗 米住宅市場の混乱で」(CNN/カリフォルニア州レークエルシノア 4月12日) _ ※追加4へ
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「英長者番付、上位1000人で総額 22兆円 の損失」(CNN/ロンドン 4月27日) _ ※追加5へ
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「カリフォルニア州は、税収が増えても、それらを全額歳出にあててきたから」だって? まるでキリギリスの夏の生活じゃないか。 余った予算を貯蓄をせずに、残さず使ってしまうのは国を越えた「役人の特性」なんでしょうか。

困ったらナントカしてくれるさ、親方 日の丸じゃなかった__親方 星条旗頼みは海の向こうでも同じ考えかな。 破綻した GM も「政府がこの GM を潰す筈がない」とたかをくくっていたフシがありますね。

映画の中では壊しまくっていたシュワ知事も、現実世界では壊すどころか 築きあげるとかまとめることが求められますから、映画のようにはいかんなと骨身に染みていることでしょう。

個人の家計でも、企業財政でも、自治体財政でも、国財政でもみなそうですが、稼ぎ以上の支出をしていたらいつか破綻します。

その意味で、米国は国債を日本や中国に売りつけて (借金して)、そのカネで防衛したり国家を動かしている国です。 長期の国債はインフレが進行すると価値が減り、返済するときはタダで借りたようなものですが、これは戦勝国だからできるのです。

日本も国債を発行し続けており (借金して)、その積み上がった金額は途方もない額に膨れ上がっています。 そしていつかはその返済をしなくてはなりません。 今はその先送りを繰り返しているだけです。

以上


※追加1_ 米カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事は1日、財政非常事態宣言を発した。 同州議会は6月30日、財政収支の均衡化に向けた予算について夜遅くまで討議を行ったが、合意に至らないまま7月1日の新年度入りとなった。

議会は 263億ドル に拡大した財政赤字に対処するため特別会議の開催を余儀なくされる。
 
非常事態宣言を受け、州当局は納入業者などへの支払いを停止し、将来の支払いを約束する「IOU」(借用書) を発行することになる。 カリフォルニア州がIOU発行という異例の措置を取らざるを得なくなるのは過去17年で初めて。
 
シュワルツェネッガー知事は声明で「議会は昨日、予算の問題を解決できなかったが、安心してほしい。 財政赤字の問題全体を解決することは私にとって唯一の最優先課題であり、解決できるまで休むつもりはない。 この問題を引きずることなく、ここで終わらせる」と表明した。
 
ギブズ米大統領報道官は、オバマ政権がカリフォルニア州の問題を注視していると表明。 州当局者はこれまでに、米政府による資金支援や債務保証などを提案している。 報道官は「引き続き状況を見守り、展開を見極める」と述べた。
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※追加2_ 1. なんでこんな状況になったの?
・ 過去の好況時に税収が増えても、それらを全額歳出にあててきたから。
・ 州予算は単年度で均衡を保つ必要があるので、不況で税収が減ると大変なことに。

2. 州はたっぷり税金取ってるんじゃないの?
・ カリフォルニアは所得税への依存度が高く、所得税歳入が減るとやばいのです。

3. で、予算はどこに消えているの?
・ 教育・医療・刑務所・低所得者支援。
・ 一番でかいのは教育。
・ 医療は減りつつある。

4. 景気後退でなんでこんな影響を受けるの?
・ カリフォルニアは個人への所得税、特に高所得者への依存が大きい。
・ 年収50万ドル以上の人達が、州所得税の 40% を占めていた。
・ この層のうち、株や不動産で潤っていた人達は、収入が急減した。
・ したがってカリフォルニア州に入る税金も減った。

5. カリフォルニアはお金を使いすぎているの?
・ 住民の所得総額と歳出との比率で見ると、全米50州中12位。
・ その比率は近年下がりつつある。

6. 州職員が多すぎるのがいけないんじゃないの?
・ ターミネーター知事になってから州職員が過去最高に増えたのは事実だけど、それは州刑務所を強化したから。
・ 絶対的な職員数では全米1位。
・ 給与水準は全米2位 (1位はニュージャージー)
・ 住民あたりの州職員数でみると、全米下から3番目。

7. こうすればいいんでないの?
・ 議員の給料を半分にしては?
・ 900万ドルしか節約できません。 かすりもしない。
・ 酒とタバコの税金を増やしてみては?
・ 30億ドルしか歳入は増えません。 足らないのは250億ドル。
・ 州職員を2割クビにしたら?
・ 20億ドルしか節約できません。 足らないのは250億ドル。
・ 公立学校の教員達の給与を下げてみては?
・ 公立学校の教員達は、各地域の校区と独自に契約しているので、州があれこれ言えるわけではないのです。
・ 不法移民やその子供達に対する各種サービスを止めてみたら?
・ 50億ドル節約可能ですが、やはり足りません。
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※追加3_ 米国各地の州財政が金融危機と景気悪化による税収減で急速に悪化している。 カリフォルニア州は「当座の資金繰りがつかない」と連邦政府に 70億ドル (約6,800億円) の緊急融資を要請。 ニューヨーク州では09年度の赤字額が 125億ドル に達するとの予測もあり、財政破たんにつながりかねない状況だ。

