試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

サハ101-108[ツヌ122F] (編成異動,101系800番代LOT側面窓セル交換施工,旧サハ101-290[元ラシ107F] 廃車) ※'旧製品

2018-09-04 21:10:28 | 国鉄/JR101系
除籍。

十四代目KATO製国鉄101系ツヌ118F(Mc155:旧製品)は保守部品確保を名目に導入を図った。
しかし黄色5号車両の車体状態改善を図るため塗装変更車廃止用途へ変更されツヌ118F(Mc155)として暫定出場させた。
これまで異動した車両はクハ100-78(→ツヌ122F:Mc155)の1両だけに留まり旧製品では予想を上回る長寿編成と化している。


国鉄101系ツヌ118F (1978/3)。
[ツヌ118F]:Mc155-M'158-T'c78+Tc75-M215-M'208-T108-T233-M91-M'c108
※旧製品。

しかも記録上ではクハ100-78(ツヌ118F:再生産品)が充当され編成消滅を免れた事になっている。
ツヌ118Fよりも先に編成を崩されたのは旧ツヌ122F(M'c108)だった。
旧ツヌ122Fからはクモハ100-108(旧製品:第一次動力ユニット搭載試作車),サハ101-108,サハ101-233(再生産品)が姿を消した。
各々クモハ100-166(ツヌ109F:Mc202),サハ101-247,サハ101-290(ラシ107F:Mc202)へ改番異動済である。
3両の離脱を機にツヌ122Fへの組成変更を本格化させる。
いよいよ十四代目ツヌ118F(←旧ツヌ118F:Mc155)による塗装変更車廃止へと踏み出した。




JR101系クハ100-34(ラシ107F:側面窓セル窓サッシ印刷再補修施工)。
※弁天橋区仕様。

ツヌ122Fでの特徴に据えている101系800番代LOT側面窓セル装着編成は組成変更後も維持する。
だが元サハ101-108,元サハ101-233(元ツヌ122F:再生産品)用101系800番代LOT側面窓セルは窓サッシ印刷の劣化が隠せない。
窓サッシ印刷の補修はクモハ101-194(ツヌ110F:Mc195)以降油性ペイントマーカーから油性メタリックマーカーに変更した。
長期耐久試験車のサハ100-94(ツヌ110F)は至って順調な結果を示し続けている。
その後も油性メタリックマーカー式を拡大採用したが最終施工から間が空いてしまった。
インク塗布失敗の修復は容易な一方で101系800番代LOT側面窓セルには限りがある。
念のため油性ペイントマーカー式で修正を図ったクハ100-34(ラシ107F:弁天橋区仕様)を入場させ再補修を行った。


入工中のサハ101-108(ツヌ118F
※旧製品。

部分補修しか手を出せなかった油性ペイントマーカー式とは異なり油性メタリックマーカー式は全段の塗り潰しが可能である。
補修方式が重複してしまい波打ちこそ残ったもののクハ100-34(ラシ107F)への施工は概ね成功した。
予行演習を済ませツヌ122Fの組成変更へ取り掛かった。
入場車はサハ101-108(ツヌ118F:旧製品←旧ツヌ118F)の1両だけで打ち切る。
改番は行わないため101系800番代LOT側面窓セル交換だけの工程である。
しかしクハ100-34(ラシ107F)の入場で時間が押してしまい余裕が失われた。
また組み立てを保留した旧サハ101-290(元ラシ107F:塗装変更車)も所要部品の目途が立ち実質3両への施工となる。
ツヌ122Fではクモハ100-170+モハ101-231(塗装変更車)の置き換えが最大の山場であり確実性を優先した。


部分剥離が多発していた101系800番代LOT側面窓セル窓サッシ印刷。

サハ101-108(ツヌ118F)に装着される101系800番代LOT側面窓セルは旧サハ101-290からの発生品である。
更新入場時から旧サハ101-290用101系800番代LOT側面窓セルは窓サッシ印刷劣化が気掛かりだった。
改めてクロスで拭き上げると更に症状が悪化した。
各所で部分剥離が生じており想定よりも補修箇所が増えている。
油性メタリックマーカー式補修へ切り替えた後に部分剥離部は全段塗り潰しを行うよう改めた。
側面窓セル清掃の結果中段サッシは大半が修正対象に挙がった。


