経済格差格拡大や高失業率に端を発したアメリカのデモはますます拡大の様相を示している。
この問題について、米通であるはずの冷泉彰彦氏が呑気なコメントを発しているが、むしろ、
『すくいぬ』のギコ教授さん http://bit.ly/rhZPMe
の説明の方が、簡潔ながら的を射ているような感じがする。
今、アメリカで起きている社会・経済問題は、単にアメリカに止まらず日本でも深刻化している
重要な問題である。
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2008年、この問題を鋭く解き明かした、1冊の本が出版されている。 それが、経済学者
中谷巌著 「 資本主義はなぜ自壊したのか 」 集英社 (文庫本も出されている)
である。 その頃この本を読んだ私は、目が洗われるような思いがした。 構造改革が声高に叫ばれる
中で、何か日本の社会自体がおかしくなってきていることを感じていたからだ。
この書の中で、氏は新自由主義、グローバル資本主義の欠陥を鋭くえぐっている。
多くの言葉を弄するのは控えるとしても、新自由主義、グローバル主義は、
◆ 金融経済の不安定要素 ◆ 格差社会(社会の二極化現象) ◆ 環境汚染・食品汚染
という社会現象の要因(或いは遠因)となっている、ことを指摘している。
本人は、小泉構造改革等の「改革」を推進してきた人だけに、この主張は大変勇気のいる行動
であったと感じている。
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中谷巌氏のホームページを見た。 http://bit.ly/ovLVp5
その中で、「30年がかりで「脱原発」を目指せ!」と言うコラムも載せられていた。
氏の経済学だけでなく、歴史・文化・哲学等、幅広い見識と豊富なブレーンによる、実態を見極
めた理論に賛同する部分が多い。