新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ

全国紙の元記者・中村仁がジャーナリストの経験を生かしたブログ
政治、経済、社会問題、メディア論などのニュースをえぐる

日銀副総裁は辞任の約束守れ

2015年02月28日 | 経済
  「2年で2%の物価上昇」は無理                       15年2月28日    日銀の岩田規久男副総裁は2013年3月、就任前、国会で所信表明し、「2年で2%の消費者物価上昇率の達成ができなければ、辞任する」と語りました。あれからもう2年、その実現は不可能となりました。約束を守って辞任したほうがいいのではないでしょうか。    同時に誕生した黒 . . . 本文を読む

首相も農相も言動の軽さよ

2015年02月25日 | 政治
  任命責任、説明責任を乱用するな                            2015年2月25日     西川農相が政治献金問題で辞任し、安倍首相は「任命責任はわたしにあり、国民におわびしたい」と語りました。西川氏に説明責任を求める声もしきりです。多くの国民は「またか」と思っています。閣僚辞任が「またか」ではありません。任命責任とか説明責任という空疎な言葉を聞かされる . . . 本文を読む

NHK会長対民主党、品性皆無のバトル

2015年02月21日 | メディア論
   暴言、失言、迷言にあきれる                          2015年2月21日     籾井NHK会長が民主党の委員会に呼ばれ、議員との間で激しいバトルになりました。民主党議員の暴言を交えた追及をテレビで拝見して、始めは「おっ、ひるむことはなく、堂々と応戦するね」と思っていました。このシーンがなんども民放で放映され、ネットでも映像を確認するにつれ、「これは . . . 本文を読む

曽野綾子さん、無神経でしたね

2015年02月18日 | 社会
   軽率な発言に気をつけて                       2015年2月18日    作家の曽野綾子さんが移民問題で、相当に雑な発言をして、波紋を呼んでいます。テーマといいタイミングといい、最悪でしたね。批判に対する挑発的な反論もどうでしょうか。言いたいことをづけづけ口にするのが身上にせよ、「イスラム国」連続テロ事件の背景には移民問題があるだけに、曽野さん . . . 本文を読む

破綻国家より独裁政権がましか

2015年02月15日 | 国際
  憎しみの連鎖を防げ                       2015年2月15日     世界情勢は異常な動乱期にはいってしまいました。中東やロシア・ウクライナの情勢をみていると、これまでの座標軸を変えてかからないと、世界をどうにも理解できない大転換期を迎えたのでしょうか。欧米型の民主主義国家が次第に世界に広がっていくというのは、われわれの思い込みで終わるのでしょうか。矛盾 . . . 本文を読む

消費税軽減は週刊誌を除外していい

2015年02月11日 | 経済
  生活必需品ではない                       2015年2月11日     自民、公明党は消費税における軽減税率の導入に向け、対象品目を選ぶ検討を始め、今秋までに具体案を決めることにしています。予定通りならば、2017年4月の消費税10%上げの際に、軽減税率が実施されます。結論からいうと、生活必需品を中心に生鮮食品などに軽減対象を絞るに絞り、新聞・出版について . . . 本文を読む

仏ピケティ先生の「格差問題の旋風」

2015年02月08日 | 経済
  日本人学者の怠慢                          2015年2月8日    フランスの経済学者、ピケティ教授がマルクスの資本論を意識したと思われる大著「21世紀の資本」を書き、大学の教科書にもなるような硬い本が日米欧で150万部を超えるベストセラーになっています。資本主義には格差を拡大させるメカニズムが働いていることを、2,300年に及ぶデータを分析して歴史的 . . . 本文を読む

人質の自己責任、首相の責任

2015年02月05日 | 国際
     軽率さはなかったか                           2015年2月5日     イスラム国による人質事件は、テロの再発防止、イスラム国に対する国際的な対抗措置、日本政府の対応の事後検証などに焦点が移っています。殺害された後藤健二さんの自己責任をどう考えるかという機微に触れる問題も持ち上がっています。    後 . . . 本文を読む

涙だけでは終わらない人質テロ事件

2015年02月02日 | 国際
  日本を直撃する中東の動乱                             2015年2月2日     過激派「イスラム国」による日本人人質事件は、不幸な結末を迎えてしまいました。今回のできごとは親族が流した悲しみの涙だけでは終わりそうにありません。日本にとって重要な問題は、動揺する中東情勢はこの先どうなるのか、それは日本にどのような影響をもたらすかでしょう。「テロを憎み . . . 本文を読む