油性メタリックマーカーで復活させた窓サッシ再現。

サッシ印刷再現が残る箇所は無理に剥離せず上塗りとする。
この時点で完全な平滑化は放棄された。
とにかく引きで窓サッシの乱れが目立たなくなる状態に引き上げられれば御の字だった。
クハ100-34(ラシ107F)は再補修箇所が多く事前入場の狙いは的中した。
ややペン先の太い油性メタリックマーカー故に中段サッシはモールドを踏み外し易い。
捌き方を思い出せたため側面窓へのインク付着は1/3程度で収められている。


組み立てた旧サハ101-290,サハ101-108 (元ラシ107F,ツヌ118F)。

サハ101-108(ツヌ118F)に組み込まれていた旧LOT側面窓セルは旧サハ101-290へ移設される。
油性メタリックマーカーは速乾性ではあるものの表面張力が見られるため乾燥時間を置いた。
よって先に組み立てられたのは旧サハ101-290となった。
追ってサハ101-108へ101系800番代LOT側面窓セルを装着する。
車体嵌合時の接触は殆ど被膜に影響しない。
僅かに見られた下段サッシの塗料捲れはゴム系接着剤巻取用爪楊枝で削ぎ取っている。




サハ101-108(ツヌ122F:101系800番代LOT側面窓セル交換施工)。
※旧製品。


JR101系サハ101-290(ラシ107F:再生産品LOT側面窓セル装着車)。
※再生産品。

そしてツヌ122F仕様となったサハ101-108(ツヌ122F)が竣工した。
濃灰色Hゴム支持が入場前の雰囲気と異なるように見せる。
再生産LOT側面窓セルに近いモールド幅ではあるが色温度が与える影響は大きいと思う。
修正を図った側面窓セル窓サッシも取り敢えず納得の行く状態にまで持ち込めた。
今後十四代目ツヌ118Fから異動する車両での修正基準となる。
まだ現状を掴めていないため対象車が何処まで広がるか判らない。
連続して作業を進められれば維持できるたろう。


サハ101-253+サハ101-108 (ツヌ122F:101系800番代LOT側面窓セル装着車+101系800番代LOT側面窓セル装着車)。
※塗装変更車+旧製品。

車両異動開始前の旧ツヌ122Fはサハ101-253+サハ101-233+サハ101-108とサハ101形が3両連なっていた。
塗装変更車でも黄緑6号を纏うサハ101-253は更新対象にはならず引き続き編成に残る。
十四代目ツヌ118Fからの異動車両をサハ101-233ではなくサハ101-108とした決定打はサハ101-253だった。
サハ101形200番代を組み込む必要性を薄れさせ貴重なサハ101-233(ツヌ118F:旧製品)を保留車に廻せている。
保管部品でもサハ101形200番代用床板は底を突いており今後の番代区分変更すら困難だった。
何れは十三代目ツヌ118F(再生産品)を含めた保留車の10両編成化を目論んでいるためサハ101-233は即戦力になると予想する。




元サハ101-290(元ラシ107F:廃車,旧製品LOT側面窓セル交換施工)。
※塗装変更車。

組み立てが保留されていた旧サハ101-290(元ラシ107F)は旧製品LOT側面窓セル交換を経て正式に廃車となった。
保守部品を管理する上では組み上げた方が有利である。
当然戦列復帰は無く廃車同然の旧サハ101-290であったが車両として最期を迎えさせている。
元サハ101-290は初の部品確保用途になる。
ほぼ無瑕の旧製品LOT側面窓セルに加えサハ101形200番代用床板まで押さえられた。
ようやく十四代目ツヌ118F本来の機能が作用し始めた入場になったと思う。