新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ

全国紙の元記者・中村仁がジャーナリストの経験を生かしたブログ
政治、経済、社会問題、メディア論などのニュースをえぐる

政治倫理を欠くトランプ氏との外交関係

2018年11月11日 | 国際
  ストロングマン全盛でいいのか 2018年11月11日  ストロングマン(強権的政治指導者)という視点で政治の潮流を見つめることが目立ちます。トランプ米大統領はその頂点にいます。政治学者やメディアは「政治指導者」と訳しています。政治倫理に欠け、指導者の資格がない人物が多く、「指導者」というのは、どうかなとは思います。  安倍首相の外交政策の基軸は、トランプ氏と親密とされる関係です。そ . . . 本文を読む
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米中間選挙をみる新聞論調の甘さ

2018年11月08日 | 国際
  積極的に評価したい議会のねじれ 2018年11月8日  米中間選挙は予想通り、下院で民主党が過半数を奪還し、上院は共和党が過半数を維持しました。数多くの論点や視点の中で、私は8年ぶりの議会のねじれ再現のプラス効果、米国主導のグローバル化が招いた米国社会の分断という皮肉、日本には想像できない米国政治の活力の3点に着目することにしました。  新聞論調は大きな変化が起きると、「政治の混迷 . . . 本文を読む
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米有数の戦略家の対日接近のなぜ

2018年11月01日 | 国際
出版物にも次々登場 2018年11月1日  日本の出版物によると、米国の「世界的戦略家」とされる人物が日本に急接近し、立て続けに書籍や月刊誌に登場しています。安倍首相にも何度か会い、現政権にも日本の戦略を提言しているようです。本当の「国際的戦略家」なら、トランプ政権が手離さないはずなのに、この人物は日本に関心を寄せ、接近したいようです。  エドワード・ルトワック氏(1942年生まれ) . . . 本文を読む
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白川前総裁による日銀批判の波紋

2018年10月23日 | 経済
  物価目標では課題を解決しない 2018年10月23日  黒田日銀総裁の前任者だった白川氏(青山学院教授)が1冊5000円もする分厚い日銀論の本を出版しました。金融・経済の専門書というより、継続している異次元緩和によるデフレ対策への批判論が展開され、波紋を投げかけています。総裁経験者による異例の著書は、古巣への異例の警告でもあります。  白川氏はエコノミスト・タイプの人物で、総裁就任 . . . 本文を読む
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皇后とでんでん虫と平和への願い

2018年10月21日 | 社会
  読書経験で磨かれた感性 2018年10月21日  皇后さまが84歳の誕生日を迎えられ、来年4月に天皇が退位することを踏まえ、「皇太子が築いていく新しい御代の安泰を祈り続けていきたい」との思いを綴った文書を公表されました。誕生日を迎えるごとにお気持ちを公表するのは、これが最後となります。  文書に「これからは、手つかずになっていた本を、一冊ずつ時間をかけて読めるのではないかと楽しみに . . . 本文を読む
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軽減税率は弱者救済になるという神話

2018年10月16日 | 経済
  今や単一税率が世界の主流 2018年10月16日  安倍首相が来年10月に消費税を10%に引き上げることを表明しました。このことは消費税法に明記されている既定路線で、目新しさはありません。意味があるとすれば、社会保障財源の確保のために、3度は先送りしない、もう逃げないと、首相が退路を断ったことでしょう。    10月9日のブログで「消費税10%を確約する首相声明を出せ」と、私は主張し . . . 本文を読む
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新聞に期待する社会的な役割は激変

2018年10月15日 | メディア論
  「10分しか読まない」の意味 2018年10月15日  秋の新聞週間に合わせて、新聞に対する国民の意識調査(世論調査)を各紙が実施しています。新聞がメディアの主軸であった時代はともかく、情報社会が多様化したにもかかわらず「新聞の役割は何ですか」、「新聞は信頼できますか」などと、読者に尋ねるというのは、奇妙な慣行です。  たとえば、自動車メーカーが「車の役割は何ですか」、「車は信頼で . . . 本文を読む
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消費税10%を確約する首相声明を出せ

