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地表汚染マップ。チェルノブイリの強制移住区域と同じレベルに驚きの声。深く考察してみた。

2012-05-26 12:54:04 | 未分類

地表汚染マップ。チェルノブイリの強制移住区域と同じレベルに驚きの声。深く考察してみた。

http://www.monipo.net/blog/radiation/osen-map-110508/ より

地表汚染マップの記事の閲覧数がかなり多いので、この記事の内容についてさらに詳しく考察してみることにしました。

今日は詳しく見るために、地表汚染マップを拡大して記載しますね。

さて、考察テーマは、

「セシウム134と137の比率を考え、汚染度合いを把握する。」

です。

チェルノブイリの強制移住区域はセシウム137が55.5万ベクレルでした。

今回発表された地表汚染マップセシウム134とセシウム137の合計値です。

地表汚染マップ

考察に入ります。

核反応で生成される放射性セシウムは

セシウム134とセシウム137です。

半減期は

セシウム134 が  2年

セシウム137 が 30年

です。

今回出されたマップは、セシウム134とセシウム137の蓄積量です。

これは合計なので、セシウム134とセシウム137に分解してみます。

セシウム134とセシウム137の比率は・・・

参考になる記事がありました。

土壌のセシウム最高値 福島県浪江町
 文部科学省は7日、福島第1原発周辺の土壌に含まれる放射性物質の調査で、原発の北西24キロの福島県浪江町で6日に採取した土1キログラム当たり、セシウム134とセシウム137を合計で78万ベクレル検出したと発表した。原発の半径20キロ圏外の土壌調査では最高値となった。

 半減期約2年のセシウム134を35万ベクレル、半減期約30年のセシウム137を43万ベクレル検出。同地点で3月30日に採取した土壌と比較すると、半減期約8日のヨウ素131の検出値は10分の1以下で、文科省は「減少していくヨウ素より、セシウムが放射線の主な放出源となる」としている。

引用:「土壌のセシウム最高値 福島県浪江町」共同通信 2011.05.07

 

浪江町(ここDASH村があったところですね)

での比率を当てはめて見ましょう。

セシウム134 : セシウム137 = 35万ベクレル : 43万ベクレル

計算すると

セシウム134が、44.9%

セシウム137が、55.1%

です。

さて、比率が出たところで、

汚染マップをもう一度見てみましょう。

1.赤い地域は300万~3000万ベクレルです。

一番低い値300万ベクレル×55.1%=165万ベクレル。

完全アウトです。(チェルノブイリの強制移住区域レベルです。)
 
2.黄色い部分は100万~300万ベクレルです。

一番低い値100万ベクレル×55.1%=55.1万ベクレル。

こちらもアウトです。(チェルノブイリの強制移住区域レベルです。)
 
3.緑の地域は60万~100万ベクレルです。
(こちらは、福島駅周辺近辺、いわき市の最北部、伊達市の最西部が含まれます)

一番低い値60万ベクレル×55.1%=33.1万ベクレル。
(こちらはセーフですが)
この地域の中を詳細に計測して判断する事が必要でしょう。
セシウム134は半減期が2年です。
それも考えると、100万ベクレルに近いところは強制移住、
60万ベクレルに近いところは、5年~10年後になんとか戻れるっていう感じでしょうか。(チェルノブイリはこのあたりをどの程度の数値で区切ったのか私は知りませんので推測です。)
 
4.薄いブルーの地域は30万~60万ベクレルです。
(こちらは、学校の校庭の土問題で騒がれている、福島市・郡山市・二本松市など福島県の大都市の一部も含まれます)

一番低い値30万ベクレル×55.1%=16.5万ベクレル

こちらはセーフですが、何年間かセシウム134の半減期の効果により、線量が下がるまで避難したほうが良いと当然思われます。

 

 

今回出されたのは原発から同心円上80Kmまでのマップですが、

さらに

広範囲のマップ(200Km程度まで)

細かい数値帯のマップ(10万ベクレル区切り等)

の公表が求められます。

みなさん知りたいでしょうし、

知る権利があるはずです。

このように数値で計算していくと、

恐ろしい汚染状況だということを

痛感します。

福島県の大都市である、

福島市、郡山市は運が悪く市街地部分が汚染が強かったようです。
 
福島市は、

福島駅近辺が緑、その周辺が薄いブルー
 
郡山市は、東北本線(新幹線)と東北自動車道を挟む市街地に薄いブルーの帯がかかっています。

前回は郡山市の地図を載せたので、今回は福島市の地図を載せます。

地表汚染マップと見比べてみてください。

福島駅周辺がやられているのが、わかります。

チェルノブイリの惨状をYoutubeに掲載されている、NHKスペシャルでみたばかりなので、この記事を書いていても震えが来ます。

私は、原発や放射能に関しては全くの素人です。
私の計算が間違っているのではないかと、自分を疑ってしまいます。

twitter等を見ると、専門家レベルの人でもこの数値に驚いたといっているので私の計算は大きく間違ってないのかもしれません。

「チェルノブイリの強制区域の数値、セシウム137が55,5万ベクレル」

「セシウム134と137の比率」

地表汚染マップの数値」

しか数値は出てこないですし、中学生(小学生かな?)

レベルの計算だと思います。

こんな数値が出ていて、

20Km範囲+計画避難区域の人が避難するだけでよいのでしょうか?

私にはさっぱり理解できません。

チェルノブイリの例を当てはめると、

相当な範囲で強制移住区域(これはたぶん数十年入れないレベル)

を設定しなければなりませんし、

福島市、郡山市などの福島県の主要都市も

数年間程度の避難区域

と設定しなければならないと思います。

みなさん、どう思いますか?

 

 

下記は福島市の地図です参考までにどうぞ、
郡山の地図は前回の記事に掲載したのでこちらをご覧ください↓
地表汚染マップ公表。避難地域以外でも広範囲の汚染が明らかに。

福島市の地図

福島市の地図「引用:福島の歴史と文化の回廊集、福島県文化スポーツ局文化振興課ホームページより」

 

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