試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ101-65[ツヌ109F] 印刷消去済[■]行先方向幕交換施工 (色地[鶴見⇔扇町]幕印刷消去方式変更試行) ※'旧製品

2018-11-16 21:45:13 | 国鉄/JR101系
白地幕。

旧製品以来KATO製国鉄101系ツヌ118F(Mc155)には[13C 千葉]表示が標準採用され続けている。
所属編成ではツヌ101F(T'c30←ツヌ101F-1:Mc193,ツヌ101F-2:Mc148)以外[13C 千葉]表示を避けてきた。
そのため都度捻出される[13C]幕,[千葉]幕は増加の一途を辿り保管品が溢れかえってしまった。


国鉄101系クハ101-65(ツヌ109F)。
※旧製品。

津田沼~習志野区仕様では編成増強の度に運転台付中間組込車を含め行先方向幕部品を交換していた。
その結果[千葉]幕は飽和状態に陥り保管品を削減する方向へと切り替えられる。
方針転換後の運転台付中間組込車は入場と並行して順次[千葉]幕への復帰が行われた。
しかしツヌ118Fを増備し続ける限り[13C]幕,[千葉]幕が玉突きされる悪循環から抜け出せないと気付いた。
また印刷の個体差も多くクモハ101-202(ツヌ109F:Mc202)では偏位していない[千葉]幕抽出に無駄な時間が費やされた。
ここで[千葉]幕削減は完全放棄とし印刷状態の良い[千葉]幕だけを確保することにした。


入工中のクハ101-65。

保管品には津田沼~習志野区仕様に当てはまらない表示を持つ行先方向幕部品が多数残っている。
このうち弁天橋区仕様(Mc170)用色地[鶴見⇔扇町]幕は最も扱い難い部品であった。
白地行先方向幕部品はペイントリムーバー式印刷消去で容易に[]幕へ変更出来る。
試験的にこの手法を色地[鶴見⇔扇町]幕でも採り入れクモハ100-144(ツヌ113F:Tc74)にて実行へ移した。
しかし色地幕は強固な塗装被膜を誇り一部にオレンジ色塗料を残したまま取り付けに至っている。
予想を下回る結果だったが用途不要とは言えこのまま色地[鶴見⇔扇町]幕を破棄するのは勿体ない。
そこで印刷消去方法を変更し再度色地[鶴見⇔扇町]幕の[]幕変更に挑む。


行き場が無かった色地[鶴見⇔扇町]幕。

クハ101-65(ツヌ109F:旧製品)はクハ101-83(ツヌ107F:Tc83)の車両更新と同時に[千葉]幕へ変更となった。
嵌め込まれた[千葉]幕は再生産品LOT品で先頭車両には向かない白濁部を抱える。
今入場では色地[鶴見⇔扇町]幕の[]幕変更を主工程に据えた。
本来の趣旨から外れる施工だがツヌ109Fは出場直前でもありクハ101-65を試作車に抜擢した。
クモハ100-144用[]幕は今一つの出来映えに終わったため薄め液式印刷消去を試行する。
薄め液はペイントリムーバーよりも溶解力に期待が持てた。
さっそく色地[鶴見⇔扇町]幕を薄め液に浸け標準消去へと取り掛かった。


淡い[]幕までにしか至らなかった薄め液投入。

しばらく薄め液へ浸した後に筆で印刷面を払う。
ところが予想以上に印刷被膜が強く[鶴見⇔扇町]表示しか溶け出さなかった。
仕方なく乾いた綿棒を持ち出し表面を強く擦った。
[]幕はかなり薄くなったものの[]幕には程遠い。
どうやら薄め液に浸けただけでは色地[鶴見⇔扇町]幕の完全消去まで辿り着けないらしい。
そこで極細綿棒に薄め液を都度浸しながら残るオレンジ色印刷の除去を行う。
ここからは一気に塗料が剥がれ出しほぼ狙い通りの[]幕に達した。