2018年10月09日 | 経済
  3度目の見送り説を打ち消せ 2018年10月9日  消費税を来年10月に10%に引き上げることは消費税法で決まっています。選挙対策で公約を2回、破って先送りを決めた際、「今度こそ」と、安倍首相が決断したにもかかわらず、今だに延期説がくすぶっています。「それを打ち消すには、10%への引き上げを確約する談話か声明をだすべきだ」との声が上がり始めました。私は社会保障財源の確保、赤字国債の発行抑 . . . 本文を読む
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児童虐待死は親に極刑求める声が続々

2018年10月05日 | 社会
   少子化対策が空転、虐待最多 2018年10月5日  虐待を受けている疑いがあるとして、警察が児童相談所に通告した人数は今年上半期、過去最多の3万7000人に上りました。政府が重視している少子化対策、出生率の引き上げが空転しています。多くの人の涙を誘った船戸結愛(ゆあ)ちゃんの虐待死事件の検証報告書(3日)も公表され、児童相談所の連携がずさんだったとの指摘がなされました。虐待死 . . . 本文を読む
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ノーベル賞受賞に思う科学強靭化の予算

2018年10月02日 | 政治
  科学者出身の国会議員が必要 2018年10月2日  京大特別教授の本庶佑氏が「がん免疫療法」の功績を認められ、ノーベル生理学・医学賞を受賞しました。日本人がノーベル賞を受賞すると、基礎科学研究の予算充実が避けばれても、その時だけで、一過性で終わります。積極財政につながる国土強靭化計画は叫ばれても、科学研究予算を増やそうという声は小さいのです。  本庶氏は29歳から3年、米国に留学し . . . 本文を読む
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新潮45廃刊の機会到来と思ったか社長

2018年09月27日 | メディア論
  出版の質を守れる休刊でよい 2018年9月27日  杉田水脈衆院議員の性的少数者(LGBT)に対する発言をめぐり、批判、そのまた批判と、議論が沸騰し、それに加わった月刊誌「新潮45」に社の内外から批判が起き、佐藤社長は休刊を決めました。私は数年間、傘下の出版社に出向していましたので、佐藤社長の経営判断の面から考えてみました。  結論から言えば、アジビラ(政治的な扇動を目的としたアジ . . . 本文を読む
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安倍3選めぐる新聞論調の内向き志向

2018年09月21日 | メディア論
  視野を広げた政治論の不足 2018年9月21日  安倍首相が自民党総裁選で連続3選を果たし、主要紙は総裁選一本に絞った通称「一本社説」を掲げました。ほとんどが国内問題の視点から書いています。スペースをたっぷりとれる「一本社説」なのですから、もう少し視野を広げ、ありきたりの主張から脱皮してほしいですね。  各紙とも、安倍首相の政治手法に反省を迫っています。「異論を排除し、数の力で強引 . . . 本文を読む
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自民党総裁選をめぐる新聞論調の甘さ

2018年09月15日 | メディア論
  金融緩和の出口はトンネルの入り口 2018年9月15日  自民党総裁選の討論会が14日、開かれました。安倍首相の圧勝が決まっているようなものです。従って見どころは、15日が国際金融市場を100年に1度という危機に陥れたリーマン・ショックからちょうど10年にあたり、今後、異次元緩和金融政策をどう考えるかです。安倍首相はタイミングよく「3年の総裁任期で、金融緩和の出口に道筋をつけたい」と、語 . . . 本文を読む
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池上彰氏は著作物でも不可思議な行為

2018年09月13日 | 書評
   参考文献、引用部分が不明 2018年9月13日 論客のブロガー、八幡和郎氏(元通産官僚)が人気絶頂のジャーナリスト、池上彰氏を厳しく批判しています。池上氏は多くのテレビでジャーナリズム番組を持ち、一方でおびただしい数の著書も出版しています。パクリに当たることもしているのではないかとの批判が聞かれます。NHK出身で経験豊富だとしても、なぜこんな超人的な活躍ができるのだろうかと、 . . . 本文を読む
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災害時も略奪が起きない姿の発信を

2018年09月10日 | 社会
  日本を知らす機会を逃すな 2018年8月10日  北海道の大地震、全道停電のニュースを見て、米国での勤務が長かった知人がコメントを寄せてきました。「全く略奪が起こっていない。略奪どころか店員が一人一人にペットボトルの水を手渡している。これこそ日本が世界に誇る姿なのだ。思わず涙ぐみました」。  知人は続けます。「日本の民意の高さ、秩序維持の良識の表れだ。この姿を世界に発信し、世界平和 . . . 本文を読む
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