試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ100-192[ラシ101F] 現行LOTライト基板更新施工 (クハ100-59[ラシ101F] 基板相互振替) ※'弁天橋区仕様

2019-02-07 21:36:29 | 国鉄/JR101系
回帰。

目下KATO製101系津田沼~習志野区仕様の2ndLOT及び現行LOTライト基板更新は順調な進捗を見せている。
旧製品保持編成だったラシ106F(Mc191←旧ラシ106F:Mc155←ツヌ118F:Mc155)も先日現行LOTライト基板更新が完了した。
ラシ106Fの再出場で残る1stLOTライト基板装着編成はラシ101F(Mc201:弁天橋区仕様+旧製品)のみとなっていた。


JR101系ラシ101F (1988/2)。
[ラシ101F]:Mc201-M'255-T264-T'c59+Tc82-M238-M'231-T262-M263-M'c192
※弁天橋区仕様+旧製品。

ラシ101Fは弁天橋区仕様(Mc170),ツヌ118F(Mc155:旧製品),ツヌ118F(Tc75:旧製品),塗装変更車を集結させた編成だった。
ラシ101F組成準備編成の弁天橋区仕様(Mc170)は各々クモハ101-201+モハ100-255,クモハ100-192に改番されている。
だがクモハ101-170(Mc170→クモハ101-201),クハ100-86(Mc170→クモハ100-192)の表示器点灯色温度は気に食わかなった。
まだ表示器用プリズム色挿式による点灯色変更は立案前でありクハ101-75,クハ100-78(ツヌ118F:Tc75)に目を着けた。
出場直前にクハ101-82,クハ100-59(ラシ101F:旧製品)が装着していた1stLOTライト基板と振替え出場させている。
従ってクモハ101-201,クモハ100-192(ラシ101F:弁天橋区仕様)の現行LOTライト基板更新工程は原形復帰と言えた。


入工中のクハ100-59,クモハ100-192 (ラシ101F,ラシ101F)。
※旧製品,弁天橋区仕様。

この1stLOTライト基板振替はラシ101F内で完結させたため現行LOTライト基板更新も他編成には影響しない工程となった。
当時再生産品LOT相当台枠の補助導電板組み込みに悪戦苦闘し不安を抱えたまま竣工させた経緯がある。
その後クモハ101-155(ツヌ122F:Mc155)での現行LOTライト基板更新にて組込方式試行に踏み切り要領を得られた。
既に抵抗感は解消されておりクモハ100-192,クハ100-59の同時入場とし各々のライト基板を相互交換する。
なお旧製品LOT台枠はライトスイッチ部品が勝手に[OFF]位置からずれてしまう課題と直面している。
主工程はあくまでクモハ100-192の現行LOTライト基板更新だがクハ100-59もライトスイッチ部品動作確認が必要となった。


ライト基板とLOTが合致しない台枠 (クハ100-59用,クモハ100-192用)。

LOTに関わらず基本構造は同一であり床板撤去までクモハ100-192,クハ100-59の作業を同時に進めた。
再生産品LOT相当床板と旧製品LOT床板では座席部品の微妙な成形差異があるため混同には注意を払っている。
交換部品はライト基板だけだがDT21非動力台車や締結ビスを含めクモハ100-192用,クハ100-59用で区分した。
各々から1stLOTライト基板,現行LOTライト基板を撤去しクハ100-59用台枠より組み立てに取り掛かった。
クハ100-59へ廻す1stLOTライト基板前照灯用端子部は滑らかな形状が保たれており措置を要さなかった。
ただ肝心の嵌まり具合が今ひとつで1stLOTライト基板は運転台側台枠を撓ませながら押し込んでいる。


ライトスイッチ部品動作試験中のクハ100-59用床板。

またクハ100-59用導電板のうち1-3位側用は僅かながら先端付近に折れ曲がった箇所が見受けられた。
当該部は台枠スリット挿入代と合致するがクハ100-59では車体傾斜及び車体不等沈下の気配すら感じられなかった。
スプリング機構の支点を導電板が兼ねている構造上台車集電板からの入力で自然発生したと思われる。
導電板M字形成形部は反力が十分に保たれている上に点灯機会も無いため修正は行わず現状維持とした。
そしてクハ100-59用床板を組み立てた後は真っ先にライトスイッチ部品の動作試験へと移行している。
仮に[OFF]位置へ入り難くなった場合にはライト基板前照灯用端子部の平滑化まで戻らなければならない。


クハ100-59 点灯試験[13C 千葉]:1stLOTライト基板振替施工。
※旧製品:1stLOTライト基板予備車。

クハ100-59用ライトスイッチ部品の動作確認では線路方向への移動以外に車体へ軽い衝撃を与える試験まで行った。
このうち後者は旧製品LOT床板装着車で多発している意図せず[ON]位置へ入ってしまう症状へ通ずるように思えた。
1stLOTライト基板への振替えで最も懸念されたライトスイッチ部品の不安定化だったが不具合は生じなかった。
なおクハ100-59に取り付けた元クモハ100-192用1stLOTライト基板は照度低下が進んでいなかったため貴重な予備品となった。
現時点では国鉄101系トタ5F(Tc14)のみに用途が限られるものの今後ツヌ118F(Mc155:旧製品)を増備する計画がある。
このツヌ118Fはプロトタイプ変更を行わず旧製品原形保持編成に充当する予定だが1stLOTライト基板確保が難題だった。


