池宮彰一郎の『 島津奔る 上.下 』新潮文庫 やっと読み終えた。
生来、色々な本を少し読んでは別な本を読む、と言う行儀の悪さが影響して、かなりの期間を
費やした。それでも、読み終えるとホッとするのも不思議な話である。
この本は、『 遁げろ家康 』と共に、司馬遼太郎作品の盗作であると言われ絶版、回収された
もの。
その為、私は、ブックオフとAmazonnで購入した。脚本作家を経て、時代考証を大事にし、その上
司馬遼のフアンであった氏が、意図的でなく、影響を受けたことは想像に難くない。 この作品も、
盗作と言われながらも、かなりオリジナリテェイ溢れる作品だと思う。
この人の作品、もまた読みたいと思うが、当面は、先日亡くなっていた1-2巻を買い足した、
司馬遼太郎の『 坂の上の雲 』文庫本全8巻を読もうと思う。 またひどい乱読で、いつ読み
終わることだろうと、自分自身を信用していない。
それにしても、司馬遼太郎さんも池宮彰一郎さんもなくなった、今、両方のフアンであった私に
は、何か割り切れないモヤッとしたものが残るのは、残念である。