新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ

全国紙の元記者・中村仁がジャーナリストの経験を生かしたブログ
政治、経済、社会問題、メディア論などのニュースをえぐる

英国の分裂回避と「小国主義」への道

2014年09月25日 | 海外
  世界秩序は方向感覚を失う                    2014年9月25日    英国の分裂は回避されたものの、今後、「小国主義」の道を選ばざるを得ず、大国がひとつずつ消えていく時代に入ったと思いますね。その一方で、中東でイスラム過激派組織のマグマが爆発し、「イスラム国」という「国」が膨張を始め、蛮行を重ねる「イスラム国」はやがて消されても、中東の地鳴りは続くことでし . . . 本文を読む

消費税10%をめぐる観測気球

2014年09月23日 | 経済
  実施でも延期でもリスク                     2014年9月23日    消費税の10%への引き上げか延期かをめぐり、あちこちで観測気球が上がり始めています。税制、特に消費税は政治経済学の微妙な力学で決まります。決定まであと2ヶ月ちょっとです。安倍首相がどうしたいのか、その腹は決まっているでしょう。うっかりしゃべると、大騒ぎなります。予定通りに実施しても延期し . . . 本文を読む

朝日新聞叩きのヒステリー

2014年09月18日 | 社会
  メディアの自殺                     2014年9月18日    朝日新聞に対する激しい批判がとどまるところを知りません。従軍慰安婦、福島第一原発をめぐる誤報、というより捏造報道問題で、記事の取り消し、謝罪、社長の辞意示唆で、朝日新聞は区切りをつけるつもりだったのでしょう。そうはいきませんでした。対外的にどう説明するか、国連の委員会に説明するのか、国会との関係 . . . 本文を読む

創刊以来の朝日新聞の危機

2014年09月12日 | 社会
 単なる誤報ではない                     2014年9月12日     従軍慰安婦の捏造報道、福島原発からの撤退をめぐる誤報で、というより、これも捏造報道で、朝日新聞社がやっと謝罪しました。朝日を含め新聞、テレビがくどいほど報道してきた企業の不祥事対応のまずさの典型的なケースにそっくりです。    テレビ朝日が売り物にする辛口の番組「報道 . . . 本文を読む

安倍首相は昭和天皇実録の熟読を

2014年09月11日 | 政治
 靖国参拝を慎むこと                    2014年9月11日    昭和天皇の87年の生涯を記録した「昭和天皇実録」が公表されました。新聞、雑誌に載った要約や解説を読んで、安倍首相にこそ実録を熟読してもらいたいと思いました。熟読すれば、天皇の平和への願い、戦争指導者への怒りが心の奥底に伝わり、首相自身の靖国神社への参拝が天皇の祈りをいかにふみにじるものであるかが . . . 本文を読む

錦織中継、民放よ、なめるなよ

2014年09月09日 | 社会
 番組表にだまされる                     2014年9月9日    錦織選手が日本人として初めて、テニス4大大会の決勝に挑みました。テニスは多少の経験がありますので、わたしは、8強、4強、決勝と予想をくつがえして進撃を続ける様子を、テレビ・ニュースを食い入るように見ておりました。そして決勝の朝です。    民放テレビにすっかり裏切られました。怒った . . . 本文を読む

掲載拒否で朝日新聞の乱心

2014年09月04日 | 社会
 慰安婦報道の余波、3度も驚く                    2014年9月4日    慰安婦報道の検証問題で、朝日新聞がすっかり、おかしくなってしまったようです。落ち着いて、落ち着いて。冷静な判断能力を早く取り戻さなければなりません。    ジャーナリストの池上彰氏(NHK出身)が朝日新聞に連載している新聞論評で、掲載を拒否されたことに腹をたて、以後、連載を . . . 本文を読む

難所を迎えた安倍改造政権

2014年09月04日 | 政治
 海外の目も厳しく                    2014年9月4日    安倍改造内閣が発足しました。高い支持率、高い株価という順風を背に受け、勢いづいていた安倍政権はいよいよ難所にさしかかりましたね。不協和音の封じ込め、人気を落とさない工夫に、かなり気を使ったところをみると、首相自身が政権の先行きに危機感を持っているのでしょう。    今朝の読売新聞を見て . . . 本文を読む

薬剤師は要らない

2014年09月01日 | 社会
   薬漬けの一因                       2014年9月1日    私には不整脈のほか、逆流性食道炎の持病があります。この夏、胃カメラで胃、食道のチェックをしたところ、医師が「胃がんかな、組織をとって、病理検査をしましょう」というではありませんか。ギョットして、覚悟を決めたところ「胃がん」でなく、「ビラン」(胃腸のただれ)の聞き間違いだったことが分りました。発 . . . 本文を読む