補助導電板が挿入されるクモハ100-192用台枠。

現行LOTライト基板更新の切っ掛けは照度低下を抱える1stLOTライト基板装着車が多数現れ始めたためである。
当然ながら施工は先頭車両が対象で捻出された1stLOTライト基板は異動予定の無い旧製品運転台付中間組込車に廻した。
そのため良好な個体は大幅に減少しておりクハ100-59が格好の1stLOTライト基板予備車となってくれた。
なお増備予定のツヌ118Fを含む旧製品原形保持編成は予備品が尽きるまで1stLOTライト基板に拘り続ける方針である。
点灯確認が完了したクハ100-59(ラシ101F:旧製品)は再度ライトスイッチ部品の駆動試験を経た後に竣工させている。
そしてまだ現行LOTライト基板すら取り付けていないクモハ100-192用台枠の作業へと戻った。


現行LOTライト基板更新工程が完了したクモハ100-192用床板。

クハ100-59用とは異なりクモハ100-192用台枠では何処にも引っ掛からず現行LOTライト基板を取り付けられた。
予め補助導電板,ライトスイッチ部品は撤去済で折り返し作業は固定部を持つ主導電板の取り扱いに注意するだけとなる。
再生産品LOT相当用導電板の予備品は少なく台枠主導電板押えと嵌合孔を合わせる際に折り目が付かないよう留意した。
そして座席部品の組み付け後にライトスイッチ部品挿入口から主導電板露出部と重なる箇所へ補助導電板を押し込んでいる。
嵌合確認はライト基板丸孔部と補助導電板の凸部が嵌まる手応えに頼るだけと多少頼り無い印象は否めない。
しかしクモハ101-155で試行して以来現在に至るまで失敗例は存在せず再生産品LOT相当台枠の標準方式としている。


クモハ100-192+クモハ101-201 (ATS[B]標記位置修正施工車+ATS[B]標記位置修正未施工車)。
※弁天橋区仕様。

正規挿入可否はライトスイッチ部品の動作試験でも確認を行う二重化が成されており問題無いと思われる。
なお一部運転台付中間組込車で施工した再生産品LOT相当床板更新だが数量不足が明白となり中断された。
当初の予定ではクモハ100-192用ライトスイッチ部品を撤去し予備品へ廻すつもりだったが取り止めとなった。
表示器用プリズム先端への水性マッキー塗布を以て取り敢えずクモハ100-192用床板関連の作業は一区切りを迎えた。
続けて弁天橋区仕様車を習志野区仕様車へ改めた際に生じた違和感の払拭へと取り掛かっている。
弁天橋仕様(Mc170)にはクモハ100形が含まれておらず苦肉の策でクハ100-86(Mc170)をクモハ100-192に形式変更した。


クモハ100-192 [07C 中野]:クモハ100形編入車。
※弁天橋区仕様。


クモハ100-192:クモハ100形編入車。
※弁天橋区仕様。

クハ100-86(Mc170)はATS-BS併設車でありATS[BS]標記印刷を消去しインレタ再現によるATS[B]標記へと改めた。
ところが転写したATS[B]標記インレタの位置が低く他習志野区仕様に比べしっくり来ない一因となっていた。
そのためATS[B]標記修正は位置引き上げと同時に乗務員室扉から若干前面妻板側へ寄せる違和感軽減策を採った。
クモハ101-201もクモハ100-192と同様の経過を辿っており現行LOTライト基板更新入場で修正する。
他はクハ100-86時代を引き継がせたためラシ101F独自の特徴である弁天橋区仕様用前面窓セルも生き残った。
一瞬完全なクモハ100形に見えるクモハ100-192だが相変わらず妻面配管は無くクハ100-86からの形式変更を物語っている。




クモハ100-192 点灯試験[07C 中野]:前照灯(現行LOTライト基板更新,表示器点灯色変更施工)。
※弁天橋区仕様。


クモハ100-192 点灯試験[07C 中野]:尾灯(現行LOTライト基板更新,表示器点灯色変更施工)。
※弁天橋区仕様。


クモハ100-191 点灯比較[07C 津田沼]:ラシ107F(表示器点灯色変更施工車)。
※再生産品。

クハ100形をクモハ100形へ形式変更したメーカー塗装車はクモハ100-192が先駆けと言える存在である。
国鉄101系クモハ100-191(ツヌ109F:Mc202クハ100-22:元ムコ10F-2)も在籍中で妻面配管の有無は余り気にしていない。
ラシ101Fと共通要素を持つラシ107F(Mc202:再生産品+旧製品+弁天橋区仕様)は一足先に現行LOTライト基板装着編成となった。
表示器点灯色変更施工時期は離れたがこの間にも現行LOTライト基板更新を進めており大きな差異には至っていないと思う。
2018年10月に竣工したクモハ100-191(ラシ107F)とは多少の色温度差が伺えるが見附を狂わす事態さえ避けられれば良しとする。
クモハ100-192(ラシ101F:弁天橋区仕様)の竣工で1stLOTライト基板を装着する先頭車両はクモハ101-201だけとなった。
前途の通りクハ101-82との相互交換で現行LOTライト基板へ復帰が可能なため既に入場準備は整っている。
旧製品LOT側面窓セル窓サッシ印刷補修に左右される可能性こそあるがラシ101Fの再出場は遅くならないと思われる。
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