試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ100-102[ツヌ133F] 車体改修 (ウエイト事前防錆対策,[北イケ]電略標記インレタ再転写施工) ※'旧製品

2019-12-08 21:57:54 | 国鉄/JR101系
初物。

本格的なKATO製101系中野区,津田沼~習志野区仕様の第二次改修はツヌ133F(Mc118:弁天橋区仕様+旧製品)が先陣を切った。
一足先に竣工したクハ101-61,クハ100-52(ツヌ133F:旧製品)用ウエイトは事前防錆対策だけで踏み留まってくれた。
しかし種車は八代目ツヌ118F(Mc155:旧製品)であり依然として気の抜けない状況が続いている。


国鉄101系モハ100-102(ツヌ133F:弁天橋区仕様側面窓セル交換施工車)。
※旧製品。

2015年1月に出場した旧ツヌ133Fは初の電略標記変更が試行された編成でもある。
10両編成中8両が池袋区からの借入車で構成されるため[千ツヌ]電略標記を[北イケ]電略標記へと改めた。
[北イケ]電略標記にはグリーンマックス製インレタ(68-1)を使用したが入手するかなり前に廃番となっていた。
よって初めから高経年品を転写する事態となり転写崩壊が相次ぐ宜しくない結果で終わった。
その後劣化も激しくなってしまい入場に併せボナファイデプロダクト製インレタへの変更が決定した。
品番を間違えツヌ131F(Mc70)で起用できなかった黒文字電略標記インレタに活躍の場が与えられている。


入工中のモハ100-102。

池袋区借入車であるクモハ101-118以下8両(ツヌ133F)の中からモハ100-102(旧製品)を先発に起用した。
クハ101-61,クハ100-52では車体,屋根板,側面窓セルの状態が悪く清掃に時間を割かれた。
これに対しモハ100-102は2018年6月にモハ100-117(ツヌ101F:T'c30)との側面窓セル相互交換が行われている。
竣工から然程期間が開いておらず他7両よりも車体状態は良好だと思われ先行入場を決定付けた。
今回の入場はあくまで床板の老朽化対策が優先あり床板関連項目を第一工程とした。
既に[千ツヌ 定員144]電略標記印刷は消去を終えていると考えていたため連続入場も考慮していた。


再生産品同等の状態だったウエイト。

但しウエイトの腐食が進んでいた場合は十七代目ツヌ118F(旧製品→ツヌ118F:Mc155)と同様の錆取り作業へと発展する。
台枠表面や座席部品裏面へ錆粉が固まっている事態も考えられ作業進捗次第で判断するつもりだった。
初出場から約4年11箇月が経過したモハ100-102用床板であるが実質経年はツヌ118Fと変わらない。
従って吉凶どちらに出るかは座席部品を取り外すまで全く判らなかった。
金工用鑢を手元に置きモハ100-102用床板を分解したがウエイトはもちろんの事導電板までが輝いていた。
モハ100-102も錆取りの必要は無くウエイト断面をマッキーで塗り潰す事前防錆対策のみ施した。




ペイントリムーバー式で消去した[定員144]標記印刷(1-3位側)。

車体状態は良くペイントリムーバー式印刷消去を採用した[ツヌ 定員144]標記跡周囲が乱れている程度だった。
電略標記インレタは[北T ソ]にしか見えないほど劣化しており[定員144]標記と共に剥離しようとした。
ところが[T ソ 定員144]から一向に進展が見られず消去した標記は[ツヌ 定員144]だけだったと判明する。
グリーンマックス製インレタ(68-X)は[XXX]標記と[定員XXX]標記を組み合わせる分離形であった。
不得手な転写と高経年インレタが重なった都合で[千ツヌ 定員144]標記印刷を活用する方式にしたらしい。
新たに[T ソ 定員144]標記印刷を消去しなければならず急遽ペイントリムーバーを持ち出した。




[[北イケ 定員144]]:2-4位側。


[[千ツヌ 定員144]]:モハ100-808(ツヌ101F-1)。

一度印刷消去が行われた側板付近にペイントリムーバーを塗布しなければならない。
しかも[ツヌ 定員144]標記周囲には溶けたインクが広がっており全体的に黒ずんでいた。
初めは[定員144]標記を消去した後に事務用消しゴムでインク除去へ持ち込むつもりだった。
だが作業中にペイントリムーバーが[ツヌ]標記跡まで進出してしまい慌てて拭き取りを行っている。
すると黒ずみが再溶解した模様で[ツヌ 定員144]標記跡全体は勝手に黄色5号へと戻ってくれた。
成形色を露出しかねないペイントリムーバー式だが手当てが早ければ塗装被膜修正にも使えると思えた。




モハ100-102(車両番号標記周囲塗装被膜修正施工)。
※旧製品:車体改修。

グリーンマックス製[北T ソ 定員144]標記は消え去りボナファイデプロダクト製[北イケ 定員144]標記に改められた。
[千ツヌ]標記,[西カノ]標記以外のインレタ転写事例はサハ100-68,サハ100-227(ツヌ110F:Mc195)だけに留まる。
ただ先日クモハ101-193+モハ100-808(ツヌ101F-1:Mc193)にて電略標記変更を行ったばかりだった。
大凡の転写位置もモハ100-262(ツヌ109F:Mc202)で基準が定まっておりほぼ同位置に再現できたと思う。
この後[モハ100-102]標記周囲の黒ずみもペイントリムーバーでの除去を試行している。
結果は上々で塗装被膜の厚みに左右されるがラプロス式以外にも修正方法があると判った。




クモハ101-118+モハ100-102 (ツヌ133F:弁天橋区仕様側面窓セル装着車+弁天橋区仕様側面窓セル交換施工車)。
※弁天橋区仕様+旧製品。

完全に消去したと思っていた[ツヌ 定員144]電略標記印刷の出現は文字通り虚を突かれた。
結果的に二度のペイントリムーバー式印刷消去を経たモハ100-102(ツヌ133F)だが無事竣工となった。
ウエイト腐食が発症していなかったため作業時間は約60分で収められている。
取り敢えず3両続けて状態の良い車両を引き当てられたがクモハ101-118以下6両も同様だとは限らない。
ペイントリムーバー式[ツヌ]電略標記印刷消去跡の仕上がり具合は各車で異なると予想される。
今後もクハ101-61,クハ100-52とは違う意味で手を焼かせられる作業が続くと思う。
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