新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ

全国紙の元記者・中村仁がジャーナリストの経験を生かしたブログ
政治、経済、社会問題、メディア論などのニュースをえぐる

都議会セクハラ ヤジを禁止できるか

2014年06月28日 | 社会
 品性に欠ける政治                    2014年6月28日     女性都議に対するセクハラヤジは、波紋を広げており、ヤジの自粛ないし禁止、根深い男性の女性蔑視の是正、日本社会の構造のゆがみの改革など、一斉に課題が噴出しています。女性都議については、後ろめたい過去があるようなことを週刊誌などが報じています。わたしには確認しようがないし、かりにそうだったとしても、 . . . 本文を読む

都議会 セクハラヤジは物語る

2014年06月24日 | 社会
      メディアの軽さを懸念             2014年6月24日     都議会のセクハラヤジの騒動をみていると、報道メディアの軽さを痛感しないわけにいきません。騒ぎがツイッターなどで社会的に拡散し、大きな波になってくると、後追いで、「お説ごもっとも」、としかいいようのない論調を掲げます。伝統的メディアに重みはなく、軽いのですね。 &nbs . . . 本文を読む

ミツバチ大量死は何を警告しているか

2014年06月22日 | 社会
 21世紀の「沈黙の春」                     2014年6月23日    アメリカの作家、レイチェル・カールソンは1962年に「沈黙の春」を出版して、現代の科学技術文明を強烈に批判しました。化学薬品は、核の脅威である放射能にもまさる禍いをもたらすと警告しました。あれから50年たち、化学物質の危険性は減るどころか、農薬、医薬、食品添加物、化粧品、洗剤、防虫剤、芳香剤、さらに . . . 本文を読む

W杯 子供の教育に悪い

2014年06月20日 | 国際
 ルール違反を黙認                    2014年6月20日    ワールドカップ(W杯)ブラジル大会で、日本は上位のギリシャ戦で善戦し、来週のコロンビア戦 にもし勝てれば、決勝進出もないではない位置にいます。普段はサッカーに興味を持たないわたしもW杯となると、特に日本戦はテレビの前に座ります。以前からの「サッカーはルール無視を奨励しており、子供の教育に悪い」とい . . . 本文を読む

景気判断 虫の目か鳥の目か

2014年06月14日 | 経済
  目先の動きばかり追うな                     2014年6月14日    黒田日銀総裁は6月13日の金融政策決定会合後の記者会見で、「消費増税の影響を乗り越え、夏以降は、景気は回復に向かう」と述べ、2%の物価上昇率目標の達成に自信をみせたと、新聞は伝えています。外野席では、デフレ脱却は成功すると安倍政権の応援団が言えば、金融政策だけで経済再建はできないとの批判 . . . 本文を読む

G7サミットの黄昏

2014年06月11日 | 国際
 崩れた国際的枠組み                     2014年6月11日    ブリュッセルで6月上旬、開かれた主要7か国(G7)首脳会議は迫力に欠け、かつて世界経済、政治をリードした面影が感じられませんでした。ロシアの復帰は当分なく、中国はソッポを向き続けるでしょう。宣言文をまとめることより、国際的枠組みの再構築が重要な課題であるにもかかわらず、他国、他地域に対する非難 . . . 本文を読む

STAP細胞 犯罪的行為ではないのか

2014年06月05日 | 社会
 不可解な科学者の世界                     2014年6月5日    STAP細胞の発見をめぐるドタバタ劇は、科学者の世界が一般常識といかにかけ離れた世界であるかを教えてくれました。ほぼ間違いなくSTAP細胞は作製、発見されなかったのでしょう。この騒ぎになんらかの収穫があったとすれば、科学者の世界は、いかに歪んだところなのかを、よく教えてくれた点にあります。世界 . . . 本文を読む

拉致再調査 薄気味悪い北朝鮮

2014年06月03日 | 国際
  拉致カードを全部は切らない                       2014年6月3日    日本人拉致問題で北朝鮮が全面的な調査を約束し、安倍首相が記者団に「政権にとって最重要課題のひとつだ」と語りました。犯罪者は北朝鮮という国であり、非は全面的に北側にあるのに、被害者の日本側が対等な立場で交渉し、合意文書まで発表しました。拉致被害者は北朝鮮側にいるので、こうしたやり方し . . . 本文を読む