洋書で英会話

100冊以上読んできた経験と知識をもとに、英語の小説や雑誌、実用書などから、すぐに使える素敵な表現や文法をご紹介します。

少しずつを沢山 a little を使った表現(Sushi&Beyondより)

2015年09月11日 | 英語表現

今回はSushi&Beyond(MICHAEL BOOTH著)より

レストランでのオーダーに関係する表現をご紹介します。

クジラを食べる習慣を持たないイギリス人の、この本の著者Michaelは、

彼自身はクジラを食べること自体はあまり賛成の立場にはないけれど、

But who am I to judge the Japanese?

(自分は日本人の食文化に対していい悪い言える立場にあるのか?)と

冷静に考えて、とにかく経験として食べて見ることに決めます。

 

その時に彼が訪れたクジラ料理レストランでのシーンより~

 

そのレストランには目を見張るほど

沢山の色々なクジラ料理メニューがあったため、

 

We ordered a little of everything and・・・

 

(すべての物を少しずつオーダーした。そして・・・)

 

この部分を読んで、

私はふと、自分が友人と食事に行く時によくするオーダーの方法を

思いだしてしまいました(^-^)

一つをドーンと頼んでしまったら他が食べられなくなる可能性が。。。

と思うと全部を少しずつ試してみたい、そう思う気持ちわかります。

 

覚えておいて

「そのレストランで何をオーダーしたの?」と聞かれた時などに

いつか活用しようと思いました。

 

ちなみにこの「少し」を表す[ a little ]

a が付いていないと

「ほとんど~ない」という意味になるので要注意です。

つまり、

a little で「少し」

littleで「ほとんど~ない」となります。

 

 

現在、私が個人的に興味があって読んでいる

Wonder(R.J. PALACIO著)の中にも

同じ a little を使った表現がありましたのでご紹介します。

 

主人公のAugustを学校に通わせるべきかどうか迷って、

とにかく学校が長期休暇の間に学校へ行って

校長先生や他の子どもたちに直接彼を会わせてみようと

一大決心をしたAugustの母親が、

Augustを学校へ連れて行った時のこと、

校長先生に会って話を聞くだけでいいと思っていたAugustに

校長先生が校舎を案内するよと提案します。

校長先生の突然の提案に、不安がるAugustの手を

彼の母親が握り締めたところのシーンより~

 

Mommy gave my hand a little squeeze,

though I don't know if it was

an "I love you" squeeze or an "I'm sorry" squeeze.

Probably a little of both.

 

(お母さんが僕の手を少しぎゅっと握った時に

それが「愛してるよ(だから大丈夫)」のサインだったのか

「ごめんね」のサインだったのか分からなかった。

だけど、たぶん少しずつ両方こめられていた気がする。)

 

この文章の最後に登場したa little of both

内容は全然違いますが、

先ほど紹介した a little of everything に似てますね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Matilda (Roald Dahl著) より judging by ~を使った表現

2015年09月09日 | 過去の講座

こんにちは!


judging by ~を使った表現は以前、ゆっくりハリー・ポッターの中で


ご紹介しましたが、現在レッスンで使うためにプリントを作成している洋書Matildaの中で


judging byが使われている面白い箇所をまたまた見つけてしまいましたので


復習も兼ねてまたご紹介します(^-^)


 


Matilda (Roald Dahl著)


一番初めの章 The Readers of Booksより


 


この本は、親が子どもに誤った関心を抱くこと、


そして、それとは真逆に全く関心を抱かないこと、


それぞれに対して著者が皮肉を交えて非難するところから始まるのですが、


そこで、自分の子どもを溺愛してしまって現実が見えなくなっている親に


学校の先生が学期末のレポートに書くコメントの中でチクリと嫌味を言って


仕返しをする場面にあった表現です。


 


"It is a curious truth that grasshoppers have their


hearing-organs in the sides of the abdomen.


Your daughter Vanessa, judging by what she's learnt this term,


has no hearing-organs at all."


 


grasshoppers は grasshopper(バッタ)の複数形


hering-organs は 聴覚器官 


※organ 単独では「臓器」の意味です。


organ transplant で 臓器移植


internal organs で 内臓 、などなど、よく使われる単語です。


abdomen は 腹部 


 


judging by ~ は 「~から判断すると」


byは前置詞ですので、後ろに【名詞】がきます。


what she's learnt this termで 


「彼女が今期学んだこと」となっています。


no ~ at all で 全く~ない となります。


 


まとめると・・・


 


おもしろいことに、バッタは腹部に聴覚器官があると言います。


あなたの娘さんのヴァネッサは、彼女が今期学んだことから判断しますと、


聴覚器官を全くお持ちでないようです。


 


むむむ???


つまりどういうことか?


