飛行機の乗務員は乳癌や皮膚ガンが多い
乳癌の発症率5倍、皮膚癌の発症率が2〜3倍
01. 中川隆 2011年4月01日 22:41:33: 3bF/xW6Ehzs4I : MiKEdq2F3Q
飛行機の乗務員は乳癌や皮膚ガンが多い
NHK夜7時のニュース(2月5日)で飛行機に乗っているパイロットや客室乗務員は地上より高い(6-7倍)放射線をあびていると放送していました。
これは重要なニュースです。ニュースレター65号でもパイロットや乗務員は乳癌や皮膚癌の発症リスクが高いという研究結果が複数報告されているという調査を紹介しました(Daily Mail 2003/10/22)。
原因は高濃度の宇宙放射線に暴露される。時差の違いを頻繁に繰り返すことで体内時計に狂いが起きホルモンのバランスが狂うため。高度の高い空中では防護する役目を果たす空気が薄いため強い紫外線に暴露されるなどが原因と考えられている。
1,500人の乗務員を対象にしたアイスランドの研究は、1966年以前から雇用されている客室乗務員ではそれ以降に雇われた乗務員に比べて乳癌の発症率が5倍高いという結果を報告している。
スウェーデンの研究では皮膚癌の発症率が2〜3倍高く、乳癌の発症率が30%以上高い、という結果がでている。
アイスランドで行なわれたもう一つの研究は、1000人のパイロット/乗務員と2000人の一般の人を比較したものだが、やはり前者の皮膚癌の発症率が高いと結論を報告しています。頻繁に飛行機に乗る乗客については不明です。
http://www.sih.jp/news/kenkou/no58.htm
009 パイロットとスチュワーデス・・・こんな難病が多い?
http://www.shiki-minami-cl.e-doctor.info/topics/library/009.htm
航空機乗務員で悪性黒色腫リスク上昇北欧の疫学調査で判明
〔アイスランド・レイキャビック〕航空機の客室乗務員やパイロットに憧れる多くの人々は,世界各地への旅行や太陽の恵みを1年中享受できるという役得に目を奪われがちだが,悪性黒色腫リスクの上昇という代償を払う必要があるかもしれない。航空機乗務員における皮膚癌や乳癌の発症率に関して3件の研究がOccupational and Environmental Medicineに掲載された。
悪性黒色腫とは「ほくろ癌」のことです。
皮膚のメラニン色素細胞のガン化で「メラノーマ」とも呼ばれているのでご存じの方も多いと思います。きわめて悪性度が高く、転移しやすく、命を落とすことも多い怖い癌の中の一つです。
今回の研究は女性客室乗務員(スチュワーデスですね)やパイロットを対象に乳ガンと悪性黒色腫の発生率を調べたものです。結果5年以上フライト勤務したスチュワーデスは同年齢の5年未満勤務の人よりも5倍乳ガンの発生率が高かったという結果でした。また、パイロットでも悪性黒色腫も2~3倍、全皮膚癌では4倍強の発生率でした。