新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ

全国紙の元記者・中村仁がジャーナリストの経験を生かしたブログ
政治、経済、社会問題、メディア論などのニュースをえぐる

総裁候補も派閥会長も皆世襲の異様

2018年08月14日 | 政治
  江戸時代と同じ藩政政治か 2018年14日  9月の自民党総裁選は安倍首相と石破・元幹事長の一騎打ちで固りました。首相は祖父が岸信介、父が安倍慎太郎氏の政治家一族としてあまりに有名です。石破氏は父が自治大臣、鳥取県知事を務めた世襲議員です。野田氏が紅一点で出馬していたら、この場合も祖父が建設相でした。  次に国会議員票を束ねる支持派閥の会長はどうか。これも全員が世襲議員で、細田氏( . . . 本文を読む
コメント

石破氏の出馬宣言の新著に欠ける勇気

2018年07月31日 | 政治
  「政策至上主義」の表題が泣く 2018年7月31日  安倍首相の3選がもう確定してしまったかのような政治情勢です。岸田政調会長が総裁選不出馬を首相に伝え、先行きが固まりましたか。岸田氏が記者会見した時の表情は無念、残念、仕方ないかと、何とも歯切れが悪く、優柔不断そのものです。首相が禅譲を考えているとしても、将来、その器になれるかを危ぶむ人も多いでしょう。  野田総務相はすでに失格状 . . . 本文を読む
コメント

加計理事長の会見社説は新聞の負け

2018年06月21日 | 政治
   メディアの非力を嘆け 2018年6月21日  モリカケ問題の片方の役者である加計学園の理事長が記者会見を開き、そのしたたかな言動にメディアは、はぐらかされました。これまで姿を見せなかった人物だけに、各紙は一斉に社説で取り上げはしたものの、建前論を並べたてるばかりで、「だから読まれない」という社説ばかり、完敗です。  世論調査などをみると、モリカケ問題が十分に解明されてい . . . 本文を読む
コメント

責任論より権力維持が世界の流れ

2018年06月05日 | 政治
  国家の生存競争が優先 2018年6月5日  森友学園問題で財務省が調査結果と関係者の処分を発表しました。戦後では、最大級の文書改ざんで、発端は小さな点みたいな話が国政最大の問題として国を揺るがせてきました。大阪地検の不起訴処分といい、財務省の処分といい、巨大化した点の最後は、また点のような結末です。  5日の新聞報道をみると、最も追及に熱心だった朝日新聞は延べ10頁(全体の3分の1 . . . 本文を読む
コメント (2)

社説比較が示す新聞のモリカケ疲れ

2018年06月01日 | 政治
  検察ペースで誘導された流れ 2018年6月1日  森友学園への国有地払い下げ問題は、新聞の一面トップを何度、飾ったことでしょうか。大阪地検特捜部が財務省関係者らの不起訴処分を発表しました。検察審査会の場で取り上げられることがあっても、次第に国民の関心から遠ざかっていくのでしょう。「検察は不起訴へ」を1か月前から新聞が書き始め、検察ペースにあしらわれてきた感じです。  もともと検察は . . . 本文を読む
コメント (2)

小細工にうんざりする国会論戦

2018年05月29日 | 政治
  答弁の修正をつかない野党 2018年5月29日  森友、加計学園問題などを巡る国会論戦をみていると、安倍首相が微妙に答弁をしばしば修正しているのに、野党はなぜもっと鋭く追及しないのか不思議でなりません。  28日の集中審議で首相の発言にドキリとする部分がありました。森友学園への国有地売却について、「政治の世界において問題になってきた贈収賄では全くない。そういう文脈で、私は、一切関わ . . . 本文を読む
コメント

トランプ化する安倍首相の政治手法

2018年05月25日 | 政治
  主要国で政治的道義が後退 2018年5月25日  森友学園、加計学園を巡り、新資料が次々に出てきて、安倍政権は連日、矢面に立っています。首相の苦悶する様子がはっきりうかがえる一方で、内心では「強気で行けば、窮状を突破できる」と思っているようにも見受けられます。その根拠は、政治倫理が欠如し、法の支配より自己主張を優先するトランプ米大統領の政治手法の影響です。  「米国に比べたら、日本 . . . 本文を読む
コメント (4)

