「夢に日付を」と言うと、いまや渡邉美樹氏の2005年の著作『渡邉美樹の夢に日付を!手帳術』を
思い浮かべる人がほとんどだろうと思います。 その10年程も前に同名の『夢に日付を NTT出版
』という単行本が出版されていた事を知る人はほとんど居ないのではないか。
その本は、徳増須磨夫さんが書いたエッセイ集で、当時、私は、佐々淳行氏
が新聞に寄稿していた推薦文を見て本を購入した。 その本は全編・人への優しさに充ち溢れた、
まさに、人生の応援歌と言うにふさわしい内容であった。
特に若い人たちに愛情を持って語りかけるような内容が多く、人生の道しるべとして多くの人に力
を与えてくれたのではないかと思う。
その一節にこうある。(事象に基づき語り口調なので、誤りを恐れず少し略して要旨を記すと)
「よく」生きていくのは、未来に目標を掲げ、価値あるものを実現しようとする創造的な行動
である。
「よく生きるために、夢をえがくことです、その手の届きそうもない夢に日付を入れてごらん
なさい。夢が目標に変わるでしょう。 そうすれば、夢は必ず実現します。」
というものです。
読んでいて「ああこれだ…」と思いました。 もう少し早くこの本に出合えればとも思いました。
しかし、それからでも、この言葉のように実践していれば、また、一寸違った人生になっていた
かもしれません。
残念ながら、この本は絶版になり、今は出ておりません。
聞いてみたいのは、渡邉美樹氏やその担当者に、この本の存在を知っていたのか、知っていたとし
たらこの本の感想を…。
徳増須磨夫さんは、元住友海上保険火災保険の社長、会長を務められた方、2008.9.10肺炎
のため死去されました。
その人となりは、阿部和義氏の追悼録に詳しい。 http://bit.ly/r5ODGy