「来年まで事態改善を待つ余裕はない」。 10月下旬、カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事は景気対策へ乗り出す意向を表明。 だが08年度予算は 30億ドル 以上の歳入が既に不足、新規事業の財源はない。
 
カリフォルニア州はサブプライム住宅ローン問題に直撃され、5月に北部バレーホ市が破産を申請。 州財政も悪化の一途をたどり連邦政府に救済を要請した。
 
ウォール街を抱え、金融関連が税収の約 20% を支えるニューヨーク州も深刻だ。 08年度州予算は8月時点で黒字が見込まれたが、現在は 25億ドル の赤字が確実となっている (ロサンゼルス、ニューヨーク共同)。
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※追加4_ 住人が去り荒れ果てた家の前に、「売り物件」の看板。 隣のよく似た家では、引っ越してきたばかりの子どもたちの笑い声がはじける――。 全米の住宅地で、そんな光景が目につく。 ローンが払えず、差し押さえなどで家を失った家族と、格安で売り出された物件を手に入れてマイホームの夢をかなえた家族。 当地でも明暗はくっきりと分かれている。

ロサンゼルスの南東約110キロに位置する美しい街、レークエルシノア。 通り沿いに郊外型の広々とした家が並ぶ。 売り家や空き家の看板が目立つようになったのは、数カ月前からだ。 不況で収入を失い、家を手放さざるを得ないケースが相次いでいる。

そもそも米景気悪化の発端とされたのは、低所得者向け高金利住宅ローン (サブプライムローン) の焦げ付き問題だった。 返済できない借り手の家が差し押さえられ、さらに中古住宅市場で安売りされる。 こうした例が増えれば、住宅の在庫はだぶつき、価格はさらに下がることになる。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ (S&P) はこのほど、米主要20都市の住宅価格が前年同期に比べ 19% 下落したと発表した。 ピークだった06年第2四半期からの下落率は 29.1% に上った。

レークエルシノアがあるリバーサイド郡は全米の中でも住宅差し押さえの件数が多く、郡当局によれば現在手続き中の住宅は80棟に1棟の割合に上るという。

そんな街へ、レプリーさん一家は3カ月前に引っ越してきた。 280平方メートルのマイホームに、夫婦と2歳の娘が暮らす。 2年前、住宅バブルの最中には 55万ドル (約5,520万円) だった家を、半値以下の 25万ドル (約2,510万円) で購入することができた。「景気悪化で家や職を失った人々には心から同情する。 でも景気が悪くならなければ、こんな大きい家にはとても手が届かなかった」と、夫のデリックさんは複雑な表情だ。

一方、隣に住むアセーブスさん一家は今、差し押さえの危機に直面し、家を売りに出している。 家族は夫婦と10歳、3歳の子どもたち。 325平方メートルの家は数年前、62万ドル (約6,220万円) で購入した。 つい先日、通りをはさんで向かい側にある、ほぼ同じ広さの家が 26.7万ドル (約2,680万円) で売れた。 アセーブスさん一家も、半値を割ることは覚悟するしかなさそうだ。
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※追加5_ 26日付の英紙サンデー・タイムズが発表した恒例の英長者番付で、首位を占めた鉄鋼世界最大手アルセロール・ミタルのラクシュミ・ミタル最高経営責任者 (CEO) をはじめ、富裕層の資産が軒並み目減りしたことが明らかになった。 上位1,000人の合計資産は、昨年に比べ 1,550億ポンド (約22兆円) 減の 2,583億ポンド (約37兆円) と、統計開始以来21年間で最大の減少幅を記録した。

ミタル氏はトップの座を維持したものの、資産は昨年比 61% 減の 108億ポンド (約1.5兆円) だった。 2位はロシア人石油王のロマン・アブラモビッチ氏。 資産は昨年を 47億ポンド (約6,700億円) 下回る 70億ポンド (約9,900億円) だった。 上位100人の合計資産も、昨年から 920億ポンド (約13兆円) 減少した。

資産総額が 10億ポンド (約1,400億円) を超える「億万長者」の数は、75人から今年は43人に激減した。 上位1,000人の番付に入る境界ラインの資産は、03年の 3,000万ポンド (約42億円) から昨年の 8,000万ポンド (約99億円) まで上昇を続けていたが、今年は 5,500万ポンド (約78億円) に下がった。

エンタテイメント部門で上位に入ったのは、人気ミュージカルの作曲で知られるアンドリュー・ロイド・ウェバー氏 (52位)。 歌手のポール・マッカートニー氏 (120位)、ミック・ジャガー氏 (297位) らが続いた。 ベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズの作者、J・K・ローリング氏は101位に入っている。

以上

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