試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ101-117,169[ツヌ133F] 車体改修 (ウエイト防錆対策,[北イケ]電略標記インレタ再転写施工) ※旧製品

2019-12-09 22:01:25 | 国鉄/JR101系
軽微。

KATO製101系中野区,津田沼~習志野区仕様の第二次改修は第一次改修すら終えていないツヌ133F(Mc118)が施工対象となった。
旧ツヌ133F(旧製品)の初出場は2015年1月まで遡るが現時点で第一次改修項目を並行した車両には出会していない。
その代わり[ツヌ 定員144]標記印刷消去とボナファイデプロダクト製[北イケ 定員144]電略標記インレタ転写が工程に加えられた。


国鉄101系モハ101-169(ツヌ133F:ウエイト防錆対策施工)。
※旧製品:車体改修。

第二次改修はモハ100形用動力ユニットの性能復元も重点項目に据えている。
そのためモハ100-163(ツヌ133F:動力ユニット搭載車)は単独入場を予定しており何処かで入場数の調整が必要になっていた。
折しもモハ100-102(ツヌ133F)の入場で[ツヌ 定員144]標記印刷が未消去だったと判り工程変更に迫られる。
ただ自動的に端数が生じなくなり2両同日竣工を目指すには返って都合が良くなった。
但し時間的制約から側面窓セル関連の作業規模を縮小する条件が付加される。
各車の現状を再確認しこれらを満たすモハ101-117,モハ101-169(ツヌ133F:旧製品)が入場第四陣に決定した。


入工中のモハ101-169。

万が一単独入場で打ち切られる事態を考慮しモハ100-163とユニットを組むモハ101-169が先発となった。
早速床板点検から作業に取り掛かったが遂に在籍車両でもウエイト腐食が発覚してしまった。
十七代目ツヌ118F(旧製品→ツヌ118F:Mc155)では全て錆に覆われたウエイト断面を目の当たりにしている。
幸い発見が早くモハ101-169は部分腐食に留まる極初期状態でツヌ118Fよりも軽度であった。
錆取り作業は当該部のみに限って行いその後マッキーにて全ウエイト断面を塗り潰した。
マッキーのペン先にはウエイト断面からのざらついた感触が伝わって来る程で何れツヌ118Fと同様になっていたと思われる。




[T ノ 定員144]:2-4位側。

前倒しした入場が早期発見へと繋がり座席部品裏面及び台枠表面の清掃は要さなかった。
ウエイトへの防錆対策を済ませ[北T ノ]と化した電略標記インレタの剥離に着手する。
そして現れた[ツヌ]電略標記印刷消去痕は[]標記跡が伺える酷い状態だった。
[定員144]標記印刷はペイントリムーバーを浸した極細綿棒にて少しずつ溶解させていく。
側板の黒ずみを少しでも抑えるべく溶け出したインクは都度ティッシュペーパーで拭き取った。
なお2-4位側は[2]エンド標記を存置する都合上拭き取り方向に留意している。




[[北イケ 定員144]]:2-4位側。

途中から[ツヌ]電略標記跡の修正を同時進行させ[定員144]標記と同一方式にて消去する。
最後に[ツヌ 定員144]標記跡全体へペイントリムーバーを薄く塗布し黒ずみごと拭い去った。
また[ツヌ]電略標記跡は前回施工が拙く強い艶を帯びていたためラプロス#6000で均した。
印刷消去の結果はモハ100-102と良い勝負と言えまずまずの仕上がりだと思える。
ボナファイデプロダクト製[XXX 定員144]電略標記インレタは[2]エンド標記も同時転写が行える親切な設計が成されている。
だがツヌ133Fでは[2]エンド標記印刷を残す方針で決定しており転写後に剥離した。


クハ101-61+モハ101-169 (ツヌ133F:旧製品+旧製品)。

これはクハ101-61,クハ100-52(ツヌ133F)との釣り合いを考えたもので多少勿体なさが感じられた。
生憎ボナファイデプロダクト製[ツヌ 定員136]標記インレタはクモハ101-148(ツヌ101F-1:Mc148)で使い果たしてしまった。
そのため津田沼区所属車のクハ101-61,クハ100-52はインレタ再現への変更が行えなかった。
仮に[ツヌ 定員136]標記インレタが残っていれば電略標記印刷消去に踏み切っていたと思う。
ただインレタ再現と印刷再現の組み合わせはカノ18F(Mc191:再生産品)も同様であり統一には拘らない。
なお車体状態が良かったモハ100-169だけに[北T ノ]標記が[北イケ]標記へ改善された以外側面見附は変わっていない。