柳瀬氏に対する愛媛知事の批判は正論

2018年05月13日 | 政治
  地方重視というのに知事批判の愚  2018年5月13日  柳瀬・元総理秘書官が参考人質疑で述べた発言に対し、加計学園(今治市)を誘致した中村愛媛県知事が「真実を語っていない」と、痛烈に批判しました。長期政権を支える官邸官僚に、県知事が何度か真っ向から批判するのは異例です。加計学園誘致の舞台裏の複雑さが読み取れます。  県知事に批判的な国会議員、識者の声も聞かれます。愛媛県 . . . 本文を読む
コメント

官僚に嘘を強いる政治権力の非情

2018年05月11日 | 政治
  世論もつられ官僚叩き 2018年5月11日  加計学園の獣医学部新設を巡り、元首相秘書官の柳瀬氏への参考人質疑が行われ、真実を語っていないという批判を受けています。森友学園の関連文書の改ざんでも、財務省の元担当局長が証人喚問で集中砲火を浴びました。官僚は政治権力との関係で正直に証言しにくい立場だけに、叩こうとすれば、いくらでも叩けます。  官僚を舞台にあげ、与野党や世論の批判の矢面 . . . 本文を読む
コメント (3)

麻生氏は人事院のセクハラ法令を黙殺

2018年05月09日 | 政治
  辞任を迫られむくれる 2018年5月9日  麻生副総裁・財務相が乱暴な言動が続いています。次官のセクハラや森友学園関連の文書改ざん事件の「責任をとれ」、「辞任せよ」の要求が高まり、「なぜ俺の責任なのだ」と不快なのでしょう。その気持ちに同情すべき点はあるにせよ、「セクハラ罪という罪はない」は八つ当たりですね。  麻生氏に同情するのは、「財務次官のセクハラ騒動」は次官の個人的行為であり . . . 本文を読む
コメント (3)

安倍政権の体制一新しか出口はない

2018年04月19日 | 政治
  次官セクハラも初期対応にまずさ 2018年4月19日  日米首脳会談を一面トップに掲載していた全国紙は一紙くらいでした。他紙は財務次官のセクハラ辞任で大展開していました。トランプ大統領も自身のセクハラ疑惑、側近の相次ぐ更迭で政権基盤が揺らいでいますし、安倍首相も次々と浮上する不祥事で支持率が急落し、混迷の度を深めています。首脳会談の主な狙いが支持率回復や選挙対策だとみられていますから、し . . . 本文を読む
コメント (1)

終幕が近いのではないか安倍政権

2018年04月10日 | 政治
  底が抜けたような情報リーク 2018年4月10日  森友学園と思えば、次は加計学園で連日、「まさか、まさか」ですね。これでは来春の地方統一選、夏の参院選に影響が出ないはずはなく、与党議員も戦々恐々でしょう。与党全体の責任というより、官邸発の問題ですから、「安倍政権はいつまでもつのか」に関心が移っています。  長引けば野党は喜ぶでしょう。喜んでも野党には政権を握る力はありません。自民 . . . 本文を読む
コメント (4)

憲法改正の国民投票は先送りがよい

2018年04月05日 | 政治
   負ければチャンスはもう来ない 2018年4月5日  財務省の決裁文書改ざん事件だけでも、政府に対する国民の不信感が高まり、憲法改正の国民投票で与党側が勝つ見込みは大幅に後退したと、思っていました。さらに、改憲されれば条文に明記される主役の自衛隊で、文書管理の隠蔽疑惑が持ち上がりました。  国民投票にとって、これは致命傷になりかねません。朝日新聞は「文民統制が利いていないと野党」、 . . . 本文を読む
コメント

安倍首相は3選断念に迫られよう

2018年03月20日 | 政治
  内閣人事局改廃は不可避 2018年3月20日  森友学園関連の文書改ざんを巡る国会審議を続けているうちに、新事実も飛び出し、安倍政権は苦しい状況に追い込まれています。政治状況からすると、最大の選択肢は、9月の総裁選における3選断念でしょう。世論調査の支持率急落に対する党内の焦り、前川・前文科次官の講演に対する圧力、検察の捜査の進展が加わると、自民党内でも安倍下ろしの流れが加速してくるみら . . . 本文を読む
コメント

文科省の問い合わせメールはやぶ蛇

2018年03月17日 | 政治
  加計学園問題を強く批判 2018年3月17日  森友学園を巡る文書改ざんで国会が燃え上がっている時、前川・前文科次官が名古屋市の中学校で講演したことを文科省が疑問視し、問い合わせのメールを送りました。加計学園の獣医学部開設で安倍政権に批判的だった前川氏が再び時の人となりました。寝ていた子を起こす展開も予想され、安倍政権は大混乱です。  新聞の第一報は小さな扱いで、「名古屋市の中学ー . . . 本文を読む
コメント (1)