色地[鶴見⇔扇町]幕の欠片も感じられない[]幕。

完全な[]幕へ持ち込むまでの手数は想定より増えてしまった。
それでもペイントリムーバー式を上回る仕上がりと言え再用の目処が立った。
作業時間も短縮され薄め液式に改めた効果を得られている。
クモハ101-170,クハ100-86(Mc170:弁天橋区仕様)はAssy車体単独投入を並行して旧製品先頭車両の更新に繋げた。
そのため他にも保管品へと廻された色地[鶴見⇔扇町]幕が残る。
同様に[鶴見線]幕も余剰となったがこちらの表示消去はペイントリムーバー式で対応可能だった。
薄め液式印刷消去が予想より時間を要した事もありこの際全ての色地[鶴見⇔扇町]幕を[]幕へ改める。


一度に消去される色地[鶴見⇔扇町]幕。

今度は一気に3両分の色地[鶴見⇔扇町]幕印刷消去を行う。
先ず割り箸にセロハンテープを巻き薄め液浸透を防止した。
次に両面テープを貼り付け3つの色地[鶴見⇔扇町]幕を並べた。
そしてトレーに行先方向幕部品印刷面がぎりぎり触れる程度の薄め液を投入する。
後は割り箸を裏返しトレーの上に置くだけとなる。
しばらく放置した後に筆で[]幕まで持ち込む。
試作品で乾いた綿棒は役に立たないと判っており当初から極細綿棒に薄め液を浸した。


[]幕への変更で再用可能になった行先方向幕部品。

極細綿棒は強めに印刷面へ当てオレンジ色印刷を削いでいく。
要領が掴めたせいか比較的早く[]幕に到達した。
多少個体差は残るものの全てクモハ100-144に取り付けた[]幕よりオレンジ色の影が薄くなった。
あくまで中間組込車専用でありこの程度まで目立たなくなれば十分だと思う。
これから組成予定のツヌ105F(Mc154)は3+4+3編成を組む。
用途が見当たらなかった色地[鶴見⇔扇町]幕は[]幕化により活かされる場面がやってくるだろう。
ちなみに3幕同時進行と1幕のペイントリムーバー式印刷消去に掛けた時間は殆ど変わりがなかった。


行先表示器に挿入された[]幕。

クハ101-65には最初に[]幕へと改めたした行先方向幕部品を嵌め込む。
旧製品車両が味方したせいか再生産品車両のような角度調整は不要だった。
薄め液に浸した影響も全く感じられず嵌合は未加工品と同様の手応えを保てた。
後に印刷消去を施した[]幕は溶剤の接触面積が限られその影響が減ったはずである。
試作品がこの嵌合精度であれば装着に問題は無いと思う。
ただ新金型車体との組み合わせには不安が残る。
ツヌ105Fでは2両の新金型運転台付中間組込車が登場する。
運転台付中間組込車4両の何れかに[]幕採用を考えている。
敢えて新金型車体とするか無難に旧金型車体とするかはこれから考えたい。




クハ101-65 [07 ]:塗装変更済LP411前照灯修正,色地[鶴見⇔扇町]印刷消去済行先方向幕交換施工。
※旧製品。


クモハ100-144 [07 ]:ツヌ113F(色地[鶴見⇔扇町]印刷消去済[]幕装着車)。
※旧製品。

クハ101-65用[]幕は色地[鶴見⇔扇町]幕時代の名残が薄い。
そのためクモハ100-144に比べ地色が明るくなったように感じられる。
殆ど目に入らない箇所であるが印刷消去方式を変更してまで[]幕へと持ち込んだ甲斐があったと思う。
なお予め湯口痕処理を行った色地[鶴見⇔扇町]幕だったがこちらは不十分な結果に終わっている。
ただ[07 ]幕に無理矢理押し込んだ際の白濁が生じていたため追求は見送りとした。
その他に塗装変更済LP411前照灯の一部修正を施した。
朱色1号の露出を防がなければならず小規模な補修に留まったがそれなりの見附へ戻している。
色地[鶴見⇔扇町]幕の印刷消去はツヌ109Fが出場を迎える直前に思い付いた。
編成見附には直接影響しない工程でありクハ101-65(ツヌ109F)は入場前の雰囲気と全く変わらない。
用途不要品の再活用が主眼に置かれる珍しい作業だった。
ただ金太郎飴のような[13C 千葉]表示から脱却が図れた。
その点では朱色1号混色編成のツヌ109Fへ更なる癖を加えられたと思っている。
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