新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ

全国紙の元記者・中村仁がジャーナリストの経験を生かしたブログ
政治、経済、社会問題、メディア論などのニュースをえぐる

野党の政策も総取りする安倍政権

2015年11月28日 | 政治
  企業も指導したがる首相 2015年11月28日    来年夏の参院選、あるいは衆参同日選挙に向けて、安倍政権は票につながるなら、何でも飲み込もうとしています。野党が掲げてきた経済政策でも、かまうものかと取り込んでいます。これでは野党も安倍政権になかなか対抗できません。与党と野党の境界線が低くなりました。    なりふり構わないという点では、「規制緩和で経済構造の . . . 本文を読む

白鳳に苦言の横綱審議会こそ猫騙し

2015年11月25日 | 社会
  それより日本人力士の育成を 2015年11月25日    相撲協会の諮問機関・横綱審議会には、かねてから「何のための存在なの」と、不満を抱いてきました。またまたですね。いわゆる大新聞などの元トップらが委員に名を連ねています。幼い言動を重ねるくらいなら、ジャーナリズムの現状のほうをもっと心配したらと、思いますね。    大相撲九州場所で、横綱白鳳が奇襲の一手、猫騙 . . . 本文を読む

忘れ去られたか戦争放棄の不戦条約

2015年11月23日 | 国際
  別名パリ条約の地で「戦争」再び 2015年11月23日    もうだれも不戦条約のことを言わなくなりました。第一次世界大戦で戦争が大規模化し、国民が総動員される総力戦となり、おびただしい数の死者がでるようになりました。そのことを反省し、もう戦争は起すまいとの願いから、この条約が結ばれたのです。    1928年、戦争放棄に関する条約として、米英仏独伊日などがパリ . . . 本文を読む

池上彰の自慢の新書「大世界史」の難点

2015年11月19日 | 国際
  解説の出典を明記すべき 2015年11月19日    ベストセラー作りの名人、池上彰と佐藤優両氏による対談形式の新書は、「大世界史」というタイトルです。「現代を生き抜く最強の教科書」と副題がついています。激震の中東情勢、中国やロシアでの帝国主義の復活、基地移転で揺れる沖縄問題など、日々のニュースの背後にある歴史的経緯、時代の流れを要領よく扱っています。    人 . . . 本文を読む

空爆ではイスラム・テロを防げない

2015年11月16日 | 国際
      ありきたりでない本音の議論を  2015年11月16日    パリを襲った「イスラム国」のテロに対する政治的指導者の言動、惨劇の報道ぶりに接していると、なぜもっと本音の議論をしないのかもどかしくなります。「その通り」、「異論はありません」という主張が多く、「だからどうするのだ」というというところが分りません。    ソフトターゲットとは何なの . . . 本文を読む

安倍首相は非民主主義者にみえる

2015年11月14日 | 政治
    民主主義的手続きをはぐらかす 2015年11月14日    政治家・安倍氏は選挙や国会という民主主義の手続きによって、首相に選ばれました。本人も民主主義制度を否定していません。その点では「反民主主義者」ではありません。だから安倍首相が「民主主義者」かというと、違うのではないでしょうか。    政権発足以来の言動、行動をみていますと、この人物の思想 . . . 本文を読む

刑事責任免れるのか東芝社長の不正

2015年11月12日 | 経済
  メディアもなぜ触れないのか 2015年11月12日    歴代社長3人が不正な決算処理を幹部に指示した事件が、名門企業の東芝で起きましたね。トップダウンの不正決算を社長が3代続けて指揮するなんて前代未聞です。厳しく刑事責任まで追及されるのかなと思っていたら、そういう展開にはなっていません。    これまで大企業ではオリンパス、カネボウ、西武鉄道などで粉飾決算がな . . . 本文を読む

NHKの番組がつまらない理由

2015年11月07日 | メディア論
    やはり陰に政治圧力か 2015年11月7日     またまた、NHK対安倍政権の対立です。NHKに対する政治圧力のせいでしょうか、このところNHKが萎縮して批判精神を失い、番組がつまらなくなっていると思う視聴者が増えています。無難で人畜無害な番組ばかりにならないかと心配です。  NHKの看板「クローズアップ現代」の番組で起きた「過剰演出」、「やらせ」につ . . . 本文を読む

いじめ自殺で親の責任なぜ問わぬ

2015年11月06日 | 社会
     学校に責任をなすりつけるな 2015年11月6日    名古屋市で中学一年の男子生徒が「いじめが多かった」という遺書を残し、飛び込み自殺をしました。あまりにも痛ましく、悲しい事件です。事件の報道を見ていますと、おなじみの光景が繰り返えされています。    昨夜のテレビニュースでは、市教育委員会の委員長らが生徒宅を夜、弔問した場面にライトを集中的 . . . 本文を読む