 


バッタでも話を聞けるのに


あなたの娘さんはまったく授業を聞いていなくて


全然だめですね、というようなことを遠回しに言っていますね。


 


Matildaを書いた著者のRoal Dahl氏の作品には


このような皮肉たっぷりのユーモアが沢山あって面白いです。


もうすでに私が受け持っているいくつかのクラスでは


この作品を使ってレッスンを進めていますが、


もうしばらくしましたら


塚口カルチャーセンターの中級クラスで


また新たに取り組もうと計画しています。


ご興味のある方はその時にぜひご参加くださいね!


またその時にはお知らせします♪

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

trickを使った表現 Part 2

2015年09月07日 | 英語表現

今回は、前回ご紹介したtrickの続編です。

 

trickを使った有名な表現に

Trick or Treat というものがあります。

 

そう、言わずと知れた、

ハロウィンの日に西洋で子どもたちが色々な仮装をして

近隣の家と尋ねてお菓子をちょうだいとお願いする時に言う、

あのフレーズです。

 

”Trick or Treat” 

ここで使われているtrick は前回のtrickとは異なって

『動詞』のtrickで「いたずらするよ!」という意味です。

※前回のtrickは【名詞】で「秘訣や技」を表す言葉として使われていました。

 

trick【動詞】は、「罠にかけてだます」ようなイメージを持っています。

人が騙されて何かをさせられたことを伝える時に使われる表現の一つに、

be tricked into ~という型があります。

※beは主語とその時間によって形が変わります。

例えば、

「彼は彼女に結婚するようにだまされた」は、

主語が彼

そして時間が過去、

ですので 

He was tricked into marrying her.

となります。

 

 

Trick or Treatに登場する、treat【動詞】にも使える表現があります。

このtreatには世話をするというようなニュアンスもあり、

『treat人to 食事』で「~に食事をごちそうする」という意味になります。

 

Their boss treated them to dinner.

They treated us to supper after the concert.

She treated me to lunch. 

He will treat me to pizza.

 

などなど。

使えます。

 

ちなみに、このtreatも【名詞】として使って、

That's my treat. (私がおごります/ご馳走します)と言ってもOKです。

そしてこのtreat【名詞】には「ご褒美」という意味でも使われます。

中でも良く使われるフレーズがこちら

 

Give yourself a little treat. 

 

時には自分にちょっとしたご褒美をするのも大切ですね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“コツ”を表す英語

2015年09月07日 | 英語表現

新クラスのレッスン準備のため、

少しだけ久しぶりの更新になってしまいましたが、

今回は“コツ”を表す英語表現をご紹介します。

 

リスと女の子の交流を描いたお話Flora&Ulysses(KATE DICAMILLO著)より

主人公の女の子、Floraのお父さんが暮らすアパートの同じ階の住人で

この話で重要な役割を果たしているDr Meechamの家にあるソファが

どうもつるつる滑って座りにくかった時にFloraがふと考えた気持ちを表した部分です。

 

Was there a trick to sitting on the horsehair sofa?

 

Was there~?は 直訳すると「~はあったか」です。

 

sit on ~は「~に座る」です。

※ちなみにこのonがないと「座る」ということしか伝えないことになります。

例えばsit chairとすると『イス座る』とカタコトになってしまいます。

きちんとonを入れてどこの上に座るのかを表す必要があります。

 

最後に残った部分、a trick 、これが今回の表現“コツ”にあたる英語です。

 

Was there a trick to sitting on the horsehair sofa?

まとめて訳してみます。

「このホースヘアソファに座るためのコツはあったのか」です。

英語には物語はすべて基本的に過去形で書くというルールがありますが、

訳す時には日本語での流れも考えて

「このホースヘアソファに座るためのコツってあるのかな。」などと

理解したほうがより自然に入ってくるかもしれません。

私は文脈に応じて日本語を過去にするか、

現在時制にするかを使い分けています。

 

話が少しそれましたが、

このtrickを使った表現が前回紹介したTIME ALMANACの中の

KITCHEN SCIENCEのコーナーの玉ねぎの記事の続きにもありました。

Chefs have a trick for keeping onions from stinging their eyes.

(シェフには玉ねぎで目が痛くならないようにするコツがあります。)

ちなみにその方法は

They cool the onions in a refrigerator before cutting them.

(切る前に玉ねぎを冷蔵庫で冷やす)

のだそうです(^-^)

 

同じtrickを使った表現をもう一つ。

一年間中国製品を買わない生活にチャレンジしたアメリカ人の一家の話

A Year Without "MADE IN CHINA"(Sara Bongiorni著)で

子どもたちへのクリスマスプレゼントに寝袋を手作りすることにした

旦那さんが、ミシンがけを始めてしばらくしてからいう一言です。

 

"Is there any trick to this?" he asks.

 

「これをするのに何かコツはあるの?」

つまり、「どうやったら上手くできるの?」というようなことを

尋ねていますね。

 

ちなみにこの続きは

"I want to get this done and I've already spent fifteen minutes on it."

終わらせたいのに、15分やってもこれだけしか進んでない!というところでしょうか。

 

コツ、に似た表現に

secret(秘訣)もあります♪

会話で何か秘訣を知りたいことがでた時に

What's your secret? 

と尋ねると色々聞けて便利です。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする