新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ

全国紙の元記者・中村仁がジャーナリストの経験を生かしたブログ
政治、経済、社会問題、メディア論などのニュースをえぐる

(終)コロナ闘病記=全快するまでにボンベ生活3か月

2024年07月09日 | 社会
急性肺炎を起こした憎きウイルス 2024年7月9日  新型コロナが感染症法の5類の分類(インフルエンザ並み)に移行し、すっかり安心していましたら、「地震と重病は忘れた頃にやってくる」でした。5月下旬にコロナウイルスが無断で私の体内に侵入し、重度の急性肺炎を起こしてくれました。    救急車で病院に搬送され、10何年ぶりかの入院生活です。入院そのものは2週間で終わり、自宅療養 . . . 本文を読む

都知事選の広報騒動で見た間抜けな選挙管理委員会

2024年06月24日 | 社会
  出し抜いた候補者たち 2024年6月24日  東京都知事選の選挙公報が配られてきました。唖然、茫然です。回を追うごとに違和感のある候補者の広報が増えてきており、今年は一挙にタガが外れた感じです。14㌻もあるこんな広報紙を都民722万世帯に配布し、都内1万4000か所にポスターを貼る掲示板を設置した都選管は間抜けとしかいいようがありません。    候補者の方は狙いを定めて悪 . . . 本文を読む

第4回コロナ闘病記=退院後初の検診で朗報「7月上旬解放」

2024年06月13日 | 社会
  携帯ボンベでバス初乗り 2024年6月12日  コロナウイルスによる重症の急性肺炎にかかり、立川相互病院に救急車で搬送され、丸2週間入院していました。退院したのが6月1日で、昨日の11日に退院後初の検診にいってきました。結論は「次回検診の7月9には、酸素補給器と酸素ボンベが不要になり、普通の生活に戻れます。そのつもりでいてください」という朗報でした。    「あとひと月も酸 . . . 本文を読む

(続々)コロナ闘病記:慢性の誤嚥性肺炎が重症化の引き金?

2024年06月06日 | 社会
  ウイルスに突かれた弱点  2024年6月6日  私は毎朝、朝刊社会面の死亡記事に目を通します。何歳くらいの誰が亡くなったかを知るためです。死因に誤嚥性肺炎という表記がしばしば目につくようになりました。以前は、あまり見かけなかった表記です。特に80代前後に人の死因に目立つ。    急に誤嚥性肺炎が増えたのではなく、医療記事などでも誤嚥性肺炎が題材になることが多く、死亡記事で漠 . . . 本文を読む

(続)コロナ闘病記:肺損傷で酸素不足、せん妄、無声状態

2024年06月03日 | 社会
  酸素補給器が必携に 2024年6月3日  5月19日(日)の未明に救急車で病院に搬送され、2週間、入院しました。退院できたものの、自宅ではしばらく酸素補給装置付きの不便な生活です。私の場合、コロナウィルスが急性肺炎を起こし、その肺機能が元通りになるには、2か月ほどかかるという宣告です。    感染症法5条に移行して、公式の発表も報道もあまり見かけなくなりました。私もすっかり . . . 本文を読む

コロナ闘病記=重症化、急性肺炎、救急搬送、緊急入院、2週間

2024年06月02日 | 社会
肺破損で酸素供給生活の後遺症 2024年6月2日  コロナウイルスが感染症法第5類に移行し、油断していたら、感染し、重度の急性肺炎(後で判明)になりました。ある晩、身動きが取れなくなり、もがいていても、もがいても手足が全く動かない。そのうち朝になり、救急車の出動を要請しました。    5月19日(日)の未明から早朝にかけ、ベッドから何度も立とうとしてあきらめ、うとうととし、 . . . 本文を読む

「こどもの日」はこどもでも読める社説を書こう

2024年05月05日 | 社会
  工夫する新聞は増える 2024年5月5日  5月5日の「こどもの日」の大きなニュースは、子ども(15歳未満)の推計人口が1401万人(総務省推計)だったことです。前年より33万人減り、43年連続の減少です。    12-14歳は317万人に対し、0-2歳はコロナ危機の影響で結婚、出産が減ったこともあって235万人と、大幅な減り方です。今後も子どもの人口がさらに減り、日本全体 . . . 本文を読む

「被害者・大谷」なのに愚劣な発信が多すぎた情報化社会

2024年04月13日 | 社会
  情報もなく思い込みを垂れ流し 2024年4月13日  米メジャー・リーグで活躍するスーパースター、大谷選手の通訳を巡る事件で、米連邦捜査局は12日、水原一平を銀行詐欺容疑で訴追しました。連邦検事は「大谷氏は被害者とみなされる」と明言、私はほっとしました。    3月末に事件が明るみになって以来、思い込み、伝聞、想像などに基づく情報、発言、コメントが飛び交いました。米国での事 . . . 本文を読む

神話と伝説にすがる皇位継承は女性軽視で安定を損なう

2024年03月24日 | 社会
  時代の流れを取り込みたい 23年3月24日  連日のように能登大震災、政治資金の裏金疑惑の報道が溢れている中で、先日、「皇族数確保の具体策を検討/自民懇談会」という地味な扱いのニュースを見つけました。    とくに適齢期の秋篠宮佳子様が結婚するようなことがあれば、若い皇族は秋篠宮悠仁様くらいしかおられなくなります。両陛下の長女愛子様も大学を卒業され、いつかご結婚される。 . . . 本文を読む

池田大作氏は宗教家というより稀代の大衆運動家

2023年11月20日 | 社会
  宗教家の枠での評価には限界 23年11月20日  11月18日の新聞朝刊を開きましたら、創価学会の全段1㌻のカラー印刷の広告が掲載され、驚きました。「かつての発射口はいま、平和へ向けられている。人を信じ、世界と進む。創価学会」とあります。    「米軍統治下の沖縄には1300発もの核兵器が置かれていた。核ミサイル発射台跡が残っている創価学会沖縄研修道場。核があった場所は、『 . . . 本文を読む

ジャニーズ事件で警察・検察を叩かぬメディアや識者ら

2023年09月23日 | 社会
  司法の怠慢を問わない内ゲバ論争 2023年9月23日  ジャニー喜多川元社長による性加害事件を巡り、ネット、ワイドショーばかりでなく、街のうわさ話でも連日、大論争が続いています。広告スポンサー企業の社長、財界人まで巻き込み、ピント外れの意見、叩きやすいところを叩く類の主張もあふれ、とどまるところを知りません。    ジャニーズ騒動で最も欠けているのが4、50年近くにわたって . . . 本文を読む

池上彰氏もChatGPTも著作権侵害を気にしない点で似る

2023年06月11日 | 社会
  規制しようにもグレーゾンが多い 2023年6月11日  人間が作ったような文章、画像を作成する生成AI(人工知能)フィーバーが起きています。AIは人々の暮らしに浸透し、技術、社会、経済、政治を含め、時代を変える「100年に一度の衝撃」になるかもしれないそうです。    雑誌「プレジデント」や「ダイヤモンド」が「ChatGPT仕事術大全」、「ChatGPT完全攻略」という大特 . . . 本文を読む

汚職に続く「官製談合」で札幌冬季五輪はもう絶望的

2022年11月27日 | 社会
  電通と組織委の機能停止で準備不能 2022年11月27日  東京五輪の贈収賄汚職で区切りがつくかと思っていたら、大会事業の受注を巡る入札談合が発覚し、大会組織委員会までが関与した官製談合事件の疑いが浮上しています。来年に決める冬季五輪開催地(2030年)が札幌になることはもはや絶望的でしょう。    東京地検特捜部が増収賄事件の捜査に乗り出し、全容がほぼ明かになった段階で、 . . . 本文を読む

五輪汚職を反省し札幌冬季大会の誘致を断念せよ

2022年11月10日 | 社会
  事件の検証に後ろ向きのJOC・都 2022年11月10日  東京地検特捜部は東京五輪を巡る汚職事件の捜査を事実上終結しました。今後、法廷での裁きに舞台が移るにしても、JOC(日本オリンピック委員会)、東京都は汚職を生んだ五輪の運営体制、組織の総点検を捜査当局とは別の観点から独自に検証、反省する必要があります。    どうもその気配がないようです。札幌市、JOCは2030年の . . . 本文を読む

消えた新聞広告「尋ね人」、増える「ペット探し」にみる世相

2022年11月03日 | 社会
    人よりペットとの絆が大切 2022年11月3日  新聞広告「尋ね人」は世相を映す鏡でした。「太郎、連絡を待つ。父」、「花子、心配するな、すぐ帰れ。母」、「次郎、父病気、会いたし。兄」など、社会面の片隅にほんの一行載る広告には、社会の歪み、悩みが反映されていました。    いわゆる「3行広告」の一つで、求人、求職を3行で載せる広告を読むと、景気のよしあし、失業者の思いなど . . . 本文を読む