新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ

全国紙の元記者・中村仁がジャーナリストの経験を生かしたブログ
政治、経済、社会問題、メディア論などのニュースをえぐる

安い後発薬品に熱心でない調剤薬局

2017年12月28日 | 社会
積極的に価格を開示しない 2017年12月28日  調剤薬局、薬剤師について批判的な記事を11月に5回、書きましたらたくさんのコメントが寄せられました。最近、また気になったのが価格の安い後発医薬品(ジェネリック)の普及のことです。厚労省は医療費を減らすために、熱心に後発医薬品の普及を進めています。調剤薬局の現場では、必ずしもそうとはいえないのです。  最初にお断りをしておきますと、 . . . 本文を読む

日本で顕著な新聞の信頼度の低下

2017年12月22日 | メディア論
変化を阻む同業者意識 2019年12月22日  毎年末、発表される日米共同世論調査(ギャラップ社と読売新聞、20日付)は、両国の社会構造や有権者の意識の変化を知るうえで、興味深いデータを提供しています。20年近く続いている調査の中で、私が特に注目しているのは「国内の組織、公共機関などで信頼しているものは何ですか(複数選択)」です。  数多くある世論調査の中でも、珍しい質問です。本来 . . . 本文を読む

1万年単位で考える原発リスクは無意味

2017年12月16日 | 社会
新聞論調は現実的な提言を 2017年12月16日  四国電力の伊方原子力発電所3号機(愛媛県)について、広島高裁は運転差し止めを命じる決定を下しました。「1万年に1度程度の破局的な噴火が起きれば、噴出物の大量飛来、火砕流の到達する可能性はゼロではない」との見解を示し、広島地裁の決定を覆しました。  原発訴訟で問題にされる噴火は、「12万年前から現在まで、9回の破局的噴火が確認」、「 . . . 本文を読む

日銀総裁は黒田再任でもう決まり

2017年12月08日 | 経済
  緩和の泥沼からの道筋を 2017年12月8日  安倍首相が総選挙で圧勝した直後から、首相に全面的に協力、譲歩する黒田日銀総裁の留任説が浮上してきました。総裁人事で間違えると、大誤報となり、社内処分の対象になりますから、メディアはまだ慎重です。結論を申せば、「黒田氏の続投はもう決まり」で、間違いないと思います。財政金融関係者の間でも定説になっています。  米国の連邦準備制度理事会(F . . . 本文を読む

近代化の遅れが生んだ角界の不祥事

2017年12月03日 | 社会
モンゴル力士を協会理事に 2017年12月3日  大相撲は社会常識から、隔絶された世界になっています。日本古来からの奉納相撲を起源とし、いわゆる国技の地位を与えられて、あぐらをかいてきたせいなのか、本気で改革や近代化の努力に取り組んできませんでした。近代化には国際化、つまりモンゴル出身力士を協会の組織、機構に理事として迎え入れることも含みます。  多くのプロスポーツでも外国人監督が . . . 本文を読む