源平の史跡を訪ねて

全国いたるところにある源氏と平家の史跡を訪ねています。少しだけ源氏物語の史跡も紹介しています。

明石入道と明石の君の館

2008-05-21 11:58:23 | 源氏物語
源氏物語には、紫式部が明石に来て、実際に見て書いたように思わせます。又、そのことを記した石碑が建てられています。

【浜の館:善楽寺威光院】
明石入道が住んでいた屋敷。源氏屋敷:無量光寺の隣にあります。 [地図]
天然の景勝はいうまでもなく、こしらえた趣向、木立、立て石、前栽などの様子、何とも表現しがたい入江の水など、もし絵に描いたならば、修業の浅いような絵師ではとても描き尽くせまいと見える。数か月来の住まいよりは、この上なく明るく、好もしい感じがする。お部屋の飾りつけなど、立派にしてあって、生活していた様子などは、なるほど都の高貴な方々の住居と少しも異ならず、優美で眩しいさまは、むしろ勝っているように見える。・・・・・
高潮を恐れて、近頃は、娘などは岡辺の家に移して住ませていたので、この海辺の館に気楽にお過ごになる。・・・・・
 (源氏物語の一節)

「入道の碑」
善楽寺威光院内にあります。
年齢は六十歳くらいになっているが、とてもこざっぱりとしていかにも好ましく、勤行のために痩せぎみになって、人品が高いせいであろうか、頑固で老いぼれたところはあるが、故事をもよく知っていて、どことなく上品で、趣味のよいところもまじっている・・・・・

【明石の浦の浜の松】
善楽寺威光院内にあります。
明石藩主五代目松平忠国が建てたと言われる「光源氏古跡明石の浦の浜の松」の石碑がある。
忠国の和歌
「いにしへの 名のみ残りて ありあけの あかしの上の 親住みし跡」


「月影の 光る君住む 跡とへば 里の屋敷に 志ける蓬生」


【岡辺の館と周辺】
明石の君が住んでいた屋敷跡。 兵庫県神戸市西区櫨谷町松本 [地図]
造りざまは、木が深く繁って、ひどく感心する所があって、結構な住まいである。
海辺の住まいは堂々として興趣に富み、こちらの家はひっそりとした住まいの様子で、「ここで暮らしたら、どんな物思いもし残すことはなかろう」と自然と想像されて、しみじみとした思いにかられる。三昧堂が近くにあって、鐘の音、松風に響き合って、もの悲しく、巌に生えている松の根ざしも、情趣ある様子である。
いくつもの前栽に虫が声いっぱいに鳴いている。あちらこちらの様子を御覧になる。娘を住ませている建物は、格別に美しくしてあって、月の光を入れた真木の戸口は、ほんの気持ちばかり開けてある。




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2 コメント

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神戸は (しずか)
2008-05-27 23:16:41
源氏物語も源平の史跡もあって
見どころがたくさんなところですね。
源氏物語の史跡は京都しか廻ったことが
ないので、こちらの記事を読んで
行った気分になります!
Unknown (ラメール)
2008-05-28 02:47:09
訪問とコメントありがとう。

岡辺の館は、特に特定するような文章もないのに
辺鄙なところにあります。何故ここなのの疑問が
ありますがこれも一興です。

探すのに一苦労しました。
勿論、誰も来ません。

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