山小屋3泊で塩見岳(標高3,052m、第16位)、
間ノ岳(3,189m、第4位)、北岳(3,193m、第2位)を踏破し、南アルプスを縦走
して来た。 今回は、T 社のツアーに申し込んだ登山上級者11名(内女性8名)に
ガイド、添乗員を入れて13名のパーティ。 かなりの難コースだと思うが、さすがは
上級者、皆健脚で、何とか同じペースで歩けて良かったと思っている。
以下に、山行コースを記録してみた。
1 新宿(7:00発)-松川ー鳥倉林道ゲート登山口1,630m(12:45発)…三伏峠
小屋2,560m(15;55着) 歩程約6km
鳥倉登山口到着時から晴天で樹林帯の中、ただひたすら上り続けて短時間に1,
000m以上高度を上げ、苦しいながらも早めに小屋到着
出発地 鳥倉林道ゲート登山口
小屋のある三伏峠(日本一標高の高い峠)
三伏峠付近のマツムシソウ
2 三伏峠小屋(4:50発)…本谷山2,667m(6:15着)…塩見岳・西蜂3,047m(9:
55着)・東峰3,052m(10:05着)…北荒川岳2,698m…安倍荒倉岳2,692m
…熊ノ平小屋2,613m(15:45着) 歩程約14km
樹林帯、灌木帯、ザレキの中上り、下りを繰り返しながら、徐々に高度を上げ最後は、
天狗岩の岩稜を超え、岩を登って塩見岳西蜂、一服してすぐ近くの東峰へ着く。
頂上からの見晴らしは素晴らしく、富士山、間ノ岳、甲斐駒ケ岳、仙丈岳それに北ア ルプスの山々が一望できた。 塩見岳を下り北荒川岳手前の小砂利のザレバで昼食 更に、長い上り下りが続き、途中降り出した雨に濡れながら、ひたすら歩き約11時間 のこの日の行程をこなした。 長い、本当に長い、最後は皆無言であった。
塩見岳山頂 塩見岳
塩見岳山頂からの富士山
3 熊ノ平小屋(5:15発)…三峰岳2,999m(7:15着)…間ノ岳3,189m(8:10
着)…中白根山3,055m(9:25着)…北岳3.193m(11:40着)…北岳肩の小
屋3,000m(12:40着) 歩程約7km
朝から雨模様の中、上りが続く、やせ尾根を越え岩場を登って三峰岳へ、この頃
から時々晴れ間があり、目指す間ノ岳や甲斐駒が確認できる。 その稜線を登っ
て間ノ岳へ登頂。 頂上では曇っていたが北岳の堂々たる山容に元気が出る。
間ノ岳から北岳の稜線は3,000m以上の尾根歩きが出来ることで有名。
雨の中、北岳小屋で昼食をとるが、ムスビが固くて喉を通らず、持参の行動食で
済ます。 その後、急登を登って目的の北岳へ、曇って眺望は良くないが、それで
も取り敢えず雨が落ちてこなかったのは幸いであった。
天候が良くないので、早目に下り、昼過ぎにずぶ濡れになりながら肩の小屋到着
小屋で食べたインスタントラーメンは本当にうまかった。
間ノ岳 間ノ岳頂上
北岳(奥は甲斐駒ケ岳) 北岳頂上
4 肩の小屋(5:35発)…大樺沢二俣(7:20着)…広河原1,520m(9:40)ー芦安
温泉(11:00着、12:40発)-新宿(15:30着) 歩程約5km
曇り空の中出発、最初は尾根道を下り、樹林帯を下って大樺沢二俣付近で河原
に出る。 この付近に雪渓も見られる。 沢沿いの道は爽やかだが大きな石を踏ん
で歩きづらい。 川の水は清らかで冷たい。 休憩時顔を洗ったが最高に気持ち良
かった。 長い下りも予定より早く下山できた。 その後、芦安温泉で入浴、昼食後
帰路に着いた。 ただこの日、都内はすごい豪雨で、新宿で乗り換える僅かな時間
でずぶ濡れになったのはご愛敬。
北岳肩の小屋
今回の山行を通じて、良く体力がもったものだと感謝したい。