首相の指示があったと想像
2016年12月31日
稲田防衛相が安倍首相に同行、真珠湾での追悼式に臨んで帰国した翌日、靖国神社を参拝しました。刺激的だし意図的、政治的ですね。「わざわざ真珠湾の翌日を選ばなくても」なのか「翌日だからこそ意味がある」なのか。前者は多くの国民の声、後者は首相や稲田氏の背後に存在する国粋主義的な人たちの声でしょう。せっかくの真珠湾の色があせました。
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慰霊の旅は謝罪の意味を含む
2016年12月29日
安倍首相とオバマ米大統領がそろって真珠湾で、75年前の犠牲者を追悼し、慰霊の式に臨みました。安倍首相の演説を聞くうちに、オバマ氏がヒロシマで行った演説(5月)にあまりにも酷似していることに気づきました。文章表現も、論理構成も、謝罪の扱いも似ているのです。オバマ演説を下敷きにして日本語版を書いたと、私は想像しました . . . 本文を読む
行財政改革への逆流
2016年12月27日
今年の日本株の最大の買い手は日銀で、4兆円という購入額は、これまでの最大手である信託銀行や事業法人をしのぎます(日経新聞25日)。日銀は日本国債もほとんど一人で買いまくり、保有額は400兆円を突破しています。日銀史上、こんなことはかつてなかったでしょう。デフレ経済のからの脱却という名目でやっているうちに、民間主導経済の否定、官製経済 . . . 本文を読む
財政こそ終末医療を受けるべきだ
2016年12月23日
2017年度予算案が決まりました。長寿化とともに社会保障費(医療、年金、介護)は増え続け32兆円、歳出の33%を超え、最大の項目になっています。「財政赤字なのに防衛予算は過去最大の5兆円強」、「公共事業は災害対策などで減らず6兆円弱」などに批判が集中します。集中すべきなのは社会保障制度の改革であり、そこを避けて、他の分野 . . . 本文を読む
読者に迎合するジャーナリズム
2016年12月18日
米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイが沖縄県の沖合で起こした不時着事故の新聞を読んで、どこまで正確な報道、的確な論評なのだろうかと、考え込みました。読者がいかにも怒りそうな書き方をする習性が気になってしょうがありません。何かにつけポピュリズム(大衆迎合)政治の批判をする新聞自ら、ポピュリズムの罠にはまっているのではないでしょう . . . 本文を読む
方向転換が始まった日ロ交渉
2016年12月16日
安倍首相の郷里山口県にプーチン露大統領を迎えて行った首脳会談は、予想通りの結果になりました。初日の会談内容の説明もあっさりしており、「北方4島は日本に返還しないよ」と言われたのに等しいとの印象を受けます。首相の当初の期待が甘かったのか、失敗しても大統領を招待したほうが政治的な得点になると考えたのか。その双方でしょう。
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大統領の器ではなかった朴氏
2016年12月10日
韓国の朴大統領が弾劾訴追を受けることになりました。本来なら日米韓の結束をアジアにおける安定の軸にしなければなりません。混乱の長期化は両隣りの国を喜ばせるだけです。反日を軸に国家運営などしても、経済は発展しないし、アジア外交もうまくいかないということに目覚めてほしいですね。
どうして朴槿恵氏のような人物を大統領に選んで . . . 本文を読む
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皇族の車に自動ブレーキを
2016年12月6日
天皇退位に関する有識者会議が官邸で何度も開かれていたころ、秋篠宮妃紀子さまと長男悠仁さまが乗った車が追突事故を起こしました。運転手は宮内庁の職員です。タイミングがタイミングだけに、官邸も宮内庁も有識者もピンときて、直ちに警備を見直すのかなと思っていましたら、どなたも、あきれるほど鈍いのですね。
今もしばしば自動車を . . . 本文を読む
いつまで続く政治的な玩具
2016年12月4日
北方領土交渉をテーマにした日ロ首脳会談(16日)が迫ってきました。「正念場を迎える」、「最大のヤマ場となる」とあおってきた新聞などは、「大きな一歩を進めるのは簡単ではない」(日経社説)と、論調を大きく転換させました。ロシアに安倍政権が踊らされ、いくつかの新聞は安倍官邸に踊らされてきました。
ロシアは北方4島を日本に返還す . . . 本文を読む
過去を引きずる硬直的な識者も
2016年12月1日
天皇陛下の退位問題を考える有識者会議のヒアリングが終わりました。天皇が退位を望んでいることをにじませた「お言葉」の表明(8月)に続き、誕生日を迎えた皇后が記者会の質問に答えた思い(10月)、51歳になられた秋篠宮の誕生日の記者会見(11月)の発言に接すると、皇室は国民に率直な考え方を伝えようとしていることに驚きを覚えます。一 . . . 本文を読む