入工中のモハ101-117(ツヌ133F)。
※旧製品。

錆取り作業を挟みながらもモハ101-169は約40分で全工程を終えられた。
作業を打ち切るにはやや中途半端であり当初の計画通りモハ101-117(8号車)が入場となった。
モハ101-117は2-4位側2エンド寄端部側面窓だけ気になる曇りがあった。
先に清掃を行おうとしたがクハ101-61,クハ100-52用屋根板に付着していた粘着物質と似通っていた。
側面窓セル窓サッシ印刷への影響が心配され完全分解した上で作業に取り掛かっている。
曇りは側面窓部だけに限られたため窓サッシ印刷の補修には至らなかった。


防錆対策を施したモハ101-117用ウエイト(1エンド側)。

モハ101-117でもウエイトの部分腐食が発覚し2両続けて錆取り作業に迫られた。
まだ初期状態ではあるもののモハ101-169に比べ錆の発生度合いは進行していた。
幅は各々約1mm程ながらウエイト全長に渡り点在しており1箇所ずつ金工用鑢を当てている。
やはりウエイト断面は漣立ち入場が遅ければツヌ118F並の惨状まで発展していたと思う。
平滑化を行うべきか迷ったが一応マッキーでの簡易防錆対策はそれなりの実績があった。
加えてこの後には[ツヌ 定員144]電略標記印刷消去が待ち構えている関係から取り止めとなった。




[[北イケ 定員144]]:2-4位側。

2-4位側[千ツヌ]電略標記印刷消去は完全なる失敗と言え[定員144]標記部に黒ずみが及んでいる。
更に[2]エンド標記印刷上部まで誤って消去されておりモハ101-169とは事情が異なっていた。
ウエイトは防錆対策済の廃車発生品があるため何時でも交換にて対処可能な環境にある。
相対的に優先順位は塗装被膜修正がウエイト断面平滑化を上廻り印刷消去へと向かわせた。
[北]標記に型崩れしたグリーンマックス製インレタ(68-1)は遠慮なく剥離した。
黒ずみが広がる[ツヌ 定員144]標記跡はモハ101-169での方式に倣いペイントリムーバーを塗布している。


モハ101-117(ツヌ133F:ウエイト防錆対策施工)。
※旧製品:車体改修。

無事[ツヌ 定員144]標記は消去出来たが[2]エンド標記印刷の欠損部分が更に拡大してしまった。
一度ペイントリムーバーを被った印刷は脆くなっていたらしくティッシュペーパーでの拭き上げ耐えられなかった。
辛うじて[2]エンド標記印刷は生き残ってくれたがその仕上がり具合には不満が残る。
黒ずみを含めた[定員144]標記印刷消去そのものは決して悪くなく尚更惜しまれる結果となった。
ボナファイデプロダクト製[北イケ 定員144]標記インレタ転写でも不運が続き2-4位側を崩壊させている。
しかし[北イケ 定員144]標記はサハ101-91,サハ101-271(ツヌ133F)でしか使用しないため残数に差し支えない。


サハ101-271+モハ101-117 (ツヌ133F:旧製品+旧製品)。

ウエイトの補修箇所が多くモハ101-117は約50分で全ての作業を終えた。
どうにかモハ101-117,モハ101-169(ツヌ133F)の竣工を果たし目標に掲げた2両同日竣工へと漕ぎ着けている。
大規模な車体改修項目を殆ど要さなかったとは言えクハ101-61以降からの流れは引き継がれた。
この勢いをサハ101-91,サハ101-271(旧製品)へ繋げられると良いがウエイトの錆具合が心配される。
仮に十七代目ツヌ118Fと同様の腐食が見られた場合には作業時間が大幅に延びてしまう。
単独入場となるクモハ101-118,クモハ100-131,モハ100-163(ツヌ133F)が控えており順調に作業を進められると期待したい。
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